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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第3章 テスラ共和国編

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3-3.スタンピード駆逐大作戦!

 今回の投稿でシリーズ通算500話になりました!

 まさかここまで長く続く作品になるとは思っていませんでしたよ。

 評価やブクマで応援していただいた読者の皆さま、ありがとうございます。完結に向けて頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

「モンド、フー!ここまで開放した力の扱いに慣れてないだろうから、あんまり無茶するなよ!」


「おう!このじょうたいでたたかうなんてはじめてだから、ちょっとずつつよくしていくぜ!」


「フーも〜!せっかくだからね〜!モンドくん!ちからになれたらフーとがったいまほうやってみよ〜!」


「おっ!?それいいな!おれもやってみたいぞ〜!」


「ははは!大丈夫そうだな。ハルも力の扱いには十分気をつけてくれ」


「···もち。···私もどこまでできるか楽しみ」


「よし!それじゃあ···、オレも久々に本気出すぜぇーー!!」



 広範囲の地面から次々と魔獣が現れていく。とんでもない数がすでに出現しており、見ただけで吐き気がしそうだよ···。


 変身中のボクとリオは上空から様子を見ていた。結界維持が最優先だからね。隣には竜モードのナナがいて、背中にはルメちゃんとアトラちゃんが乗っている。



「くそー!あたいにもっとちからがあれば···」


「アトラ、むりいわないの!あたしたちはまだこどもなんだから!」


「でもなぁ〜。こういうときにかつやくするのがひーろーなんだぜ!?」



 まぁ、アトラちゃんはそう言うよね···。そう思ってるとリオが何か言いたそうにしてるね。なになに···。



『ここでルメとアトラが合体魔法を練習したらいいぞー!的はいっぱいあるからなー!』



 あぁ~、そういう事ね。失敗したって問題ないから練習にはもってこいか。



「ルメちゃん、アトラちゃん。リオが言ってるけど、ここで2人の合体魔法試してみたら?失敗しても大丈夫だからね」


「おっ!?それいいな!ルメねえ!やってみようぜ!」


「おもしろそうね!アトラ!やってみましょうか!」



 よし!やる気は十分のようだね。さてさて、ハルたちはどうなってるのかな?


 ···え?なんかすごいことになってるけど···。


 言葉で表すのが難しいなぁ〜。一言で言えば『無双』状態なんだよね···。某ゲームで戦国武将がやってるアレだよ。こっちは溜めなしのノータイム発動で広域殲滅魔法込みだけどね。体力と魔力が無制限で倒しまくってるよ···。


 4人は十字の方向をそれぞれ担当している。


 モンドくんとフーちゃんは魔力剣や槍を長く伸ばして、見たことのない大きさの弦月斬を放ちまくり、魔獣が周囲に群がったら旋風斬で薙ぎ払っているよ。フーちゃんの方が倒すペースは早いね。


 ハルは魔力弾をガトリング砲のように撃ちっ放し状態だ。2丁魔力剣を持って両手で左右を狙いを定めずに撃ちまくりながらたまにぐるっと一回転して掃討しているね。···なんだか某ロボットアニメのツインバスターライフルっぽいんだけど?


 そして本気出したら超チート仕様のレオは···。初めて見たけども、ただのぱーんちを振るっただけで直線上にいた魔獣が跡形もなく消し飛んじゃった···。キックをしただけで斬撃っぽいものが出て直線上にいた魔獣が倒されていったよ···。


 そして···、



「みんな!かなり遠くへ離れろよー!オレの超必殺技を見せてやるぜー!!」



 そう大声で注意を呼びかけると、ハルたちは思いっきり遠くに離れた!それを見たレオは魔力剣を抜き放ち···、大きく頭上に掲げた!とんでもない量の魔力が集まって超圧縮されていく!



「久々にやってやるぜ〜!星力狼陣剣せいりょくろうじんけん!!!」



 剣を地面に突き刺すと、広範囲に魔法陣が浮かび上がり···、



 ズドーーーン!!!



 とんでもない大爆発が起きた!



「ナナ!衝撃波が来る!レオの方に向いておいて衝撃に備えて!」



 ボクがナナに注意喚起して2秒後に



 ドーーーン!!



