第7話 〜ギル君にライバル登場?〜
短い上に遅れてすいません(´・ω・`)
ギルとルー姉は無事?、依頼を達成したのでギルドに向かっていた。
「主人、無事着いたぞ!」
「う〜、疲れたねぇ」
「むむ、お疲れならば妾が魔法で!」
「初めての冒険での疲れだから、そのままでいい!」
「そうか、残念じゃのう…」
「よし!到着〜!」
「主人よ、妾が依頼報告をしてこようかのう?」
「一緒に行く〜!」
「それでは、主人は疲れてる故イスを持って来させよう!」
「ルー姉!そういうのいいから〜!」
「ぐぅ!主人よ、申し訳無い…」
「ルー姉はいつも僕の事心配してくれてるから、僕もっと強くなってルー姉を安心させるねぇ〜!」
「あぁあ!主人様〜!」
そこに一人の少年がギルに対して話しかけた。
「なぁ、お前大人にくっついて依頼を達成して喜んでるのか?」
「えっ、誰?」
「俺はノーラス、お前みたいなガキと違って実力で冒険者として活躍してSランクになる男だ!」
ギルはそんな風に言われるのは初めてであった。
ギルのいた村では年の近い子は少なく、冒険譚を読んだり遺跡に冒険をしたり、たまに来る冒険者に話を聞いたりと切磋琢磨に競う様な事は無かったのである。
「小僧!主人に向かって」
「待って!僕はギルだよ、勇者になる為に冒険者になったんだ…だからルー姉に全部任せてる訳じゃないんだよ」
「勇者?お前が?」
「そうだよ!」
「無理に決まってるだろ!くっ付いてるだけじゃ勇者にはなれないんだぞ」
「…ノーラスくん、僕は絶対勇者になるんだもん!」
「へっ!なら俺とお前どっちが先に夢を叶えるか勝負するか?」
「それ、ノーラスくんの方が…」
「怖気づいたのか?じゃあSランクに早くなった方ならいいだろ?勇者ならSランク冒険者に軽くなれる様な強い奴がなるもんだろ、あの冒険譚でもそうだったからな!」
「それ僕も読んだ事ある!最初は薬草採取をしてた」
「そうそう!それで現れた…そんな事はいいんだよ!それで勝負をうけるのか?」
「いいよ!僕が先にSランクになるからね!」
「それはこっちのセリフだ!ギル、お前は俺のライバルだからな!失望する様な事するんじゃねぇぞ!」
「ノーラスくん負けないからね!」
二人の事を後ろから見ていたルシフェルは主人に対して無礼な物言いをする小僧だと思うと同時に、主人にそんな態度が出来る者として少し関心を示した。
「じゃあなギル、強くなれよ!」
「ノーラスくんこそ!」
「主人、雑事は私が終わらせて来たゆえ帰りましょう」
「あっ!ごめんね」
「また次の時は一緒に参りましょう」
「うん!」
こうしてギルに最初で最後のライバルが出来るのであった。