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【続編完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第9章(最終章) 戦争を食い止めろ!

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9-7.問答無用で戦争開始!

  グロー歴525年11月8日 晴れ


 おはよう!いい天気になったよ。


 さて、今日はマクス帝国との決戦だ。できる限り犠牲者が出ないよう、可能な限り配慮はするつもりだ。万が一の場合は転移で撤退も考えてるしね。


 ここで某ゲームのように勝利条件と敗北条件を確認しよう。



 勝利条件(すべて達成が条件)

・マジックキャンセラーの破壊

・人型決戦兵器の破壊

・ウェル帝王が降伏


 敗北条件

・自陣側に犠牲者が出る

・勝利条件を一つでも達成不能



 ···うん。以前のムーオの時と同様、かなり不利なんだよなぁ〜。やっぱり魔法が封じられるというのがあまりにも痛すぎるんだよ。


 万能過ぎるがゆえに、頼りすぎちゃうとこういった場面になると圧倒的に不利だね。まぁ、そんな事はほとんどないんだろうけどさ。



 朝食を終えて、ボクたちも進軍を開始した。


 そして···、目の前には戦車の隊列が見えてきた。そして···、それが止まった。


 帝国軍はそのまま動かない。ボクたちも動かない。現時点ではまだ魔法は封じられてなかったので、念のためバリアは張っている。


 しばらくすると、帝国軍側から声がかけられた。スピーカー使って大音量でだ。



『アキくんだね?ここへ何しに来たか知らないが、そこをどいてもらおうか!さもなければ攻撃を始める!』



 それじゃあ、ボクはコピーが異世界防衛戦で使用したっていう某『最後まで泣いちゃダメ』なRPGのおにいさんの『ふしぎなメガホン』で言い返してやろう!拡声魔法もついてるからね!



『あなたを止めに来ました!武装を解除して投降して下さい!悪いようにはしませんから!』


『何を言い出すかと思えば!もはや余に時間はないのだ!世界を征服するしか、もう余には残されてないのだからね!』



 ···時間がない?どういう事だ?さっぱり事情が分からんぞ?



『話を聞かせてもらえませんか!?事情が分かりません!』


『知ったところでどうもできまい!余計な話はここまでだ。余の野望の踏み台となれい!!』



 あちゃー。これは聞く耳もたないわ。仕方ないから強引に武装解除するしかなさそうだ。



「アキー。こっちも殲滅でいいなー?」


「うん、リオ。できる限り被害を最小限にして。でも、自分の命が最優先で!」


「わかってるぞー!みんなー!準備はいいなー!?」


「「「「おーーー!!」」」」


「よし!ハル、フユ、ナツ、ヨウくん、モンドくんにフーちゃん!ボクたちも行くよ!!」


「「「「おーーー!!」」」」


「ではオレらも一暴れするとしようか!身体強化なしという縛りもなかなか新鮮ではあるな!」


「ええ、兄さん。それでは整調者(ピースメーカー)チームも参りましょう!」


「「「「おーーー!」」」」


「え〜っと···、アキくん?オレたちは?」


「エレさんは戦闘できないんでしょ?後方にいてくれたらいいですよ。ナビさんが何か持ち込んでるんでしょ?」


「持ち込んでるけど、前線向きじゃないね〜」


「だったら本陣で見守ってくださいね」


「本陣って···。なんにもノボリとか柵とかないのに?」


「総大将としてどっしり座って見てればいいですよ」


「わ、わかったよ···」


「こんな事もあろうかとパイプ椅子用意しといたよ~!エレくんの守りは任せろー!」


「ちょっとナビくん!?もうちょっといい椅子用意してよ!?一応総大将なんだからさ!」



 というわけで、マジックキャンセラーはボクたち一家で、戦車部隊はリオたちドラゴン族一家全員チームとカーネさんたち新旧整調者(ピースメーカー)チームで当たることとなった。



 帝国軍が前進を始めたよ!さっそくボクからの先制攻撃だ!これは魔法の力じゃないから通用するはずだ!


 さっき使ってたふしぎなメガホンの正しい使い方(・・・・・・)をするぞ〜!すぅ~〜〜〜···。



『おまえの おかあさんは ないてるぞーーー!!』



 ボクの魂の絶叫が戦場に響き渡った!!


 すると、帝国軍の動きが止まった!『せっとく』が成功したようだね。



「パンツァー、フォー!!」



 ボクの指示で一斉に動き出した!


 ボク、リオ、アイリさんは左手に火魔法を出しつつ、前進した。この火が消えた地点がマジックキャンセラーの効果範囲ってわかるからね。


 それはすぐだった!左手の火が消えたんだ!!かなり広範囲じゃないかよ!



