表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第3章 テスラ共和国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/159

3-11.知らない間に機能拡張されてた

『『ワンワン!どらいぶ』(容量無制限)が自動インストールされ、準備完了しました』



 ナツがこっちにいる間にフーちゃんが大量に仕入れた食材と、先日のスタンピードで自動解体した魔獣の肉をナツに渡そうとしたんだ。


 大量だったからどうしようかな?と思った時、スマホにこんな新たな通知が来た。



 ···おい?エレやんとナビやん?ホンマにコレええんか!?ちょっと悪ふざけが過ぎるんとちゃうか!?ちーむッス!の時も思ったけど、思いっきりケンカ売ってるやろ!?勝てるんか!?どうなっても知らんぞ!!


 次に連絡とった時に怒るネタが増えてしまった···。まぁ、消される前に活用しておくか。


 機能の説明をみたら、次のような特徴があるようだ。



・無限収納シリーズ相互でペアリングが可能

・ワンワン!どらいぶに無限収納シリーズを登録可

・ワンワン!どらいぶに転送する事でいつでも登録済無限収納シリーズに転送も可


※生きてる生物は収納及び転送不可



 要するにデータじゃなくて物質版クラウドって事だ。チート過ぎないか···?これが可能にしたら別世界へ侵攻が楽になってしまうぞ···?もしかして、エレさんの世界に侵攻した世界もコレ使ったのか···?



「···パパ?···どしたの?」


「ああ!いや、ナツ。なんでもないよ。とりあえずどこかで昼食にしようか!」



 そうしてボクたちは市場内にある食堂で昼食にした。···そういえばリオはホテルにほったらかしだけど、まだボクに連絡ないな。まだ寝てるのか···?


 頼んだのは新鮮な肉と野菜を使ったステーキ定食だ!かなり分厚いけど···、中に火は通ってるのかなぁ〜?


 ナイフをお肉に入れてみると···!?程よいミディアムな焼き加減で、肉汁溢れてきた!これはいいぞ〜!



「「「「おいし〜!!」」」」


「うん!柔らかくてうまい!なんの肉か『シェフ気まぐれ』ってあるけど、美味しければいいや!」



 ここで食べて正解だったね。育ち盛りの孫たちも大喜びだよ。


 さて、ここでさっきの話をしておくか。



「ナツ?無限収納ポシェットに新機能が追加されて、ボクの無限収納カバンと連携設定しておけば、ボクの旅先で仕入れた食材をそっちに転送できるようになったんだ」


「···すごい。···どうすればいいの?」


「ナツのスマホも無限収納ポシェットの中身が見れるようになってるんだけど、そこの設定で連携ができるみたいだよ」


「···ホントだ。···しかもPOSとも連携できるみたい。···税金申告書がさらに楽になりそう」


「そんな機能まで追加されたんだ···。じゃあ、フーちゃんがこっちで仕入れた食材をワンワン!どらいぶに転送···、しておいたよ。そっちでもワンワン!どらいぶにアクセスしてみて」


