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【続編完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第6章 ウェーバー大陸の秘境へ行こう!

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6-15.アキたち、決戦に挑む!

『ありがと~!それじゃあそこまでの道を作るね~!』



 世界樹に不時着してどうしようかな?と考えていたら、なんと世界樹から声をかけられちゃったよ。しかもこの声、神の力の核か神様から力を与えられた整調者(ピースメーカー)とその血族しか聞こえないみたいだね。


 だからハルとナナ、モンドくん、アトラちゃんは聞こえないみたいだ。カークくんとクーちゃん、それにフーちゃんはパパが整調者(ピースメーカー)だったからかろうじて聞こえているようだよ。子までは聞こえて孫になるとダメのようだね。


 さて、世界樹が道を作ると言ってしばらくすると、枝と葉っぱが動き出したよ。なるほど、迷宮とは言ったもんだよ。世界樹の意思で道が変わっちゃうんだ。こりゃマッピングなんて意味なくなっちゃうね。ランダム生成されるダンジョンのゲームは何作かやったことあるけど、リアルでやられるとこんなかんじなんだなぁ~。


 まぁ、エレさんが創った木だからなぁ~。そんなゲーム要素もノリで考えたな!?



『おまたせ~!これで魔獣のボスがいるところまで一本道にしておいたよ。それじゃあよろしくね!あっ!そうそう!言い忘れてたけど、火魔法は勘弁してね~!魔獣たちは遠慮なしに使ってくるけど、あれやられると痛いんだよ~!』


「わかりました。なるべく傷つけないようにしますから。じゃあ、みんな!行くよ!」


「「「「おうっ!!」」」」



 ボクたちは一本道のダンジョンを進んでいった。それでもかなり歩かされてるぞ?この世界樹って半径10kmぐらいあるから、反対側だとすれば20km先って事に?


 まぁ、歩きやすくはしてくれてるよ。しかも一本道なのにところどころに木の枝で『⇒』って矢印までついてるし···。某ロマンあふれる2作目のリメイクの要塞みたいにわかりやすいけどさ。


 そうして歩くこと1時間。なんかカラスの鳴き声が聞こえてきた!



「···ストップ。···次曲がったら、いるよ」


「了解、ハル!まだ気づかれてないようだから、ここでいったん休憩しようか?」


「おう!あんだけ軍隊カラスがいるんだから、激戦になるぞー。ここで回復しておいたほうがよさそうだなー。アキー?とっておきの甘いお菓子くれるかー?」


「はいはい。リオ、これだね?」


「おうっ!これこれー!あまーー!!」


「じーちゃんは甘いの大好きだよなぁ~」


「クーもあまいのはだいすき」


「あたいは渋くお茶でキメるぜ!」


「じーちゃんのお菓子ならいくらでも入るぜ!」


「フーも~!ママのお菓子も好きだけど、じーじのお菓子も好き~!」



 孫たちにもお菓子を食べてもらって休憩したよ。ゲームでもボス戦の前でセーブと回復は必須だからね~。って、リアルにダンジョン攻略中だけどさ。セーブなんてないけどね。



「さあ!十分休憩したし、そろそろ行こうか!」


「「「「おうっ!!」」」」



 全回復した状態でボクたちは軍隊カラスのボスの間へ突入した!


 そこは大きな枝で上手に組まれた鳥の巣だった!そこに2回り以上でっかい軍隊カラスのつがいがいたよ!周囲にはたくさんの子カラスたちがボクたちの侵入に気づいたよ!


 そしてつがいもボクたちの存在に気付いた!そして···!



「「カァアアーーー!!」」



 つがいが叫んだと同時に無数の子カラスたちが襲い掛かってきた!



「リオ!」


「おうよ!みんな!適度に集まりつつ各個撃破するぞー!」


「「「「おうっ!!!」」」


「···ナナ。···パターンA(攻撃力特化)で」


「はいな~!やっちゃえ~!ハル~!」


「モンド、フー!ここではトランスは禁止だ!威力がありすぎて世界樹を傷つけてしまうからな!」


「わかったぜ!レオさん!」


「フーもがってんしょうちのすけ~!」


「クー!世界樹を傷つけないようにな!」


「わかってる、カークにい。ボコるのはカラス」


「あたいも全力でやるぜ~!···あっ!?爆発もダメだよな!?それじゃあ必殺技が半分以上使えないじゃんか!まぁ、不利な状況で活躍するのもヒーローだよな!」


「よし!じゃあ、ボクも本気で()らせていただきます!」



 全員が横一列で構えた!···この瞬間だけ、なんか戦隊ものになっちゃってるような気がするよ。倍の10人いるんだけどさ。



「じーちゃん!まずはおれが行くぜー!アイスペタルダンシング!」



 カークくんが先制攻撃で広範囲魔法を撃った!氷の小さな刃が無数前方に飛んでいき、軍隊カラスを切り刻んでいく!もちろん、モザイク処理させていただきましたとも。グロいからね!ルメちゃんもお気に入りの魔法なんだけど、みんな好きなんだなぁ~。


 集団で襲いかかろうとした軍隊カラスは、カークくんの魔法が直撃して多くが倒されてしまったのを見て、すぐさま作戦を変えてきた!


