表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第3章 テスラ共和国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/159

3−4.無限収納カバンの隠し機能

本日は夜勤なのでこの時間に投稿しています。

 緑竜の集落で発見された黒魔力たっぷりの神の力の核。誰もいない荒野で核の黒魔力を開放して発生した魔獣を殲滅したボクたちは、死体処理も難航した。


 あんまり大規模魔法を使っちゃったら黒魔力が発生してまた魔獣が発生しちゃうからね。地道にそこそこ強めな火葬(クリメイション)という炎系魔法で焼くことにした。放置したらゾンビ魔獣になる場合があるしね。



「う〜!つかれる〜!まじゅうたいじのほうがらくだったぞ〜!」


「気持ちはわかるけどね、モンドくん。でも、これも大事な事だからね」



 まぁ、後片付けってなんでもそうだけどしんどいからね。こういう事も体験しておくと、次回倒す時に一工夫するかもしれないしね。



 結局日が暮れても片付けきれなかったので、最終手段として無限収納カバンに入れちゃうことにした。暇があれば焼却するって事でね。


 すると···!?なんと収納した魔獣が素材に解体してくれたんだよ!?そんな機能あったの!?


 ちょっとエレさんに聞いておこう!今なら寝る前だから大丈夫だろうしね。



「もしもし?エレさん?聞こえますか?」


『おっ!?こんな時間にアキくん!?まだ借金返済の日じゃないけど!?』


「···今ウェーバー大陸にいるんだから取立てできないでしょ?そんな事より聞きたいことがあるんですけど?」


『···はぁ〜、よかった···。で?聞きたいことって?』


「無限収納カバンに倒した魔獣入れたら解体されたんですけど?そんな機能があったんです?」


『···えっ!?そんな機能付けた覚えないけど?』


『あ〜!それね〜!ボクが機能追加しておいたんだよ〜!異世界生活するなら便利でしょ?』


「ナビさんの仕業だったんですか?ちゃんと説明して下さいよ?」


『隠し機能あった方が発見した時に驚くでしょ〜!ゲームと一緒だよ!』


「ゲームと現実をごっちゃにしないで下さいよ···。まぁ、ありがとうございます」


『気にしないでいいよ〜!思った以上にGP使っちゃったけど、エレくんに気づかれなかったからへーきへーき!』


『ちょっとナビくん!?あれ作った時に思った以上にGP減ってたから、なんでかなぁ〜?って思ってたのに、ナビくんのロマンで浪費してたんかい!?』


『ちゃんとこうしてアキくんの役に立ってるでしょ?』


『だったらオレにも役立つものにしてよ!?』


『エレくんは現ナマ(・・・)の方がいいでしょ?』


『···言い返せません』


「はいはい、コンビの漫才はいいですから」


『そうだ!アキくんに言いたかった事がある!!』


「何ですか?」


『創世神から空家を2軒押し付けられたんやけど!?6軒も同時並行はムリ!!なんてことするだ(ブチッ!ツー、ツー、ツー)』



 ···向こうから切れたな。ナビさんが強制的に切っちゃったんだろうなぁ~。それはボクの責任じゃないけど?確かに『押し付けたら?』って提案(・・)はしたけどさ。


 とりあえず魔獣の死体を片っ端から無限収納カバンにしまうことにした。リオが持っていたカバンも同じ機能がついていたから、手分けしてしまっちゃうよ~!


 結局は全部しまいきれなかったので、また明日にすることにしたよ。ここは乾燥してる荒野だから腐ることはあんまりないでしょ。干物になるかもしれないけどね。



 ボクの転移で緑竜の集落の小屋に戻ってきた。とりあえず片付いたことを説明しておかないとね!