「···ん。できた。···これをポシェットにだうんろーど?をしたらいい?」


「そうだよ。さらに先日スタンピードで自動解体した魔獣のお肉も入れておくね」


「···ん。···これでさらに料理できるね。···パパ、ありがと」


「ははは。ナツの役に立ててよかったよ。じゃあ、ホテルに戻ろうか!ナツもそろそろ帰らないと、ヨウくんは今一人だからね」


「···心配しなくてもいいけど?···人間、2、3日食べなくても死なない」


「ナツ···。ヨウくんの食事を用意してないのか···。あんまりいじめちゃダメだよ?」


「···愛のムチ?」


「なぜにそこで愛ッ!?」


「じーじ!パパはそんなにやわじゃないよ〜。よっかもごはんぬきにされたときもあったからだいじょぶだよ〜」


「いや···、フーちゃん?それはさすがにダメだからね。ナツ?ちょっと度が過ぎるからやめてあげてね」


「···わかった」



 ヨウくん···。一応ちーむッス!でナツに気づかれないように連絡できるんだから、こっちに相談してくれればいいのに···。あとで連絡しておこう。


 それじゃあ、ホテルに戻ろうか!ナツを送ってあげないといけないしね。



 そうしてホテルに戻って、リオの部屋に行くと···、リオは起きていてご機嫌ななめになってたよ。



「ちょっとーー!?なんで起きたら誰もいないんだーー!?腹減ったぞーー!」


「アンタね?みんな早起きしてるのにアンタだけ起こそうとしても起きない寝坊助なのがいけないのよ!もうお昼もおいしく(・・・・)食べてきたから夕飯までなしよ!」


「そんなーー!?」


「リオ?ナツを王都に送るから手伝ってね」


「アキー!腹が減って動けないぞー!魔力もないから変身しても王都に行けないぞー!」


「じゃあ、蓄魔の腕輪の魔力使ったらいいから」


「···アキも厳しいなぁー。もっとオレに優しくしてほしいぞー」



 う〜ん···。こうなったら無限収納カバンに入ってるおやつを出そうかな?と思ったらナナがキレちゃった···。



「甘ったれた事を抜かすなーー!!アンタね!孫にそんな情けない姿見せて恥ずかしくないの!?お寝坊もそうだし!もっと孫に見本となって胸を張れるようにしなさい!」


「うぅー、それを言われるとなぁー···」



 ここでさらにルメちゃんとアトラちゃんがトドメを刺しにきた!



「じーじ?あたしもねむいけどはやおきしてるのよ?じーじもがんばろうよ!」


「じーちゃん!はやねはやおきはひーろーにはかかせないんだぜ!?せかいへいわをまもるためにがんばれ!」


「もう昔に(・・)世界平和を守ったんだけどなぁー。わかったぞー。明日からは(・・・・・)本気出すぞー!」


「「やったーー!」」



 リオ···。『明日から本気出す』ってのはやらないフラグなんだけど···?ナナも難しい顔を崩してないんだけど···。大丈夫かなぁ〜?



 とりあえずリオには軽くおやつを食べてもらってからナツを王都へ送ってあげた。王都ではもうすっかり夜だったね。


 長距離転移やると、時差を思いっきり感じるなぁ〜。遠いところを旅しているって実感が湧いてくるよ。


 ちょっとだけ時間をもらってヨウくんに会うことができたよ。1日メシ抜きでやつれてたわ···。困った事があったらちーむッス!で連絡するように伝えたら泣いて喜んでたよ···。


 ボクとリオが帰ろうとしたら、ヨウくんからひとつお願い事を聞いてほしいと言ってきたので聞いてみると···、



「フーはいつ帰ってくるんですか?」



 ···ズムッ!!!



 ···またナツの強烈なボディーブローがヨウくんのみぞおちにクリティカルヒットしちゃった。ヨウくんの口からは魂が出かけていたね···。


 ヨウくん···。それはNGワードだって気付いてるでしょ?もしくは気絶しても構わないから確認したかったのだろうか···?


 う〜ん···。これはフユにお願いしてプラシの町で等身大フーちゃんぬいぐるみを作ってもらうか···?そうすれば多少はマシになるかなぁ〜。これでフーちゃんが結婚するってなったら絶対に『お前のようなヤツにフーはやらん!』って実力行使に出ちゃう未来が見えるよ···。その時もナツに殴られるんだろうなぁ〜。



「···見ての通りコイツはだいじょぶだから。···フーをよろしくね、パパ」


「う、うん···。ヨウくんにもよろしく言っておいてね···。おやすみ、ナツ」



 こうしてボクたちはホテルに戻ったんだ。

 物質版クラウドサービスが提供開始されました!ストック系では究極のチート能力と言っても過言ではありませんね〜。

 ただ、名前がね···。かなりギリギリだとは思いますが、もしこの先で名前が変わってたらお察し下さい(笑)!


 さて次回予告ですが、農業国なので畑を見に行こう!ということで出かけることにします。そして見学を申し出ると、畑に入ったら命の保証はできないと物騒な言葉を言われてしまいました···。何かあるのでしょうか?


 それではお楽しみに〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