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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第7章 前人未到の地を旅しよう!

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7-17.異世界の買い物を楽しもう

  グロー歴525年8月23日 曇


 おっはよ~!快眠で寝起きはバッチリだよ〜!


 起きて隣の部屋を覗き込むと···、モンドくんとフーちゃんは、もう起きて早朝トレーニングに出かけたようだね。なんだか合宿のような気になってくるよ!


 さて、リオは今日()起きないだろうね。昨日はナナすら起きなかったし···。


 そう思ってリオの別荘に入ると···!?



「おー!おはよー、アキー!」


「あらおはよう。今日は寝起きいいわぁ〜!」



 ···これは夢か?リオとナナがすでに起きてるんだけど···?



「···痛い」


「アキー?なんでほっぺたつねってるんだー?」


「いや、ちょっと信じられない光景を見ちゃったから···。これって夢だよね?」


「夢じゃないぞー!?ちゃんと起きてるぞー!?」


「ニセモノのリオじゃないよね?」


「ホンモノに決まってるだろー!?ってかニセモノって誰のことだー!?」


「···うん。ホントにリオだった。やっぱりあのマットレスのせいかなぁ〜?」


「かもなー。昨日は気持ちよすぎて寝てただけで今日は朝から気持ちいいぞー」



「これはリオ一家もマットレス購入絶対確定だね!」


「そうね〜!あたしも気持ちよかったし、なによりコイツが自分で起きてくれるなんて···、これで楽になるわぁ〜!」



 よし!予備も買っちゃおう!マットレスも消耗品だからね。人生の3分の1はベッドの上なんだから、いい環境にしておかないとね!


 元の世界でも高級品だったけど某マットレスは最高だったしね〜。あれ、他のマットレスだと合わなくて寝にくくなる欠点もあったけどね。



「「「「ただいま〜!」」」」



 孫たちも戻ってきたし、朝食にしましょうかね〜!



「さて、今日は街中を散歩して買い物を楽しんじゃおうか?」


「いいぞー!でも、お金はどうするんだー?」


「トランさんが言うにはGPで換金すればいいって。レオ、お願いできる?」


「いいぜ!いくらぐらい替えとくか?」


「とりあえず10GP(ゴッドポイント)で10万ジールぐらいだったから、それでいいかな?」


「わかったぜ!···おっ?ここは紙幣なのか」


「しへいって、じーちゃん?この紙切れか?」


「そういえばエーレタニアでは現金ってほとんど流通してなかったよね。そうだよ、モンドくん。他に貨幣って金とか銀とかで作ったコインがお金のところもあるんだよ」


「へぇ〜。やっぱりじーちゃんと一緒にいると勉強になるぜ!パパもそう言ってたしな!」


「ははは!でも、フユからもいっぱい教えてもらってるでしょ?」


「パパもちゃんと教えてくれるぜ。でもそれとじーちゃんはちょっと違うんだよなぁ〜。なんて言ったらいいかわかんないけどさ」



 ふふっ!孫からこう言われると嬉しいもんだよ。おそらくフユも自分で教えれない部分をこうしてボクにお願いしてるんだろうけどね。それはナツも一緒かな?



 さて、準備も整ったのでレッツゴー!



「おっ!?アンタらが英雄さんたち御一行だな?」


「聞いたわよ〜!モンスターたちの塔を破壊してくれたって!ありがとね〜!はい!これサービスの『ブルーヒス』よ〜!飲んでって〜!できればサインもらえるかしら!?」


「おお!わたしたちのえいゆう!おまちしておりました。うちのメニューをみていきますか?」


「ドラゴン族って言うの?きれいな翼持ってるのね〜!触っていい?」



 ···とんでもない歓待を受けてしまった。ボクたちが塔を破壊してこのリゾート地が平和になったとのニュースが流されたらしいよ。


 さらにボクたちの格好はこの異世界の人々には見慣れないから、一発でバレてしまっちゃうんだよ。


 結局GPを換金したものの、『英雄からお代はいただけません!』って拒否されちゃった···。


 ボクたちは某ロマンあふれるRPGの2作目の皇帝じゃないんですけど?


