(6)ショック
和製英語になっているショックという言葉がある。衝撃を受ける・・などという意味で使用される言葉である。驚く内容が想定外を超え、いい場合はいいが悪い場合だとメンタル[心理]面にショックを受けるということになる。
とあるホールディングスの会長の豪邸である。のんびりと風呂に浸かり、いい心地で一杯やっていた会長の平坂は、何気なくテレビのリモコンを手にし、ボタンを押した。映し出された映像は4K画面の鮮明映像で、平坂の心を満足させた・・ということはなく、老眼だった平坂の眼にはそれとなく映っていた。^^
『では、次のニュースです。帆積ホールディングスは多額の粉飾決算により債務不履行に陥り、会社更生法の適用を受けることになりました。会見場からの中継です』
アナウンサーがそう言った瞬間、画面は帆積ホールディングスの会見場へと切り替わった。聞いた平坂は、ショックの余り悶絶し、応接セットの長椅子に崩れ込んだ。平坂が驚くのも当然で、彼が思っていた想定外のハプニングだった。
『申し訳ありません…』
会見場の社長以下、重役陣の頭を下げる姿が痛々しい。
平坂は応接セットの椅子の上でショック死していた。
驚く内容も程々にしてもらいたいものです。^^
完




