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隠せない

前回︰優しい温もり



父様のお膝に乗って、父様とパパ、私の三人で話し合いだ。



「さて。何でこうなったか状況整理だ。陛下にも報告しないといけねぇしな」

「ティアが話したいって枝に願ったら、枝が光って、ティアが大きくなった……だよね?」

「うん、そうだよ」

「どこから突っ込んだらいいか分からねぇな」

「でも普通赤ちゃんって、ここまで枝が願いを叶えるような具体的な意思表示ができるもの?」

「まぁ、あの森にいた時点で普通ではないだろ。なぁ?ティア」



あれあれ?雲行きが怪しいぞ?

まぁ、でもこの二人は王国最強。勘の鋭さも群を抜いている。

隠し事はできない……かな。



「大丈夫だよ、ティア。最初に言ったじゃないか」

「一度守ると決めたものは絶対に離さない。安心しろ」

「君にもし何か特別な事があっても離してあげない」



叶わないなぁ。

大好きな二人にこんな優しい顔で言われたら、話すしか選択肢がないじゃないか。



「わたしは、ぜんせのきおくがあるの」

「前世?」

「それにふたりのこともしってたよ」

「どういうことだ?」



前世の世界では、この世界の物語があった事。

二人の事もその物語でずっと好きだった事。

二人の子供に生まれ変わりたいって思ったら、この世界で目覚めた事。

まだ3歳の口では全てを伝えるのに時間がかかってしまうけど、二人はずっと私の頭や背中を優しくなでてくれていた。



「……ていうかんじです」

「予想してたよりスケールが大分大きかったけど、ちゃんと話してくれてありがとう」

「この前世の話は話す訳にはいかねぇな。ティアの身に何かあったら困る」

「そんな……!わたしのことはなしていいよ!」

「俺達の娘だって紹介をする。養女にしたいって事もな。でも前世の事はティアが本当に信頼できる人に話していいと思った人にだけ伝えるんだ、いいな?」



そう言う父様の瞳は物凄く真剣で、私は何も言えなくなった。



「はい、とーさま」

「陛下への報告は、全て調査中だと伝えようか」

「お前が言えば何でも通るだろ。そういうのは任せた」

「任された」

「そういえば、実際に会った俺達はどうだった?お前が好きな俺達だったか?」

「それよりもずっっとかっこよくて、ずっっとやさしい!もっとだいすきになったよ!!!!」



こんな間近で推しの魅力を語れるなんてオタク冥利に尽きる。

このまま魅力を列挙してみようかな。

パパはともかく、父様は恥ずかしいからやめろって言ってきそう。

目に浮かぶわ〜!

いつも読んでいただき、ありがとうございます!

ここからティアはゲームの原作では出会わなかったキャラや、彼女が幸せになるために出会う番の獣人も現れます。


ブクマ、評価、レビューぜひお待ちしています!

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