光る竜と夜の国
あるところに、光る竜がいました。
その竜は夜の国という真っ暗な国の、守り神のような存在でした。
光る竜がいるから、その国の生き物たちは生活できています。
どこかにぶつかったりせずにすみますし、なにかをみたりすることができます。
けれどある日、その竜は一つの場所にいるのに飽きてしまいました。
違う場所に行って、違うことをしたり、違うものをみたいと思ったからです。
だから、国をでて旅をします。
すると、夜の国の生き物たちはとっても大変。
真っ暗で、何も見えない国で生活しなければならなくなりました。
だから国を出た者たちが竜を探し出して、戻るように説得しました。
しぶしぶ戻った竜。
だけども、外に出たことを忘れられません。
それからも光る竜は、定期的に国の外に出て、生き物たちを困らせています。
そのたびに探しに行くのは大変です。
国の内部も大変です。
だから、生き物たちは決断しました。
竜が眠っている間に鎖をはめて、どこかにいけなくしてしまいました。
夜の国はそれ以来光がなくなったことがありません。
その代わりに、いつも竜の悲し気な鳴き声が響くようになりました。