戦いの火蓋
俺たちはクラス対抗戦の会場となっている森に来ていた。
森と言ってもここは学校の中だ。体育館のような場所の空間を結界で拡張されていて。そこに今回の会場となっている森ができている。
周囲では俺たちのクラスメートの歓声も聞こえてくる。
「さて、じゃあ行こうか。」
「よっし、行きますか!」
「頑張るぞー!」
「せっ、精一杯頑張ります!」
「フハハ、ハァーやっと俺の全力が見せられるぜ」
俺の呼びかけにみんなが答えてくれる。
さて、ここで俺たちの相手を確認しておこう。
青髪の少年ドレッド
相手チームのリーダーであり多種多様な水魔法を扱う相手クラス最強の一人だ。
白髪の少女エルフィー
エルフィンと同じエルフ族の一人であり。
光属性の魔法を得意としている。
緑の髪と赤い髪が混ざったかんじの髪をしている、少女フレリア。
彼女は混色の髪をしてはいるが、風魔法も火魔法も単色と同じように扱える。
黒髪の少年、ガット
彼は攻撃魔法よりも武器へのエンチャントが得意だ。
たかが、エンチャントと言って馬鹿にしてはいけない。
彼のエンチャントは威力が高まるだけでなく、多少の魔法抵抗がつく、そのため彼のエンチャントは少し厄介だ。
赤髪の少年ノア
彼は実数値で言えば俺より魔力量が多い、俺は普通の魔法でも一般の人より魔力を5倍も消費するため、実数値で言うとだいたい魔力量600程度になるのだが、彼は魔力量800もある。
この世界の平均は魔力量150程度なのでいかに彼の魔力が多いのかわかるだろう。
「それでは、クラス対抗戦第一試合、試合開始!」
ニア校長の合図で両陣営が動き始める。
「フレリーとエリー、バリットはクリスタルの防衛を、エルフィンは俺と一緒に来い!」
俺はそう、フレリーたちに指示をする。
「了解!ミアちゃん!」
「チッ、俺が前線じゃねーのかよ、まあいいだろう、ミア暴れて来やがれ!」
「りょ、了解しました」
一人若干不満そうなやつが居たが、みんな了承してくれた。
その言葉を聞いて俺とエルフィンが前線に走る。
「んで、隊長作戦は?」
会場となっている森を疾走する中、エルフィンが今回の作戦を聞いて来た。
「このまま二手に別れてクリスタルを探す。そしてどっちかがクリスタルを見つけたら、もう一人が合流してそのまま叩く。」
「ははは、君ならもっと凝ったものを用意してると思ったけど、意外と単純だね。」
俺が言った作戦にエルフィンが笑いながら、答える。
「なんでよ、単純でもいいでしょ。」
俺は少し不貞腐れた表情をした。
「わかったよ、それで行こう意外と単純な方がうまくいくかもしれないしな。」
そうエルフィンが言って、俺たちは二手に別れた。
後方にてフレリーたちがクリスタルの防衛をしていた。
「いや〜暇なんだが、俺様もやっぱり行った方が良かったんじゃ?」
「もう!集中してよいつ来るかわからないんだから。」
もう試合開始から20分が経過しており、少しの気の緩みがフレリーたちに現れ始めた時だった。
炎魔法:ファイヤーキャノンがフレリーたちの視界外からエリーに対して飛んでくる。
「エリー危ない!土魔法:ウォーウォール!」
間一髪のところでフレリーが防御系の魔法でエリーに当たりそうだった攻撃を防ぐ。
「エリー大丈夫!?」
「ええ、なんとかありがとうフレリー。」
「そんなこと言ってられないぞ二人とも、どうやら敵さんのお出ましみたいだぜ」
そう言ったバリットに答えるように森の奥から3人の人物が出てきた。
「いやー、今のを防がれるとは、君なかなか大したものだね。」
そう言ったのは先ほどエリーに対してファイヤーキャノンを放ったノアだった。
その背後にはフレリアとガットがいる。
「も〜簡単に一人仕留められるところだったのに肝心なところでミスるんだから。」
そうフレリアがノアに言う。
「すまんフレリア、やっぱりお前に任せたほうがよかったかもしれねぇ。」
「俺たちを無視するとはいい度胸だな、闇よ漆黒へと誘え、闇魔法:ダークバレッド!」
痺れを切らしたバリットが3人に向けて魔法を放ったがそれはガットが持っているエンチャント武器によっていとも簡単に相殺される。
「無視はしていない、だが俺たちにはお前ら如き相手にならないとゆうだけだ。」
「いいだろう、面白い、その自信がいつまで続くか試してやろうではないか。」
少しイラッと来たバリットがその挑発に乗るが、冷静さまでは失ってはいない。
「戦う、しか無いよね行くよエリー!」
「はい!フレリーさん!」
そうして3対3のクリスタルをめぐる戦闘が始まった。
エルフィンがエルフィーが一人で防衛しているクリスタルを見つけてミアに魔法通話で連絡を入れる。
(見つけたぞミアクリスタルだ!なぜかはわからないがエルフィーが一人で防衛している今が叩くならチャンスだ!)
(いや、今は行けないなぜかそのもう一人が私の前にいるからね。)
俺の目の前にはドレッドがいた。
「君と1対1でやり合ってみたいと思ってね。」
会っていきなりそんなことを言い出したドレッド。
「そちらの最強がどんなものか気になってね、さてやり合おうか。」
そしてクラストップ同士の戦いが始まる。
クリスタル近くの木の上にてエルフィンは悩んでいた。
クソどうする?このまま僕一人で叩くか?それともミアの援護に向かった方がいいのか?
そう考えるエルフィン、だが彼には選択肢は無かった。
「何してるの?」
いきなり後ろから話しかけられた。慌ててエルフィンが振り返るとそこにはエルフィーがいた。
「結局叩くしか無いのかよ!」
こうして各所で戦の火蓋が切って落とされた。