「みんな!」


「···だいじょぶ!」


「普段の鍛錬の成果を見せるよ!」


「···普段から包丁捌きで(・・・・・)鍛えてるから!」


「俺は客さばき(・・・・)皿洗い(・・・)でな!これぐらい店番に比べれば(・・・・・・・)楽だぜ!」


「パパとの鍛錬の成果、とくと味わえー!」


「フーも店員さんとして(・・・・・・・)本気でお命頂戴するよ〜!」



 ナツ一家のセリフがちょっとおかしいような気がするけど、気にしてられない!一気に正面を突破するよ!



「パパ!おれがやるよ!秘技!大噴火斬り!」



 スパッ!!


 ···え?戦車が真っ二つなんですけど?フユ?いつの間にそこまでの腕になっちゃったのさ?


 すると、後方の戦車が砲弾を撃ってきた!



「させるか!秘技、紅葉!どぉおりゃあぁーーー!」



 スパッ!



 ···モンドくんは砲弾をきれいに横一文字に切っちゃったよ。



「···つまらぬモノを斬ってしまった」



 モンドくん?スマホで某怪盗のアニメを見ちゃったな!?


 一方ハルとナツ一家は素早さを活かして履帯を斬って動けなくした上で砲塔をキャベツの千切りみたいに斬ってしまいました···。


 何なの?この斬れ味···。宇宙人製とはいえ、もはや『斬鉄剣』じゃないの!?魔法抜きでチートじゃんか!



「じーじ〜!この刀、いい仕事してくれるよ〜!」



 もう完全に手に馴染んじゃったようなセリフをフーちゃんは言っちゃった。まぁ、勝てばよかろう!だな!考えるのは後で!


 ボクの両サイドでも戦車相手にみんなが奮闘していたよ。


 さあ、ボクたちの目の前には帝王がいると思われる大きな荷台を牽引するトレーラーが見えてきた!


 すると、そのうち一つのシートが外れて、巨大な人型決戦兵器が姿を現した!!


 ···うん。某ロボットアニメに近づけようとしたんだろうけど、うまく作れなかったのか、間に合わなかったのか···。


 無骨な作りだった。まるで予算が足りなかったロボットアニメを見てるかのようで、なんだか哀れだなぁ~。



「ホントにキミたちはいったい何なんだ!?魔法を完全に封じているはずなのに、なぜそこまで動ける!?」


「あ~、それはボクもわかんないです。ただ、世界が違うので地球とエーレタニア人ではそもそも能力が違うんじゃないです?」


「だとしてもありえんだろ!?戦車砲を刀で切るだと!?リアルでやられると、とことんバカにされたような気分だ!」


「もう終わりにしましょう。戦争なんてやったってむなしいだけです!」


「貴様にはわかるまい!ワナにはめられて無理やり神にされ、こんなくだらない世界という牢獄に押し込められた絶望を!余が神となり、こんな世界なんぞ再構築(リ・ストラクチャー)して修正してやる!」


「···あ~、エレさんもワナにはめられたって言ってましたね。あなたもでしたか。だとしても、この世界で生きている人たちを全否定してはダメです!」


「もはやキレイ事など聞きたくもないわ!この兵器で踏みつぶしてやる!!」



 ウェル帝王が人型兵器に乗り込んで起動した!どんな性能かはわからないけど、これは強敵だぞ!?

 ついに戦争が始まってしまいました!

 魔法が使えない中、アキくんはコピーアキくんが作った魔法に関係ない『ふしぎなメガホン』を使用して士気を大幅に下げたあと、フユくんたちが刀で戦車をいとも簡単に斬っちゃいました(笑)!ナツちゃん一家は『店で鍛えられてるから!』と言ってますが、飲食店経営って戦争に勝ててしまうほど過酷なんでしょうかね(笑)?

 ホント、帝王が『ホントにキミたちはいったい何なんだ!?』と言ってますが、これは執筆した作者の本音です。魔法抜きでも結構やれちゃったなぁ~と、呆然となった気持ちそのままなんです(笑)。


 さて次回予告ですが、ついに帝王が乗る人型決戦兵器が起動してしまいました!マジックキャンセラーの効果もあって非常に苦戦してしまいますが、アキくんはとあることに気づきます。

 そして、ものは試し!ということでアキくんはついに『なりきり!伝説の神狼族セット』と特殊メイクの効果でなんとトランスをしてしまいます!!

 果たして結果はどうなるのでしょうか!?戦闘は次回で結末を迎えます!


 それではお楽しみに~!

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