7-18.(番外編)コピーアキの自宅警備日誌 その4
この自宅警備日誌で第7章完結です。そのため、朝に投稿して夜にネタバレ集を投稿します。
まいど~!コピーアキやで~!今日も自宅警備日誌の続きを見てもらおか!
オリジナルもそろそろ帰ってきそうやしな。しっかりと読者のみんなにはボクの大活躍を目に焼き付けてもらうで~!小説やから文字やけどな!
グロー歴525年8月20日
···暇やな。もう自宅整備も終わってもうたし、自宅警備も昨日襲撃あってこれで2回目や。
オリジナルが言うにはだいたい月1ぐらいで襲撃あったらしいけどな。いっつもハルにゃんが全部撃退して拷問しとるらしいで?オリジナルの事になったらハルにゃんは容赦せんからなぁ~。
ボクが自宅警備してる期間って、まだ3週間弱なんやけどすでに2回も来とるで?
これはちょっとマズいかもな~。襲撃頻度が上がったらよくないわな。というわけで今日も町にやって来たで〜。
う〜ん···。怪しそうな連中はいそうにないなぁ〜。···むしろボクが怪しそうなヤツに見えてしまっとるわ。
建物の陰からこっそりと大通りを見とるからなぁ〜。そうしとると、小さな女の子に話しかけられたわ。
「ねえねえ!お兄ちゃんは何してるの〜?」
「お兄ちゃんはね、悪い人がいないかをこうやって見張ってるんだよ」
「なにそれ〜?面白そ〜!」
「えっ!?···嬢ちゃん?これは遊びと違うんやで?悪い事は言わんから、お兄ちゃんから離れててな」
「え〜?遊んでくれないの〜?」
「いや、だから···。遊びとちゃうんやって!」
「···わかった」
ふぅ~···。何とか危機を振り切ったで···。それじゃあ続きをしよか!
10分後···。
「なぁなぁ兄ちゃん!おれも混ぜてくれ!」
「ボクも!悪い人探すんでしょ!?面白そうだからボクもやる〜!」
「悪い人ってどんな人なの〜?教えてくれたら探してきてあげる〜!」
「お友だち呼んできたよ〜!みんなで探せばすぐに見つかるよ〜!」
なんと仲間を呼ばれたで!?某竜退治ゲームとちゃうけど!そりゃ人数多かったら見つけられるやろうけど、隠密行動できひんやんけ!!
「ちょ!?お前らーー!ボクの邪魔すんなぁーー!!」
「「「「!!うぇ〜〜ん!!!」」」」
「···あっ!?ご、ゴメンて!なあ、お兄ちゃんが悪かったで!ほら!これアメちゃんや!おいしいで〜!」
「グスッ、グスッ···。え?これおいし〜!」
「ふぅ~···。ほら、もう夕方やし、そろそろおうちに帰れよ?」
「「「「は〜〜い!!」」」」
う〜〜ん···。ちびっ子どもに邪魔されてもうたわ···。もう今日はおとなしく帰ろか。帰ってゲームでもしよか!
グロー歴525年8月21日
「おはよ~!あそぼーー!!」
早朝から玄関で大きな声が聞こえてきたわ···。誰やねん!?ボクの眠りを妨げるものは!?ぐごごごご···。って人形やから寝とらんわ!(ビシィッ!)
玄関のドアを開けると、そこにはリナちゃんのお子さんがおったで?···どういうことやねん?
「うわぁ〜!本当にアキじーちゃんにそっくりだーー!この前と姿が違うーー!」
「アキじーじの姿はあたしも初めて見たわ~!」
「···本当に人形なの?···これ?」
「レオさんも人形だって聞いてるけど、こりゃわかんないわね~!」
「なあなあ!アキじーじのこぴーさん?でいいのかな?あ~そ~ぼ~!」
え~っと、確か上から赤竜のスウくん、ルメちゃん、白銀竜のネリヤちゃんにヴィーちゃん、最後のちびっ子が赤竜のセイくんだったっけ?人数多いから覚えるの難しいわぁ~。ちびっ子の後ろにはリナちゃんがおったで。
「コピーさん!今日はうちの子の面倒を見てくれないかしら?ちょっとコルが手を貸してほしいって言ってきてね~。これから応援に向かうのよ!」
「あぁ~、そういう事ね。って!?うちは託児所ちゃうで!?」
「アキパパの家の警備のついででいいから!明日の夕方までには戻るわ!みんな!コピーさんの言うことをちゃんと聞くのよ!」
「「「「はーーーい!!」」」」
「おいーー!!人の話を聞けーーーー!!ってボク人形やんけ!?(ビシィッ!?)ってツッコミ入れとる場合とちゃうで!ちょい待ちぃな!!リナちゃーーん!!···行ってもうたわ。これ···、どないせいっちゅーねん!?」
今日は1日暇やからゲームしようと思っとったのに、ちびっ子5人の面倒を明日まで見るハメになってもうたわ···。
さて、どないしよか?さすがに庭でボクが鍛錬の教官やっとったら怪しすぎるわな。ご近所さんにはボクは『ハウスキーピングのシュウ』で通っとるからなぁ〜。
しゃーないわ。ゲームやらすか!それやったらパーティーゲームの方がええな!
