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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第6章 ウェーバー大陸の秘境へ行こう!

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6-2.国賓待遇!?

 このお話で続編は100話到達しました!いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 サバール王国の王様がボクたちに面会したいと言ってるということで、当初1泊だけの予定がちょっとだけ伸びてしまったんだ。


 まぁ、カジノ代を除いて宿泊費と食事代は王国持ちになったからいいんだけど、数日滞在だとリオがカジノに入り浸っちゃうんだよね···。


 とりあえずホテルに行くか!部屋の確保···、って!そういえば時差があるんだよ!


 アクロを出たのが午前9時。リオが珍しく早起きしたんだよね。カジノがそんなに楽しみだったんだなぁ〜。


 そして6時間飛行したけど、5時間時差があるので、到着したのが現地時間で午前10時だ。今は入国審査とかホテルまでの道中までにかかった時間を込みで午前11時···。


 アーリーチェックインできるかな?フロントで聞くだけ聞いてみるか!



「アキー!チェックイン時間までカジノで時間潰すぞー!旅の軍資金を調達するぞー!」


「···もはや何を言ってもムダのようね。今のうちに共有財産を回収しておこうっと!」


「ちょっとーー!?ナナー!なんてことするだー!」


「アンタはともかく!あたしの生活費まで賭けさせるかーー!借金漬けになっても助けないからね!その時こそ離婚よ!」


「じーちゃんが悪の道に染まってるな···。マーマが離婚する前にじーちゃんを倒さないといけないか?」


「じーちゃんってここまでカジノってのが好きなんだなぁ〜。いったいどんなものなんだ?」


「クーはよくわかんない。けど、じーじがわるいことかんがえてるのはわかった」



 アトラちゃん、カークくん、クーちゃんから散々な言われようのリオだったよ。そんな感じでリオ一家がやいのやいの言ってる間に、ボクはフロントで尋ねてみた。



「すいませ〜ん」


「いらっしゃいませ。本日の宿泊ですか?当ホテルは午後3時のチェックインになりますので、先に手続きだけお済ませされますか?」


「はい。あの、これを入国審査の時に渡されたんですけど···」


「拝見いたします···。これは大変失礼いたしました。最上階のロイヤルスイートルームをご用意いたします。直ちに清掃に入りますので、レストランで昼食をされてから、再度お越しください。すぐにご案内いたしますよ」


「···え?···ロイヤルスイートルーム?」


「左様です。20人まで宿泊可能でございますよ」


「そ、そうですか···。ではまた来ますね」


「大変申し訳ありませんが、少々お時間を頂戴いたします」



 ···うわぁ~。完全に国賓待遇だよ?こんな待遇がまさかピムエム皇国以外でされるとは思わなかったわ···。


 みんなのところに戻ってから、状況を説明してから、昼食にしたんだ。ここのホテルの昼食も安くておいしいんだよね〜!



 そして昼食を終えてフロントに戻ると、準備ができたようで、最上階の部屋に案内されたよ。



「うわ〜!こんな豪華な部屋は初めてだぜ!前回はルメの自慢話を聞いて悔しい思いしたんだよな~!」


「アキじーちゃんってすごいよな〜。こんな部屋に泊めさせてくれるんだもんなぁ〜」


「ぜいたくのきわみっていうやつ?」


「ははは。カークくんは初めての旅でいきなりこんな豪華さでびっくりだよね?まぁ、ボクもびっくりしてるよ。アトラちゃん?ボクも好きでこんな部屋にしたんじゃないんだけどね。クーちゃんはどこでそんな言葉を覚えちゃったの···?」


「わすれた」



 う〜ん···。やっぱり何かしらの影響をうけちゃってるんだろうけどね。一方のモンドくんとフーちゃんは至って普通だった。



「皇国の部屋と似てるな〜。これはラッキーだったぜ!」


「パパにも泊めさせてあげたいな〜!」



 さて、落ち着いたところで今後の予定を話しておくか。



「みんな。とりあえず王様の面会は早めのスケジュールでお願いしにこれから行ってくるよ。それまではのんびりしていてね!」


「アキー?のんびりはカジノでやってもいいかー?」


「ボクが帰ってくるまでダメ!」


「そんなー!?」


「今回はみんな一緒の部屋よ!しっかり見張ってるからね!逃さん···。アンタだけは···」



 ナナさん···?某山手線の英雄たちとの最後の戦い直前みたいなセリフを言っちゃってるよ?


