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私は死んだ。
そう思っていた。
けれど死に際に、この世の中にいるのかいないのかよく分からない神様が、わずかな猶予をくれたのかもしれない。
私はどこかの遺跡の中に運び込まれていた。
その脇にはなぜか、探検家の少女とよく似た女性と、一人の少年がいた。
近くには、ドラゴンの骨が置いてある。
その大きさは、天までとどきそうなほどあった。
「「光の国でまた会えますように」」
二人は、目の前の私に対して、安らかな眠りが訪れるように祈っていた。
見知らぬ誰かのはずなのに、その祈りの言葉がとても心地よかった。
私は安心して、瞼を降ろした。