 いくつかの小集団に分かれて各個撃破を狙ってるようだね!


 ならばこちらもお相手しましょうか!一斉にボクたちも立ち向かった!



「パパ流槍技!飛燕!!だぁああーー!!」



 モンドくんは槍で高速で突きを繰り出して軍隊カラスを仕留めていった!昔よりも精密に、より確実に敵を突き刺していってるね。モンドくんの成長を感じるよ!



「秘技!旋風斬!はぁああーー!!」



 フーちゃんは回転して周囲の敵に斬撃を繰り出す剣技で応戦だ!魔力剣ではなくて、ハル同様に短剣2本で敵陣に突っ込んで踊ってるよ。フーちゃん独自の剣技かな?



「クーもほんきだす。···いんぱくと」



 ドーーーン!!!



 クーちゃんは体を大きくひねって力を溜めた直後!一気に右ストレートパンチを切り出した!拳速が音速を超えたのか、大きな衝撃波と音が響き渡った!


 ちょ、ちょっと···。この技、かなり耳にくるんだけど···。身体強化魔法で防御力上げてたから大丈夫だったけどね···。


 音の衝撃波で無数のカラスが気を失ったようでバタバタ落ちていったよ。



「あたいもいくぜーー!!クローエクステンション!召喚!」



 アトラちゃんの両手に魔力で作られた大きな爪が装着された!そして!



「すべてを切り裂けぇーー!ドラゴンクロー!!」



 アトラちゃんは右手、左手の順で前方のカラスを一気に切り裂いた!もちろんモザイク処理は怠らないよ!



 リオ、ハル、レオはいつも通りの攻撃だ。見ていて安心感あるね〜!じゃあ、ボクもいくよ〜!


 魔力剣に雷魔法を最大出力でまとわせる。そしてまずは仕込みでこの技からいくぞ〜!



「秘技、疾風迅雷、稲妻!」



 カラスの集団に一気に斬りかかる!ただ、当たるカラスがかなり少ないんだ。的が小さいからね。


 でも、これはあくまで仕込み。本当はここからだよ〜!


 縦横無尽に斬りつけながら、雷球を8つを特定の地点に置いていく。そして···!



「ライトニングプリズン!!」



 バチバチバチーー!!


 雷球8つから雷撃の線が放出されて立方体を形成、そしてその電撃の檻の中に閉じ込められたカラスたちを一網打尽にしてやった!


 イメージとしては『冬季雷(とうきらい)』だね!雪雲で発生する雷は夏の積乱雲と違って雲の高度が極端に低いので、地面までの距離が近すぎるから100倍近い大電流が流れるんだ。経路も夏の1本道ではなくて網状に雷の経路を形成しやすいというのもあるんだよ。


 それを雷球8つで代用して、相互のエネルギーが干渉しあって大きなエネルギーを生み出し、檻の中で再現してみたんだ。ちょっと準備が大変だけどね。魔法だからできる芸当だよ!


 さて、これで大掃除はほぼ完了だ。あとはつがいを倒せば終わりだよ!

 世界樹のダンジョンと名がついていましたが、結局は1本道になってしまいました(笑)!最近のRPGではグラフィックに凝りすぎて1本道なダンジョンが多いんですよね~。

 某竜退治の2作目なんか無限ループや無数の落とし穴とか、えげつないダンジョンありましたからね。今の若い人たちだったら匙投げるだろうなぁ~。


 そしてボスフロア手前で回復した後は戦闘です!今回も派手ですね~。


 さて次回予告ですが、ついにボスのつがいが登場します!なんと魔獣なのにしゃべりますよ!?さすがカラスの魔獣なだけあって知能は高いようです。しかも去るから見逃してくれ!とまで言ってきました。アキくんはどう対処するのでしょうか?


 明日で第6章の本編は完結なのですが、番外編のコピーアキくんの自宅警備日誌がありますので、ネタバレ集は明後日投稿します。

 それではお楽しみに~!


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