 とりあえず、お城にはボクとハルで行くことにした。もちろん、二人きりの時は手をつないで行きますとも!じゃないとハルがスネちゃうからね。



 街に出て歩いていると、ところどころでボクに向けて何か変な視線が気になったんだ。何だろ?そう思ってると、ハルがボクの方を向かずにつぶやいた。



「(···アキ。このまま歩いて。···どうもアキを見てる人がいる)」


「(えっ!?あっ!ホントだ!気配察知すると怪しいのが2人いるね)」


「(···ん。···でも、変装のおかげで見てるだけ。···このまま襲撃がなければそのままスルーする)」


「(了解!)」



 ウェーバー大陸ではマクス帝国がボクを指名手配してるってのは、サバール王国からパスさん経由の情報で知ってた。サバール王国では他国の事情に干渉しないってことで貼り紙を拒否して、逮捕もしないって名言してるからこうやって堂々と歩いてるし安心かと思ってたけど、スパイを完全に防ぐことはできないようだ。


 今のボクはハルが創った『なりきり!伝説の神狼族セット』のつけ耳とつけしっぽのおかげで、見た目は神狼族になってるからボクだと気づかれることはないんだけど、それでも似てるらしいんだよね。


 そりゃ、つけ耳とつけしっぽを着けてるだけだからね。別人って思われること自体がおかしいんだけどさ。なぜかこの大陸ではボクを知らない人(・・・・・・・・)にはボクと思われることはないんだよね。なんでだろ?万能物質インゴット製だから変な効果がついちゃってるのかな?



 特に襲撃もなく、無事にお城の正門にたどり着くことができたよ。



「すいません。ボクはアキと言いまして、王様が面会したいとの事なのでアポ取りをお願いしたいんですけど」


「アキ様ですか···。何か書面などがありましたら提出願えますか?」


「こちらになります。入国審査の時に渡されたんです」


「拝見しますね···。なるほど、失礼いたしました。こちらでは受付いたしかねますので、いったん城内へご案内いたしますね」


「えっ?ど、どうも···」



 受付では対応できないってことで、ボクとハルは城内へ案内の兵士さんと一緒に入っていくことになってしまったよ。どこへ案内されるのかな?


 城に入って応接室みたいな部屋に案内されて、ここでしばらく待つように言われたよ。すると10分程度で扉がノックされて···、ヘンリーさんがやってきたんだ!



「アキさん、ご無沙汰だな。···って、その耳としっぽは?」


「ヘンリーさん、ご無沙汰しています。これは変装なんですよ。帝国がボクを指名手配しているそうなので···」


「パッと見ではアキさんと気づいてしまうが···。そういえば案内の兵士はアキさんを知ってるはずなのに『別人』と言ってたな?本人なのにどういうことだ···?」


「ちょっとボクでもわかりかねるのですが、どうやらボクを詳しく知らない人から見ると、この変装をしている間は『人間のアキ』と認識できないみたいなんですよ」


「そんな効果が···。あぁ、失礼。王との面会のアポだったな。明後日の午前中はどうだろうか?」


「大丈夫ですよ。滞在費まで負担していただいてますので、最優先ですから」


「わかった。では明後日の午前11時に城の正門に来てくれ。昼食込みで面会とさせていただくよ」


「わかりました。それではよろしくお願いしますね」


「今回は王のわがままに付き合ってもらって済まないな。ゆっくりと過ごして時差ボケ対策?をしてくれ」



 こうしてビオで3泊することが確定したんだ。時差ぼけ対策もしたかったからちょうど良かったかな?

 サバール王国でも国賓待遇を受けてしまったアキくんたちでした。

 そしてサバール王国内にも刺客が放たれていましたが、アキくんには気づかれませんでしたね。

 変装セットのおかげだとアキくんは思ってますが、実はすとーかーさんがマクス帝国で『フーちゃんたちは悪くない!』という因果律操作をした際の副作用でアキくんの情報がバグってしまい、アキくんたち以外が内情を探ろうとすると見当違いの情報を話してしまうんです。

 そのおかげで今のところ大丈夫なんですね。先日の刺客がアキくんの家までたどり着いたのは錯綜する情報をしらみつぶしで総当たりして目星つけたんですね。


 あとお気づきかもしれませんが、モンドくん、フーちゃん、カークくん、アトラちゃんのセリフに6章からは漢字が入りました。2年たって成長したって表現なんですよ。これまでは幼かったので全部ひらがな表記だったんですね。読みづからったとは思いますが、そもそも幼い子で漢字を使うと幼さが出ないんですよね。この辺りは作者の力量不足なところと思います。まだまだ素人だしね!


 さて次回予告ですが、王様と面会まで時間あるので、みんなでカジノに行きます。もちろんリオくんは大ハッスルしますが結果は···。まぁお気づきでしょうけどね。


 それではお楽しみに〜!

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