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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第8章 帰り道

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8-4.カーク、幻を見破らなくても···!?

 本日は敦賀港から新日本海フェリー様の『ゆうかり』で苫小牧東港(新潟・秋田経由)行に乗っています。25年ぶりの乗船なんですが、日本海が4m以上の波で大荒れで大幅に遅れております···。一昨年乗った小樽発舞鶴行は遅れなかったものの、大荒れでした···。明日中に帰れなくなり、運悪いなぁ〜。

  グロー歴525年8月25日 雪


 おはよう!ここは雪山だから寒いんだよね···。昨日までは常夏のリゾート地にいたから気温差激しすぎるよ···。エアコン魔法で緩和させてるけどさ。


 さて、今日はこの里の人との試合だね。この里の人たちの暗殺術っていまいちよく分かってないから、結構苦戦するんじゃないかな?



「おはよう!じーちゃん!」


「おはよ〜!じーじ!」


「おはよう。モンドくん、フーちゃん。雪積もってると朝のトレーニングが大変だったでしょ?」


「そうだな!雪ってあんまり経験してなかったからなぁ〜」


「フーも〜!足元がふわふわだったり固かったり凍って滑りやすかったりしてて面白かったよ〜!」


「そう。今日は試合だけど、意気込みは?」


「もちろん勝つぜ!エマさんには負けたけどな!あの時の経験を活かして立ち向かうぜ!」


「フーも〜!でも他にも技があるのかもね〜。それも楽しみ〜!」


「ははは!じゃあ、朝食を作るね。頑張ってもらえるように今日は気合入れて作るよ〜!」


「おっ!?やったぜ!じーちゃんのメシはうまいからな!」


「ママの料理もおいしいけど、じーじの料理もフーは大好きだよ〜!」



 嬉しいこと言ってくれるじゃん!じゃあ気合入れて作るよ〜!もちろん、リオたちの分もね!


 そうして朝食を仕込んでいると、リオたちもうちらが泊まってるコテージにやって来た。



「おはよー、アキ!いいにおいがしてるぞー!」


「おはよう、リオ。やっぱりマットレスが良かったから早起きだね?」


「おう!これで安心して寝れるぞー!」


「おはよ、アキ!コイツがちゃんと起きてくれるのはありがたいんだけど···、まだなんか慣れないのよね〜」


「おはよう、ナナ。···それって朝イチでリオにナニカしないと気が済まないってこと?」


「そうね···。普段やってることをやらないと、なんかソワソワしちゃうわね」



 ···いつもは殴ったりとかの手段をやむを得ず(・・・・・)やってたけど、あれってナナにとってのストレス解消法だったのか?かなり過激だったけどさ。



「おはよう!アキじーちゃん!雪って面白いな!」


「おはよう、カークくん。めったにアクロでは雪降らないからね〜」


「おはよ、アキじーじ。ゆきであそんでみたい」


「おはよう、クーちゃん。試合終わったら遊び方を教えてあげるからね〜」


「おっはよう!アキじーちゃん!雪での戦闘、あたいのお気に入りの戦隊でもやってたなぁ〜」


「おはよう、アトラちゃん。雪は使い方次第で敵にも味方にもなるからね〜。さてみんな!気合入れて作った朝食ができたよ〜!」


「「「「おいしそ〜〜!!」」」」



 今日の朝食はごはんに朝カレー、ソーセージもどき、スクランブルドエッグ、ミートボールもどきと新鮮野菜のサラダ〜ゴマみたいなドレッシングを添えて〜、だね!たっくさん用意したけど、あっという間になくなっちゃいました···。孫たちの食欲はすごいわ···。



 そして、ボクたちは道場っぽい大きな建物に向かった。中ではみんなトレーニングをしていたよ。



「やあ、おはよう。よく休めたかな?」


「おはようございます、エマさん。今日はよろしくお願いしますね」


「こちらこそ。格闘技大会のように、全力でお願いしますね」


「ははは···。孫たちにも伝えておきますね」


「まずはドラゴン族の子から始めたいと思うが、いいかな?」


「ええ。いいですよ。魔法メインの子もいますけどね」


「魔法も使ってもらって構わないよ。それもいい経験だしね」



 というわけで、こちらはカークくん、アトラちゃん、クーちゃん、モンドくん、フーちゃんの順で試合をすることになったよ。


 まずはカークくんだね。相手は···、武器は斧だね。



「それでは···、始め!」


「よろしくお願いするぜ!」


「こっちこそ!一撃で決める!!」



 相手の子は一直線にカークくんに向かっていった!一方のカークくんはまったくの無防備体勢だった!どうする気!?


