第5話 ギル君はじめての依頼
短いですが投稿いたします。
「主人のスキルはユニークスキルかそれ以上のスキルなのだ」
「ふ〜ん、勇者になれる?」
「う、うむ…妾の様に使用者に何らかの呪いがある代わりに凄まじい力を発揮する武具は沢山ある…それらが集まれば…」
「おぉ〜!いっぱい集める〜!」
「妾クラスの武具はそうそう見つからんから…妾を大切にするのだぞ…」
「うん!だってルー姉は家族だもん!」
「そ、そうか…家族か」
ルー姉は顔を赤らめながら頷いた。
「あっ!ルー姉はどんなスキル持ってるの?」
「妾か?ちょっと待っておくれ」
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名称 魔神剣 傲慢のルシフェル
品質 神話級
スキル
身体強化(神)▼
魔力強化(神)▼
不破壊▼
破壊力強化(神)▼
切れ味上昇(神) ▼
火属性魔法(極) ▼
水属性魔法(極) ▼
土属性魔法(極) ▼
風属性魔法(極) ▼
雷属性魔法(極) ▼
氷属性魔法(極) ▼
光属性魔法(極) ▼
闇属性魔法(極) ▼
エクストラスキル
時間操作(劣) ▼
空間操作(劣) ▼
擬人化▼
鑑定(神) ▼
ユニークスキル
重力操作▼
眷属召喚(傲慢) ▼
神話時代、魔神によって生み出された大罪武具の1つ。この剣だけで神側の軍勢の半数を滅ぼしたと言われている。武器正常化によって呪いは無くなり、人の身でも扱う事が出来る様になった…但しギルの事が好きなのでギル以外には扱う事が出来ない。
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「…ま、まぁこんな感じだのう」
「うわぁ!いっぱいだぁ〜!」
ルー姉は説明文の下の方を押さえる様に隠した。
(なっ、何故こんな説明が!主人に知られてはならんな…)
そして一晩明けて、薬草採取の依頼で森に向かった。
「薬草〜、薬草…」
「主人、どうされた?」
「薬草の事、調べてない…名前も知らない」
「ふふふ、主人は初めての依頼で楽しそうであったからのう、妾が調べておいたのじゃ」
「ルー姉!ありがとう!」
「ささ、参ろうぞ」
今回依頼は下級回復ポーションの材料である、「ヒーリンググラス」と呼ばれる比較的見つかり易い薬草である。
「ヒーリンググラスは、綺麗な水が流れている川沿いや湖の周りに自生しているようじゃ」
「へぇ〜!ルー姉は物知りなんだねぇ〜!」
「ふふふ、どうじゃ?主人よ♪」
「すごい!すごい!」
「ふふふ、そうであろう♪」
ギルとルー姉の二人は仲良くヒーリンググラスを採取しながら、これからの目標を話していた。
「主人よ、当分は町を拠点にするのかのう?」
「そのつもりだよ〜、冒険者ランクを上げないと受けられる依頼も少ないからねぇ〜!」
「妾にかかればドラゴンの100や200は簡単に狩っくる事が出来るぞよ?」
「ルー姉が倒せても僕が強くなった訳じゃないもん…」
「ドラゴンの鱗はそこそこの武具になると昔人間に聞いた事があったが…」
「いいの〜!」
「す、すまぬのじゃ…」
「いいよ…でもありがとうルー姉」
なんだかんだ言っているがルー姉を頼りにしているギルであった。