「うわっ!?」


「きゃぁあ〜!?2人とも大丈夫!?」


「あ、あたしはへーき···」


「あたいも···。すっげーなぁー」



 レオのいた場所の上空にはキノコ雲ができていた···。おっそろしい威力だわ···。ボクの超必殺技をはるかに超えるね···。



 魔獣はさっきの技で半分弱が消し飛んだ。退避していたモンドくんとフーちゃんはこの威力を目の当たりにして···、



「モンドくん!つぎはフーたちがやるよ〜!」


「よし!あっちのまじゅうでためすか!なにのまほうでいく!?」


「ママおとくいのえくすぷろーじょんで!」


「いいぜ!パパもフーのママとがったいまほうつかうときにやったってきいてるぜ!じゅんびはいいぞ!」


「フーも!せーの!」


「「だぶるえくすぷろーじょん!!」」



 ドズーーーン!!!



 モンドくんとフーちゃんの初めての合体魔法は、フユとナツがやった合体魔法だったよ。もちろん、威力はこっちの方がはるかに上だ。いや、今のフユとナツならこの威力を超えてるだろうなぁ〜。


 これを見たルメちゃんとアトラちゃんは···、



「よーし!おおとり?はあたいたちでキメるぜ!」


「なんのまほうにするの?」


「じゃあ、クオンねえとロフィがやってた、はでできれいなまほう、『アイスペタルダンシング』で!」


「あ〜!あれね!あたしもうっとりしちゃったやつね!じゃあ、それをがったいまほうでやってみましょうか!」


「おう!え〜っと···『いまだ!まりょくをこおりに!』」


「いいですとも!せーの!」


「「だぶるアイスペタルダンシング!!」」



 ナナの背中から魔獣の集団へ合体魔法を放った!氷の結晶なのか、キラキラしてるね。見栄えはダイヤモンドダストっぽいんだけど···、



 ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!



 ···これ、全部氷のナイフなんだってさ。膨大な量の氷の刃物が舞い踊りながら魔獣の群れに着弾と同時に広範囲が真っ赤になっちゃった···。あまりにもグロ過ぎるので、モザイクかけさせてもらうよ。


 ···えっ!?文字だったらわからない!って?文字で想像してもらってるんだから、こう書いておかないとマズいでしょ?


 超必殺技が決まった事で、ほぼ掃討が完了したけど、まばらに残った魔獣や超必殺技の反動で発生した、新規の黒魔力で湧いてしまった魔獣は、神狼族4人が各個撃破していった。主にハルが、だけどね。こういうのはハルは得意だからね。



 こうして1時間ほどでスタンピードは駆逐が完了してしまったよ···。孫たちも大暴れして満足のようだね。うちはボクが変身してもボクよりもみんな強いんだよなぁ〜。ある意味怖いね···。


 新規に黒魔力が発生してない事を確認してから、ボクは結界を解いた。そしてナナと一緒に地上に降りたんだ。



「みんなお疲れ様!ケガしてない?」


「ああ!みんな無事だぜ。いやぁ~、久々に大暴れしたら疲れたぜ···」


「···レオさんの戦い方を見れて、今日もひとついい勉強になった」


「こんなにちからをつかったのはじめてでたのしかったけどつかれたぞ〜!」


「フーも···。でもいいべんきょーになったよ〜!」


「レオ?核はどうなったの?」


「おう、これだな」


「何だか無色透明のビー玉みたいだなぁ〜」


「びーだまってよく知らないけど、これがなんの力も入ってない核だ。さっきのように魔力を無尽蔵に近いほど蓄えられるからな。持っておいて損はないぞ」


「でもその機能ってボクたちがつけている蓄魔の腕輪と似ているね?」


「それも核が少し使われてるからなぁ〜」


「そうだったんだ···」



 だからこの腕輪は神器だったんだなぁ〜。

 やはりチート仕様の神狼族のみんなは無双状態でした。仕様通りなんですけどね(笑)。

 神狼族の始祖であるレオくんは群を抜いてとんでもない実力を持っています。レオくんが本気を出すシーンって、実は今回が初めてなんですよね〜。

 基本的にレオくんは前に出ません。というのも役目はアキくんのサポートであって、前面に出るのではないからです。

 今回は非常事態だったために前面に出たんですね〜。


 さて次回予告ですが、10万もの魔獣退治を終えた後に待っていたのは死骸の処理でした。しかし、火葬しようにもあまりにも数が多すぎて夕方までには処理しきれませんでした···。

 そこでアキくんが考えたのは、いったん無限収納カバンに放り込んで後で処理するという方法で、実際にやってみると、思わぬ事が起きてしまいました!いったい何があったのでしょうか?


 明日は夜勤なので朝に投稿します。それではお楽しみに〜!

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