 そして振り下ろした斧は、カークくんの左肩に当たり···、弾き飛ばした!!



 ガキーーーン!!



「なあっ!?は、弾いた!?」


「へっへっへ〜。その程度だったらドラゴン族特有の『竜気』で弾くぜ?おれの場合は防御魔法を竜気と混ぜることでさらに防御力が上がってるけどな!」


「これがドラゴン族···」


「おいおい?もう終わりか?まさかさっきのが最強技なんて言わないよな?」


「あ、当たり前だ!そっちがそうなら···、これはどうだ!」



 相手の目つきが変わった!どうやらさっきのは様子見だったって事みたいだね。


 すると!?斧が変形したよ!?さっきまでは小さな斧だったのに、今は3倍ぐらい大きな斧が2本になっちゃった!?しかも片手で持ってるよ!!



「じゃあ、ここからが本気だ!」


「ひゅう〜!これはさすがに竜気じゃあケガするなぁ〜!じゃあ、おれも本気でやってやるぜ!!」



 カークくんが構えた!両手には何かの魔法が仕込んでるね。相手も気づいてるようだ。


 今度はカークくんが仕掛けた!



「いっくぜーー!水鉄砲!!」



 バシューーン!!



「くっ!?なんて威力だ!?」



 カークくんはアウトレンジからの狙撃で近づけさせない作戦のようだね!しかし···、あの水鉄砲って、鉄を貫通させるだけの威力あるんだけどなぁ〜。あの斧も特殊なのかな?


 すると、相手は左手に持つ斧で盾みたいにガードしつつ突っ込んできた!右手の斧で攻撃しようということか!



「うらぁああーー!」


「させるかよ!アイアンナックル!いっけーー!!」



 ガキーーン!!


 カークくんは土魔法で鉄の拳を作り出して、斧の横っ腹をぶち当てた!!すると、斧はカークくんから外れてしまったよ。



「くっ!?」


「もらったぜ!アイスナックル!!」



 相手出した全力の一撃を外されたことで、大きなスキができたところをカークくんは見逃さなかった!みぞおちにカークくんのアイスナックルがクリティカルヒーーット!!



「ぐはあっ!?」


「そこまで!!」



 エマさんが止めに入ったよ。すると、相手の右手に持っていた斧が消えてしまったよ···。


 えっ!?もしかして、幻惑で作り出した斧!?



「エマさん?あの斧は···?」


「もともと変形なんてしてませんよ?幻術ですよ」


「でも、音とかもしてましたけど?」


「それも幻惑ですよ。つまり、皆さんは全員、彼の幻惑に引き込まれてたんですよ」


「うわぁ〜···、全然気づかなかったですよ···」


「そりゃ気づかれたら効きませんからね。でも、幻惑にかかってたとはいえ、あの子に勝ってしまうとはなかなかですよ」



 カークくんは幻惑とは気づいてなかったようだけど、まったく油断もせずに立ち向かっちゃったね。強くなったなぁ〜!



「なかなか手強かったぜ···。ありがとうございました!」



「カーク?幻術って気づいていたのか?」


「いいや、アトラ。全部ホンモノだと思ったけどな。幻でもどれかがホンモノなんだから、全部叩けばいいのさ!」


「なるほどなぁ〜!じゃあ、次はあたいだな!」



 次はアトラちゃんが試合するよ〜!

 カークくんはどちらかといえば魔法が得意です。ですが、ある程度大きくは体術もいけます。これはリオくんがどっちも教えてるからなんですね〜。物理系の子もかなり魔法が得意なんですよ。

 このあたりはリオくんの孫であり、リナちゃんとコルくんのお子さんというのもあるんですけどね。


 さて次回予告ですが、アトラちゃんとクーちゃんの試合です。どんな戦いをするのでしょうか?


 明日も海上荒天でいつ苫小牧東港に着くか不明なので、いつもと投稿時間が変更となる可能性があります。ご了承下さい。

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