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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第2章 〇〇〇にハマるリオと孫たちの格闘技大会

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2-7.モンドの予選

 さあ、次はおれの試合だな!今回は魔力剣槍モードで相手になってやるぜ!


 相手は19人か···。フーやアトラと同じだな。もちろん、全員おれに敵意を向けているな。


 ま、相手が何人だろうと構わねえ。全員まとめてぶっ飛ばすだけだ。


 こうして初めて親戚や道場以外の人とやりあえるんだ。目一杯楽しませてくれよ?



「それでは予選第21組、始め!」


「よろしくおねがいするぜ!」



 って、こいつらも礼してる間に突っ込んできたな。ま、別に良いけどな。



槍技(そうぎ)旋風陣(せんぷうじん)。はぁああーー!!」



 向かってくる複数の敵を槍で薙いだ。これで3人倒したな!するとおれの後ろに回って魔法と矢が放たれた!



「ぐぁっ!?」


「よし!やったわ!」


「はいざんねんでした〜。あれはぶんしんだぜ!」


「なっ!?きゃあっ!?」


「バカな!?ガハッ!!」



 まぁ、わかってたから代わり身と分身を使って油断させたけどな。これで5人。



 さてと···、おれが5人一気に片付けたから慎重になりだしたな。おれ以外を潰しあってくれたら楽なんだけどな。


 じゃあ、おれから攻めようかな?槍だからこっちの間合いは大きい。だから離れて戦おうって腹積もりなんだろうけど、こっちには飛び道具の技もあるんだぜ!



「そうぎ、はやぶさづき」



 おれが槍を大きく引いてから一気に前へ突き出すと、一直線に衝撃波が飛んでいき、2人に直撃した。


 う〜ん···、あんまり骨のあるやついないな。じゃあ、そろそろ終わりにするか!



「じゃあ、これでぜんいんおさらばだ!そうぎ、飛燕(ひえん)



 突進態勢をとって一気に敵へ突っ込んで全員に一突きしてやったぜ!これで全員吹っ飛んだ···、って!1人耐えきったヤツがいた!剣を武器にしているおっちゃんだ···。



「ほう···。先程から実力を見せてもらったが見たことのない槍の流派だな」


「おっちゃん···、なかなかやるようだね。ふふっ!フーとアトラよりもたのしめそうだぞ!」


「楽しむ···、か。なかなか好戦的ではないか?ちびっ子」


「これまでおやとどうじょうのひとしかやってなかったからな。それいがいのひととしょうぶははじめてだからな!」


「なるほどな。では、参るぞ!」



 おっちゃんが構えた。下段の構えか···。おれが槍を使うから、仕掛けたら跳ね上げてスキを作ろうって事だな···。



「ほう?さっきのようにがむしゃらに攻めないのだな?」


「そんなさそいにはのらないぜ。おっちゃんがおもったいじょうにつよそうだから、こっちもかんがえてるさ」


「ははは!ちびっ子のクセに一丁前な事を言うな。では···、こちらから参る!」



 おっちゃんが構えたまま姿勢を低くして···、一気に突っ込んできた!そして下段から逆袈裟で剣を振るった!


 おれは右足を引きながら槍を振り上げてよけつつ、通り過ぎたおっちゃん目掛けて槍を振り下ろした!


 しかし躱された!おっちゃんはおれが避けると考えてたな!だが、若干背後をとった形になったので、ここで一発お見舞いしてやるぜ!



「そうぎ、はやぶさづき!」



 槍から繰り出した衝撃波をおっちゃんはさらに躱した!っていうか、おれのコントロールが悪かったな···。体勢が崩れていたからな。


 また大きく間合いが離れたな···。じゃあ、今度はおれから行くか!



「そうぎ、陽光千閃(ようこうせんせん)!」



 短時間で無数の突きを繰り出す技だ!これやると疲れるからとっておきだぜ!



「ぐっ!?くっ!なんという速さだ!?」


「さばききるのかよ!?くっ!」



 耐えられたな···。じゃあ、次はこれだな!



「そうぎ、無月(むつき)


 少し離れてから槍を軽く引いた。カウンター主体で今度こそ決めてやる!



「素晴らしいな。まだ幼いとはいえ、ここまでの技を使いこなすとはな。ちびっ子、流派は何と言う?」


「フユりゅうだ!おれのパパがあみだしたりゅうはだ!」


「ほう!これはいい事を聞いた!まさか新流派が生み出されていたとは···。しかも理にかなっている技ばかり···。お前の父は理に至ってるとみたが?」


「そうだぜ!パパはけんのことわりにいたってるんだ!」


「それは素晴らしい!ぜひ剣術も見たいものだったが···」


「···なら、けんじゅつにきりかえるぜ!」


「なに!?光る槍が剣になっただと!?珍妙な武器を使う···」


「あ〜、これは知人からもらったぶきなんだよ。あんしんしなよ。ひとをきずつけるぶきじゃないぜ」


「面白い!では···、次が最後だな」


「いいぜ。おれもこれできめてやる!···ひぎ、ざんげつ」



 おれは剣を納めた形で構えた。じーちゃんの世界では『居合抜き』って言うらしいな!おれとしてはこの構えが好きなんだけどな!


 カウンター主体のこの構え、おっちゃんは見抜いてるみたいで動こうとしないな。じゃあ、おれから誘ってやる!パパもよくやる方法だぜ!


 おれは構えたまま、おっちゃんに突っ込んだ!おっちゃんはまさかカウンターの構えから突っ込んでくるとは思ってなかったようで、慌てて迎撃しようと剣を繰り出してきた!これで斬月が決まる!



「はあああっ!!」


「ぐぅっ!?や、やるなぁ···。ぜひとも···、キミの父上に会って···、みたいものだ···」



 おっちゃんはその場で倒れたぜ。これでおれの勝利だ!



「そこまで!試合終了!」


「ありがとうございました!たのしかったぜ!おっちゃん!」



 パパが言ってた通り、世の中には強いヤツはいっぱいいるな。いくら『裏技』がおれとフーにはあると言っても、歯が立たない場合もあるんだろうなぁ〜。でも、まだまだおれは強くなってみせるぜ!



「モンドくん!おつかれさま!きょうてきだったね〜」


「おう!でもいいべんきょうになったぜ!」


「さらなるきょうてきがいるかぎり、ひーろーはつよくなっていくんだぜ!」


「そうだな、アトラ!おれもがんばるぜ!」


「つぎはルメちゃんだね〜」


「そうね。あたしのまほうがどこまでつうじるかためしてみるわ!」



 そうしてルメの出番まで他の予選を見ていると、別のドラゴン族の女の子がいたんだ!



「つばさのいろがみどりってことはりょくりゅうか?あたいもはじめてみたぜ···」


「このこもボルタニアたいりくにいないわよね?」


「かえったらリオじーちゃんにきこうぜ!」



 今回は強敵が多そうだな!本戦の試合が楽しみだぜ〜!

 モンドくんはフーちゃんほどの才能はありませんが、毎日鍛錬を続けて実力を身に着けていました。努力の子なんですね。それでもフユくんとナツちゃんが子どもの時とほぼ同等ぐらいです。

 こうして道場の人以外と試合することがほとんどなかったので、とても楽しんでいましたね。努力の結果が出て良かったです。


 さて次回予告ですが、予選最後はルメちゃんです。魔法主体の子ですが、どんな魔法が出てくるのでしょうか?若干著作権がヤバ目な魔法が登場しますよ!


 それではお楽しみに〜。

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