表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀龍のテクノ  作者: 銀獅子
102/258

第一部:銀龍の覚醒 日の刃(1)

霜峡出立を前に、光都の軍議殿では部隊編成と将官の配置が進められていた。


橘が巻物を手に、勇三郎たちの前へ出た。


「これより、各将軍の部隊に銀装者を振り分ける。彼らは、日ノ国が誇る“戦場の柱”だ」


仁が小声で呟く。「へぇ、あいつがそんなに……」


橘は軍議の筆頭武官であり、同時に神殿直属の防衛軍を率いる将でもある。その立場から、国の“宗”と“軍”の両輪をまとめる役割を持っていた。


橘の声が続く。


「第一陣──“神速の剣”と呼ばれる将、風間かざま じん。風術を極め、斥候と遊撃において右に出る者なし。

仁、お前は彼の隊に入れ」


仁が嬉しそうに笑った。「速さ勝負なら、俺向きだな」


「第二陣──“烈火の刃”こと紅蓮ぐれん 昌義まさよし

炎術と槍術を併せ持つ、戦場の最前線を任される将。蓮、お前はそこだ」


蓮は一礼した。「戦場の芯に立つ覚悟は、常にできています」


「第三陣──“氷の壁”と称される雪代ゆきしろ 久遠くおん

防衛線の構築と指揮に長けた女性将軍。セリナ、お前はその下で動け」


セリナが柔らかく頷いた。「氷の名を冠する者として、必ず学び取りましょう」


「そして第四陣──奇策と異術の合わせ技で知られる、“夢喰いの兵法家”狭間はざま 景秀かげひで

勇三郎、お前は彼と同行する」


勇三郎は一瞬黙した後、力強く頷いた。「異質には、異質で対する。心得ました」


海斗が口を挟んだ。「狭間は変人だが、計算と策では俺の上を行く。面白ぇ組み合わせだな」


橘が一つ息を吐いてまとめる。


「以上、各将に従い、明朝霜峡へ進軍。

お前たちは、“国の未来”を問われる戦で、その力を示せ」


その夜、勇三郎たちはそれぞれの宿営にて、静かに“開戦”の刻を待った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