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新たな推しの誕生

前回︰レイグルを助けた



「ティア、何ともない?」

「へいきですよ。レイグルはだいじょうぶですか?」

「うん。さっきまでの苦しみが嘘みたいだ。本当にありがとう」



お礼と一緒にもたらされたのは、レイグルの満面の笑み。

ズッキューン!って音がした。

父様とパパをゲームで推し始めた時と同じ感覚。



え、何この破壊力。

ふにゃって破顔したレイグルから目が離せない。

心臓に何本も矢が刺さってる。

私の顔、今絶対に赤い。



「ティア?」

「あ!なんでもないの!だいじょうぶ!」

「何か辛かったら言ってね?……それにしてもティアは凄いね。

僕より幼いのに、そんな力を使いこなせるなんて……」

「パパのおしえかたがうまかったからだよ」



そこでレイグルは、私の傍で見守る二人を思い出したらしく、

勢いよく立ち上がり、騎士の礼を取る。



「申し訳ございません。お礼とご挨拶が遅くなりました。

私は騎士見習いのレイグルと申します。この度はご息女のお力添えで助かることが出来ました。

本当にありがとうございます」

「いいえ。提案したのは僕だけど決断したのはティアだからね」

「以前見た訓練では大丈夫そうだったが、良くなるのか?」

「いえ。今回が初めてです。そもそも魔力付与を使ったのは今日が初めてで……」



やっぱり。

ゲームでも魔力付与は付与する魔力量の微妙な調節が必要で、

それを誤ると魔力爆発を起こすと書かれていた。

レイグルの場合も、付与する魔力量を誤ってしまったんだな。



「なるほど。でも魔力付与の才能はあるみたいだよ」

「え?」

「君が付与をした剣、魔力爆発を起こしたのに壊れていない。

普通魔力爆発を起こした武器は壊れてしまうのが一般的なんだ」

「つまり、ちゃんとつかえるようになればできるってこと?」

「そう。それを使いこなせれば君は飛躍的に伸びるはずだよ。サリオンを追い抜くのも夢じゃない」

「騎士団でも魔力付与を使えるのは俺しかいねぇしな。抜かせるつもりはないが」

「よかったね、レイグル!」

「うん!キース様もサリオン様もありがとうございます。精進します」



また出た!

レイグルの満面の笑み!!

二回目なのに全く耐性ができそうにない破壊力に、思わず口を手で覆う。

レディらしからぬ歪んだ口角を隠すためだ。

この笑みをチェキに収めて、観賞用と飾る用に持っておきたい……!



これはもう新しい推し確定だ……。



「そうだ、レイグル。君さえ良ければ魔力付与のコツ教えてあげる」

「……いいんですか?」

「うん。君はティアにとっては初めての友達みたいだし、

仮に魔力爆発を起こしても近くにティアがいれば大丈夫」

「有難いお話ですが、私がご息女と友人だなんて恐れ多いですし、負担をかけてしまいます」



いやいや。私こそ新たにできた推しを友達と呼ぶなんて、恐れ多いんですけど……。



例えるなら、

知り合いの友人が推しで意図せず推しと知り合いになっちゃいましたみたいな。

……なった事ないけどね。



でも、推しと親子になってしまった今の私は無敵だ。

新たな推しと友人になれるのなら、全力で乗っからせてもらいましょう!



「レイグル。よければわたしとおともだちになってくれる?」

「俺なんかでいいの?」

「あなただから、おともだちになりたいの。さっきみたいにティアってよんでほしいな」

「わかったよ、ティア。でも魔力付与の訓練は……」

「わたしもくんれんになるし、レイグルさえよければ」

「じゃあ、お願いします。ティア」



よし!推しとお友達ミッションはクリア!

一緒に訓練もする事になったし、これからたくさんレイグルを知っていこう。推しの情報は知りたいのがオタクの(さが)です!!!



あ、そういえば。

レイグルって砕けると俺って言うんだな。

早速、推しの情報見つけちゃった!

いつもありがとうございます!!

本当に皆さんからの評価やブクマが嬉しくて泣いています。


さて、ここから2人の距離がどんなふうに近づくのかお楽しみに!

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