 さらに商品を見ていたら『気に入った!?持っていっていいよ!代わりにサインもらえる!?』だってさ···。ボクはサインなんてできないけど、これにはアトラちゃんが対応してたよ。



「あたいのサインでいいのか?だったらいくらでもするぜ!これもヒーローの仕事だからな!···これでいいか?」


「ありがとうございます!家宝にしますぅ〜!」


「大げさだなぁ〜。でも、こんな事もあろうかとサインの練習しておいて良かったぜ!」



 アトラちゃんの書いたサインを見せてもらったけど···、すごい上手なサインだったよ···。一筆書きでサッと『アトラ』って書いちゃうんだよ。1枚3秒ぐらいでね。めっちゃ書き慣れてるわ!



「アトラちゃん?サインまで練習してたの?」


「当たり前だぜ?アキじーちゃん!ヒーローショー?っていうヒーローの活躍を宣伝する業務(・・・・・・・・・)もあるってパパのスマホで見たからな!正義と平和を守るって宣伝と、強さを見せて安心させるためだってな!」



 アトラちゃん···。宣伝って番組の宣伝なんだけどね···。いい意味で勘違いしてるよ。でも、こういう考え方でもあながち間違ってないから、そのままでいいか!



 さて···、結局買い物でお金を使ったのはほとんどがフーちゃんだったよ。



「だめ〜〜〜!これは正当な『大口取引』なんだから、ちゃんとお金払わないと税務署に(・・・・)目をつけられる(・・・・・・・)の〜!領収書ちょうだいね〜!」



 フーちゃん···。さらにしっかりとしてきたなぁ〜。どうも前回の旅行で大量に外国から食材を仕入れたので、ナツのお店に税務署が税務調査に来ちゃったらしいんだよ···。まぁ、ナツはきっちり管理してるからすぐ終わったらしいけどね。終わった後にナツの店で食事して満足して帰ったらしいから、税務調査は口実で食事目当てだったかもしれないけどさ。


 だからなおさらフーちゃんはタダで仕入れる事に拒否感があるようだ。···って!?異世界人の領収書って税務署わかるのか!?なおさら怪しまれないかい!?



 ちなみに孫たちはフィットネスクラブの横を通った時に見かけた鉄アレイとかバーベルが気になったらしく、買い込んでいたよ···。『20kg』って表記あるけど···、その大きさだと鉄じゃなくて鉛か···?もしくは天然ウランか?


 孫が喜んで買い込むものじゃないような気がするけどさ···。世界観違うからなぁ〜。



 そして夜になり、ボクたちは外食して戻ってきたんだ。


 そうそう!いいお酒があったんだよ〜!オススメされて飲んだんだ。よくわからないけど、とってもおいしかったからGPを追加で換金して、しこたま飲んで買い込んでおいたよ。


 ···え?よくわからないって?異世界のお酒だからボクもよくわからないんだよ。おいしければいいでしょ?ボクが楽しむんだからさ。



 はぁ~···。のんびりくつろいだよ。こういうバカンスもいいね〜。元の世界ではなかなか長期休暇なんて取れないから海外旅行とかも短期間しか行けなかったけど、ヨーロッパとかのバカンスってこれの長い版だよね?行ったことないから知らないけど、こんな感じかなぁ〜?


 ···って、ここの人たちは世界を越えてバカンスに来てるけどさ。スケールがデカいなぁ〜。



 こうして楽しいバカンスを堪能したんだ。こういうのもいいでしょ?




    第7章    完



『パパたちはウェーバー大陸をある意味開拓したような事をしたんだよね。この時の出会いがこの後で重要になってくるなんて、この時のパパは気づいてなかったんだろうね』

 このお話で第7章『本編』は完結しました。ただ、コピーアキくんの自宅警備日誌がありますので、明日が完結になります。

 お寝坊常習犯のリオくんがピンチな状況でもないにも関わらず、早起きできました。作者も旅先などでマットレスが変わると寝つきが非常に悪くてしょっちゅう夜中に起きたりしてしまうんですよ。これ、高級マットレスに慣れてしまった悪影響だと思いますよ(笑)。

 町中ではアキくんたちは大歓迎されてましたね~!結局買ったのは鉄アレイとかバーベルとかの筋トレグッズでした!孫たちらしい買い物といえばそうなんですが、ちょっと世間とはズレてますね~。


 さて次回予告ですが、コピーアキくんの自宅警備日誌その4をお届けしますよ~!

 今回は訳あってリナちゃんのお子さんを預かることになってしまいました!コピーアキくんはリナちゃんのお子さんの面倒を見るためにもちろんゲームをやらせるのですが、どんなゲームをやらせるんでしょうね?


 明日で第7章完結なので、朝に自宅警備日誌を投稿し、夜にネタバレ集を投稿します。

 お楽しみに~!

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