「遅くなりました。ちょっと片付けが残ってしまいましたが、あの玉については処置が完了しましたよ」


「おお!そうですか!本当にありがたいことですじゃ···」


「皆さん···。ありがとうございました···。やっぱり···、あの時に···、助けを求めておいて···、よかったです···」


「ナギちゃん、お役に立てたようで良かったよ」


「それにしても···、あれはいったいなんだったのですかな?」


「あ~、なんと言えばいいのか···。簡単に言えば『昔の神の遺物』ですね」


「昔の神の遺物···、ですか···」


「はい。魔力を蓄えることができるのですが、魔獣を生み出す黒魔力ばかり蓄えてしまっていたために魔獣を狂暴化させたりもしてしまってたようですね」


「ではどうやって処置をされたので?」


「それは秘密にさせて下さい。こちらとしても話せないこともあるものでして···」


「わかりました。さぞかしお疲れでしょうから、今日はこちらで休んでいって下さいな。部屋を用意しておきましたし、夕食も用意してますよ」


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきますね」



 こうしてボクたちはイブキさんのお宅で夕食をごちそうになった。湖で獲れた魔獣の魚を使った料理だったよ。第一緑竜さんが獲った魚魔獣もあったけど、歯ごたえがすさまじかったよ···。最初は石を噛んでるかのような硬さだったけど、少しずつ柔らかくなってくるんだよ。まるでするめいかみたいだなぁ~。


 そしてフーちゃんはイブキさんに魔獣の魚の仕入れ交渉を始めたよ。最初は無償で提供ってイブキさんは言ったけど···、



「それはダメ~!ママがいうには『たいとーなじょうけん』でとりひきってやらないとながくつづかない!っていってたから~!あとりょーしゅーしょちょうだい~!」



 って無償譲渡を拒否して値段交渉をやっちゃってたよ···。ナツ?フーちゃんにどういう教育してるのさ···。大人でもこんな事言わないよ?


 こうして長い一日が終わったよ。今日はみんな全力全開で戦ったから疲れちゃったね~。今日は深く寝込んでしまいそうだね。おやすみなさ~い!



   グロー歴523年8月16日 晴れ


 ふわぁ~···。おはよう···。


 昨日はかなり疲れてたのか、ベッドに入ったとたんに寝ちゃったよ。筋肉痛にはなってなかったね。もしなってたら痛みで寝れないからね。


 さて、朝食をいただいてから今日も昨日のスタンピードの後片付けに向かおう!ちなみに今日もここで1泊させてもらうことになってた。というか、さらにもう1泊することになったんだよ。これには理由があってね···。



「みずうみでおよぎたい~!」



 って孫たちが言い出したんだよね···。まぁ、アクロじゃ泳ぐところってないからね。池って言っても温泉の池だから熱すぎて泳げないしなぁ~。


 まぁいいか!って、水着なんて用意してないんだけど···。


 するとナギちゃんが、



「ここからちょっと先に行ったところに···、湖の家があるので···、そこで水着売ってますよ···」



 って情報があったので、1日だけのんびりと過ごすことにしたんだ。まぁ、これまでのんびりできた日があんまりなかったからね。ちょっとしたバカンスをする予定だよ。



 さあ!今日も無限収納カバンに魔獣の死体を収納しちゃうよ~!1日荒野で寝かせたせいか、血抜きが自然にされちゃって軽かったね。


 結局丸1日かけて魔獣の死体の片づけは完了したよ。最後の方なんか結構雑に放り込んじゃってたね···。


 無限収納カバンはその名の通り無限に収納できるんだけど、解体機能は瞬時に処理ではなくて多少の時間がかかるようだった。ちなみにこの無限収納カバンの中身はスマホで見ることができるんだけど、『解体処理中 29%完了 残り時間57時間22分』って表示されていたよ。


 まぁ、あれだけの量があるんだから、これぐらいは仕方ないよね。慌てて素材が欲しいわけでもないからね。

 よくある解体機能がアキくんとリオくんの無限収納カバンについてました!隠し機能ってロマンあるよね〜って事でナビくんが勝手につけてしまったんですね。

 無限収納カバンなら時間も止まってますので、鮮度はバツグンですので、これは便利ですよね〜。ちなみにもう1段階変身···、ではなく隠しチート機能も付いてますが、それはこのあと登場しますよ〜。


 さて次回予告ですが、近くに湖があるし、時期は夏だから泳ぐぞ〜!ということになりました。

 本編ではアイム島であぶないみずぎばかりで敬遠しましたが···、ここもあぶないみずぎばかりでした!さらにアキくんを激怒させてしまうような水着まで···!?いったいどんな水着だったんでしょうか?


 まったく時期外れで申し訳ありませんが、お楽しみに〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