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第4話 ギル君が冒険者に

少し遅くなりました(´・ω・`)

並行して書くの大変ですね(・ω・*)

些細な事があってギルの冒険者登録が遅れたが、受付に向かったギルとルー姉である。


「ほ、ほほほ、本日はどの様なご用件で!わわわ」


「あの〜、冒険者登録をする為に来ました!」


「僕が登録するの、姉さんじゃなくて?」


「むっ!主人を侮辱するのか!貴様〜!」


「ルー姉!ダメだよ」


「くっ、主人の寛容な心に感謝せよ!ちっ」


「かっ、かしこまりました!」


「あっ、ルー姉もお願いします!」


「主人…有難き幸せ!」


受付のお姉さんが涙目で準備をしていたが、ギルの頭の中には冒険する事で今はいっぱいであったので気づいていなかった。


「こちらに必要な箇所にき、記入をお願いします!」


「主人、ここは妾が」


「ルー姉!練習したから大丈夫だよ〜」


「そ、そうであったな…お許しを」


ギルは一人でしたかったので、ルー姉には頼らなかったのだが


「主人、終わりましたか?」


「…ルー姉」


「どうされました?」


「書けなかった…」


「!貴様、主人にそんな嫌がらせを!」


「わわわ、私はその様な事は〜!」


「ルー姉、書いてくれる?…」


「かしこまりました、主人」


ルー姉がギルの書類を覗くと名前の欄にだけギルと書いてありそれ以外は白紙であった。


書く項目は、名前、年齢、性別、得意な武器、特殊技能、などが有るが実際は武器や特殊技能を分かっている者は少なく、知っている人間は大概貴族や大商家なので冒険者になるのは珍しいのだ…ついさっきあったのが。


「……これでいいか」


「は、はい!だ、大丈夫です!お待ち下さい!」


「主人、この様な瑣末事(さまつごと)、妾にお任せください」


「…冒険者だから自分でしたかったの」


「主人はまだまだこれからです、なのでそんなにくらい顔をしなくても大丈夫でございます」


「…うん」


「それより!これから冒険が始まりますよ!」


「!そうだね〜!」


「ふふふ、よかったです」


ギルが文字を書けなかった事に落ち込んでいたが、ルー姉に憧れの冒険が始まると言われたギルは、元気になった。


「お待たせしました、こちらでスキルの確認をいたしますか?」


「スキルって何?」


「スキルとは個人の持つ才能の様な物ですね、どういたしますか?」


「妾が似たようなスキルを持っているので大丈夫だ」


「鑑定も持っているのですね!」


「主人の為にしか使わぬからな…」


「こちらがFランクの登録証でございます」


それからランクアップに必要な要件ややってはいけない事などの説明を受け、ギルは受け取った冒険者証を見てニヤニヤしていた。


「へへへ、ルー姉!冒険者になったよ!」


「妾も一緒だったのことは知っていよう…だがおめでとう主人よ」


「ありがとう!早速依頼を受けよう!」


「そうじゃのう、とりあえずどんな依頼があるかを見るのは良い事だ、行こうか」


ギルとルー姉は依頼ボードの前に来ていた。ギルの背の高さでは良く見えないようで、背伸びをしていたが前に居た者達が気づいて左右に分かれて道を譲った。


「わ〜い!ありがとうございます!」


「うむ、大義である」


「…あれってさっきの」


「バカ、消されるぞ!」


「静かにしろ、お前こそ死にたいのか!」


騒いでいる者をルー姉が一瞥(いちべつ)すると青い顔をして口を閉じた。


「主人、何か気になる依頼はあるかのぅ?」


「う〜ん、これかな?」


「ふむ、薬草の採取?」


「うん!物語だと初めは薬草採取が定番だからね!」


「そ、そうか…こっちのバジリス討伐など主人に良いのではないか?」


「それは、Cランクの依頼だから受けられないんだよ〜」


「そうであるか…」


ルー姉は心配する割にはモンスターなどの脅威についてはあまり深く考えていないのだ…ゴブリンだろうとドラゴンだろうと一撃で殲滅できる力があるせいなのだ。


「よ〜し!行くぞ〜」


「主人、今日は宿に泊まって明日にしましょう」


「え〜!」


「主人、宿でスキル鑑定をいたしましょう」


「…わかった〜」


「妾が聞いてきた宿はこちらです。」


「は〜い!」


「ふふふ、主人…」


宿に着いたルー姉が暴れていた男たちを無力化した事で無料で7日間泊まる事が出来た。


「ルー姉〜…ダメだよ」


「妾はいい事をしたのだが…」


「まぁ、おじさんがありがとうって言ってたから今回はこれでおしまい」


「むぅ、気をつけるのだ…」


確かに人助けではあったが、壁に穴を開けてしまった事で怒られたルー姉であった。


「おほん、では鑑定するぞ?」


「は〜い!でも服を脱がないとダメなの?」


「そ、そんなのじゃ…」


「でもギルドだと丸いのに手をかざすとって…」


「これは、もっと詳しく調べられるのじゃ!」


「ふ〜ん」


「では…」


勿論これはルー姉の嘘である。ルー姉が持っている[神眼]は触れなくてもその全ての情報を読み取れ、隠蔽スキルの最上級でもない限り触れる必要は無いのだ。


――――――――――――――――――――――――


名称 ギル 年齢 10


種族 人種


スキル



ワンオフスキル

武器正常化▼

武器進化▼


――――――――――――――――――――――――



「…ワンオフスキルだったとはな」


「ワンオフスキルって何?」


「主人はスキルについて知っているか?」


「何と無く…勇者はすごいスキルを持ってるんだよね!」


ギルの好きな冒険譚にはスキルやその他の情報も物語に出てくるのだ。


「ふむ、歴代の勇者が持っていたスキルはユニークスキルという」


「ユニークスキル?」


「うむ、スキルには」


下級スキル→基礎レベル

中級スキル→熟練レベル

上級スキル→達人レベル

エクストラスキル→その時代に数人のレベル

ユニークスキル→その時代に1人のレベル

ワンオフスキル→どんな事が起きてもたった一人しか覚えられない専用のレベル



「 え〜っと?」


「つまり、勇者レベルの者はその時代に一人、そして主人の持つスキルは主人だけしか過去にも未来にも持つことが許されないスキルなのだ…」


わかっていないギルにゆっくりとスキルについて話し始めるのであった。

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