「そんじゃあちびっ子たち!ゲームしよか?」
「「「「げえむ?」」」」
「あぁ~、やり方わからんわな。これがコントローラーっちゅーて、このいくつかあるボタンを押すとこの画面の中が動くんやで。ほなちょっとやってみせるわ〜」
というわけで、まずは格ゲーでもやってみよか。まずはこの有名な『アヴェニューファイター9』やな!
「おぉ~!?この左の人をコピーさんが動かしてるの!?」
「せやで〜!十字キーで左右に動かして···、必殺技のコマンドを入れると!」
『下り飛竜脚!!!』
『うはぁーー!?』
『K.O!!YOU WIN!!』
「「かっこいい〜〜!!」」
「···これ、アトラならやりそう」
「ネリヤの言う通りね〜。寝技?ってのはヴィーは気に入ったわ〜!」
「おれだってできそうだな〜!コピーさん!おれにもやらせてー!」
「まぁ待て!セイくん?他にもキャラおるんや。とりあえず一通りキャラ使うから、よう見ときや〜!」
みんな格ゲーが気に入ったようやな!普段から鍛錬しとるさかい、リアルに再現できるっちゅーわけやな···。リアルでアヴェニューファイター見れるんか···。それ、十分に見世物として金取れそうやな。モノホンのゲームでも賞金出る大会あるしな!
全員分のキャラの技を見せたあと、みんなでプレイしてもろたで!最初はコントローラーの扱いが難しかった様でキャラの動きがぎこちなかったけど···、1時間もしたらすぐに慣れてしまったわ···。
『ヨガフレア!!』
『うはぁーー!?』
「やったーー!勝ったーー!」
「なんでやーー!?ボク得意のコンボに割り込んだやとーー!?」
「コピーさん?そのコンボ技は3撃目のあとにわずかに動かないんですよ。その瞬間を突きました!」
スウくんはコンマ05秒以下のわずかなスキを突いてきおった···。いくら目に身体強化魔法かけとる言うても限度あるやろ!?
とりあえずちびっ子たちの昼食でも作ろか···。簡単にパスタ作りながらリビングのモニターのゲーム画面見とると···。
キャラがありえん動きしとったわ···。そんなカウンターでけへんやろ!?ボクでも知らんぞ!?相当やりこんどるんやけどなぁ〜。
グロー歴525年8月22日
今日もちびっ子たちはうちにいた。っちゅーかお泊りやったけどな。ずーーっと格ゲーばっかやっとったわ。途中から別作品もやりたいって言い出しよったからそれもやらせたけど···。
こっちも動きがハンパなかったわ···。やっぱ地球産のゲームやし、エーレタニアの人向けとちゃうからなぁ〜。魔法で感覚強化しとるから、コントローラーのボタン捌きも凄まじかったわ···。GPで作っとるから壊れんけどな。
「ただいま〜!迎えに来たわよ〜!」
「コピーさん、急なことですいませんでした。今回は助かりましたよ」
夕方、リナちゃんとコルくんが来て、お子さんたちは帰ろうと···、せんかった!
「パパ!ママ!もう1回だけやらせて!」
「もうちょっとであたしも勝てたのに〜!悔しいからもう1回!」
「···まだまだ強くなれる。···次はこうすれば」
「んふふふ〜!知らなかったの?ヴィーの寝技からは逃れられないのよ〜!」
「ママ!パパ!さっきネリヤねえにまけてくやしいんだ!つぎこそはかってやる!」
もうかれこれ5時間ぶっ通しなんやけどな。ちびっ子らの集中力はハンパないわぁ〜。
すると、リナちゃんがキレた!!
「あんたたちーーー!!いい加減にしなさい!!晩ごはん抜きよーーー!!」
「「「「!!ご、ごめんなさーーい!!」」」」
おぉぅ···。とんでもない迫力やったわ···。まるでブレスを吐く口の前におるような気がしたわ···。まぁ、ドラゴン族やからなぁ〜。
「コピーさん、迷惑かけちゃったわね。今回はありがとね!」
「子どもたちもこんなに集中してたって事は楽しんだんだと思います。ありがとうございました」
「い、いや···。ボクもええ暇つぶしになったわ。元気なお子さんやなぁ〜」
「ふふっ!それはコルとわたしの子どもだからね〜!」
「もう、リナ〜!外でそんな事言わないでよ〜!?」
···ラブラブな家庭やなぁ〜。手をつないで仲良く帰っていったわ。
なんや自宅警備よりも疲れたわ~。温泉入ってゆっくりしよか。今日は秘蔵の酒でも飲もか!
···コピーも大変だったんだなぁ〜。リナのお子さんはみんな元気だからね〜!帰ったら格ゲーの必殺技とコンボを開発してそうだなぁ〜。
リナちゃんのお子さんはみんな元気ですね~!今回は最初パーティーゲームをやるつもりだったのですが、ちょっと格ゲーやらせたらどうなるかな?と思って試しに書いたら、まぁドはまりしてしまいました(笑)!
そりゃ、リアルで必殺技を魔法で再現できちゃいますからね。アトラちゃんはそうやってますし。
そもそも地球のゲームを異世界の人間にやらせたら、人としてのスペックが根本的に違うのでとんでもないプレイになるのは間違いありません。ましてや魔法までありますからね。エーレタニア人向けのゲームってどんなのになるんでしょうね?
それでは本日の夜にネタバレ集を投稿します。そちらもお楽しみに~!




