6話 薬草探しは大変だ
2月から再開と言っていたのに予約を忘れてました(´・ω・｀)
ごめんなさい！
ギルとルー姉は薬草が集まったので川の側で休憩していた。
「主人、お昼ご飯はサンドイッチでよいかの？」
「サンドイッチ？」
「母上殿が持たせてくれたのだ、劣化しない様にアイテムボックスに入れていたのだ」
「わぁ〜い！」
ギルは特製サンドイッチを頬張り、存分に味わった。
「お腹いっぱい〜」
「主人、流石に食べすぎではないか？」
「だって〜、美味しかったんだもん！」
「まったく仕方がない主人じゃのう、妾が警戒しておくゆえ少し休まれよ」
「ありがとう〜」
ギルはポカポカの日差しを浴びながらお昼寝をするのであった。
「しかし、暇じゃな…」
ルー姉ことルシフェルは警戒するとは言ったが、彼女の気配感知範囲外からの超超遠距離攻撃でもしなければ、そもそも動く必要も無く外敵を排除出来てしまうのだ。
「この辺に面白そうな気配も無いしのう…かと言って森にいる魔物共を皆殺しにしたら…主人に怒られてしましのう」
「ルー姉〜だめ…むにゃ」
「わかっておる…そういえば、あいつを呼んでみるかのう」
ルー姉が手を前にかざすと地面に紋章が浮かび、そして現れた。
「お呼びでしょうか、ルシフェル様…いつぶりでしょうか？」
「相変わらず固いのう、おぬしは」
「これ以上砕けた話し方は分かりかねます…」
「そうであるな…最初は我が主人を紹介しておこう、と言っても
今は休まれているがな」
「この小さき者が新たな主人と……ご冗談が過ぎます、ルシフェ
ル様」
「妾の言葉が真実られないと…」
「仮にもエンペラーグリフォンである私が仕えるルシフェル様が
この様な小さき者に使いこなせる筈が有りません！」
ルシフェルの眷属が一匹グリフォンの長はルシフェルがギルに使われている事に珍しく怒りを露わにした。
「…貴様、眷属とは言え、妾が仕える主人に向かってそのような
事を申すのか？」
「ルシフェル様、貴方は魔神様が所有されていた大罪武具なので
す…それが人の子に仕えるなど！」
「そこまでだ…それ以上は眷属と言えどタダでは済まさんぞ？
それに妾の変化を気づかんのか…」
「何を…ルシフェル様からあの禍々しさを感じませぬ？」
「何故かは、主人が原因である…同時に妾が仕える理由でもあ
るのじゃ」
怒りで我をなくしていた、エンペラーグリフォンはルシフェルを見て
「分かりました…人の子を主人と認めましょう」
「わかれば良い、人の子ではなくギルと言うお会いしたら主人か
ギル様と呼ぶのだぞ？」
「かしこまりました…我が同胞には確かに伝えましょう、しかし
他の者がどう出るか…ルシフェル様が説得してくださいませ」
「うむ！主人の為にそれくらい余裕なのである！」
「……では私はこれで失礼いたします。」
とりあえず1種属、グリフォンをギルに仕える様に説得出来たのであった。
ちょうど、ギルもお昼寝から目覚めたのであった。
「主人、目が覚められたのか？」
「うん！よく寝られたよ〜！」
「それは良かったのう」
「ありがとう〜！ルー姉！」
「はぁう！主人よ！紹介したい者がいるのだ！」
「？誰もいないよ？」
「ふふふ、眷属召喚！」
「うわっ！」
再び地面が光り、先程まで話していたグリフォンの長が現れた。
「ルシフェル様…今、他の同族にも話を通している最中だったの
ですが…」
「その様な事は後でも良いのだ！主人が目覚められたので其方を
紹介してやろうと思ってのう！」
「ふっ、よろしく頼むギル様よ」
「うん！え〜と、お名前は？」
「ふん、好きに呼ぶといい」
「え〜……グリフォンだよね？う〜ん…ぐーちゃん！」
「なっ！その様に安直な勇しさの欠片も無い名前など！」
「え〜…だって好きに呼べって……」
「おい…貴様、どうやらローストチキンになりたいようだのう」
「はっ！」
まだギルを主人と認められないグリフォンの長であるエンペラーグリフォンは最も敬意を示さねばならない相手に不遜な態度を取ってしまったのだ。
「貴様、覚悟は出来たかのう…」
「お、お待ち下さい！その！」
「今までご苦労であった…消え去るがよい！」
「待って〜！」
「主人…そこを退くのだ」
「ぐーちゃんを虐めたらダメ〜！」
「ギル様…」
「ぐーちゃんはルー姉の眷属なんでしょ！虐めたらダメなんだよ！」
「ぐっ！…グリフォンの長よ、主人に免じて今回は不問とする…戻り、下の者に主人の立場を徹底的に教える事を改めて命じる…よいな」
「はっ！ギル様！寛大な処分感謝いたします！この身はギル様の為！誠心誠意尽くさせて頂きます！では！」
グリフォンの長、ぐーちゃん(ギル命名)はルシフェル様を咎め、処分される事から救って頂いた事で、ギルに対しての絶対の忠誠が生まれた。同時にこれを仲間にどんな事があっても忠誠を植え付けるようと心に誓った。
「あ〜、帰っちゃった…」
「主人、直ぐに呼び戻した方がよいか？」
「また会えるからいい！それよりルー姉はやっぱり凄いね！カッコいい！」
「ふふふ、主人、お褒めに預かり光栄なのだ♪」
「あっ、そろそろ街に帰ろ〜！」
「ふふふふ、そうであるな…では参ろうかのう主人」
「うん！」
こうして無事？初めてのギルの依頼は終了した…
