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 驚くといっても程度がある。ああ、そうか…などと聞き流せる程度の内容なら取るに足らないが、なにっ! と腹が立つことから、ぅぅぅ…と、思わず悲しむ内容まで、程度は様々ある。腰を抜かすほどの驚く内容なら、受ける心のダメージは測り知れないだろう。

 とある会社の社長室である。

「か、会長っ! え、偉いことですっ!!」

「どうした丘草(おかくさ)君、血相変えて…? まあ、落ち着きなさい」

 社長室にノックもせず飛び込んできた専務の丘草を、社長の飼葉(かいば)(なだ)めた。

「落ち着けって社長! 我が社の連中を乗せたバスが山の崖から転落して全員、即死なんですよっ!」

「そうなの?」

 社長の飼葉は(おもむろ)に机の卓上カレンダーに目をやり、穏やかな笑顔で返した。その日は四月一日、すなわちエーブリル・フール[四月馬鹿]の日だったのである。

「そうなの? って、ど、どうしたらいいでしょう?」

「ははは…今日は四月一日だったね。その程度の見え透いた(うそ)なら、驚くに足らんよ、丘草君っ!」

「ほ、本当なんです、社長っ!!」

 丘草の声は上擦(うわず)ったままだった。しばらくは笑っていた飼葉だったが、丘草がリモコンを押したテレビの映像で嘘でないことが分かると途端に(あわ)て出した。

「ど、どうしよう! お、丘草君?」

「それをお()きに上がったんですよ、社長っ!!」

 丘草は少し怒り気味に飼葉に言い返した。

 このように、驚く内容が想定の程度を超えれば、狼狽(うろた)える訳です。^^


                  完

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