第2話 ルー姉が家族になる!
書きあがったので連日投稿しますヾ(・ω・*)
ルー姉こと大罪武器ルシフェルを手に入れた(?)ギルは、暗くなる前に急いで家に帰った。
「ただいま〜!」
「あらあらギル、また遺跡に行ってたの?」
「うん!すごいのみつけた!」
「ふふふ、じゃあお夕飯食べたら見せてね♪」
「おー、ギルお帰り遅かったね?」
「いせきにぼうけんしてきたの!」
「ははは、そうか。父さんも昔はギル見たいに遺跡で宝探ししたもんだ…だが母さんに心配かけるのはダメだからね」
「は〜い、ごめんなさい」
「ちゃんと謝れるギルには、大好きな香草焼きを出しましょう♪」
「わ〜い!」
こうして、ギルは大好きな香草焼きをいっぱい食べて満足して、お皿洗いのお手伝いをした。
「じゃあ、ギルお母さんとお父さんに冒険のお話聞かせてくれるかしら〜♪」
「ははは、ギルが今日どんな冒険をしてきたのか父さんも楽しみだ!」
「え〜とねえ〜、まずこれひろったの〜!」
「どれどれ…おぉ!これはキアラ茸」
「えりくさーのざりょうになる?」
「残念だがエリクサーの材料ではないよ、これは中級ポーションの材料になるんだよギル」
「そっか〜、じゃあとうさまにあげる〜」
「いいのか?ギルこれを売れば将来冒険に出る時の足しに出来るよ?」
「ゆうしゃになるからだいじょうぶ〜!」
「あらあら、じゃあギルの為にお母さんが貯めておいてあげるわねぇ〜」
「そうするとしようか」
ギルが拾ってきた物は、伝説の素材では無かったが売ればそれなりになる物ばかりだったので二人とも冒険者に向いてるのかもしれないと微笑ましくギルの話を聞いていた。
「それでねぇ〜、こえがきこえたほうにいったらねぇ〜」
「ギルはその後どうしたかしら?」
「えっと、これをみつけたの〜!」
「あらあら、剣は危ないから持ってきたらダメだったわよね?」
「そうだぞ、剣はちゃんと使えないと危ないからダメと言ったよね」
「…だって、なかよしになったから」
ギルが何のことを言っているかわからない二人だったが剣は危ないので預かろうとした。
「これは危ないから父さんが預かるよ?」
「あっ」
「私に触れるでない!」
「な、なんだどこから声が!」
「あなた!」
「あっ、ルーねえおきたの?」
「むっギルか、お主が引きずるから寝ておったのだ!仮にも私が所有を許したのだから奪われるでない!」
「でも、とうさまとかあさまが…」
「お主らギルの親なのか?」
聞こえてくる声に混乱している二人が謎の声に応えた。
「な、何者だ!姿を表せ!」
「ぎ、ギルは私が守るわ!」
「かあさま?だいじょうぶだよ?」
「ふむ、この姿では話辛いのう、うむ…これなら良いか」
ギルの持っていた剣が光を放ち、姿を変えた。そこには人形の様に整った顔の美女が立っていた。翼が生えてる事が人間ではないと言う事を物語っている。
「ふう、1000年ぶりかのう、この姿になるのは」
「?ルーねえ?」
「そうじゃ、これがもう一つの姿じゃ」
「わ〜、すごい!」
「そ、そうかのう…そんな風に見られるのは初めてじゃ」
元は神を倒す為の武器であったルシフェルは恐れられる存在であってこの様に尊敬される対象ではなかったので戸惑った。
「これからも妾を所有する事を許そうギルよ」
「?」
「ずっと一緒と言う事だ!わかるか?」
「ルーねえとずっといっしょ!」
「うむ、それでよい!」
「あらあらギル、もうお嫁さんを連れてきたの?」
「いや母さん、この人さっき剣から出てきたんだよ?翼も生えてるんだよ?」
「あらあなた、私達だって反対されてたでしょ?些細な事でギルの幸せを潰すつもりなの?」
「いやいや!些細な事…」
「これから家族ね!ルーちゃん!」
「お世話になる、ギルの母君」
そんなこんなあり、ギルの家族としてルシフェルは迎えられたのであった。
それから2年が経ちギルは旅に出るのであった、
「主人よ、父君と母君に言ってきたぞ。心配していた故1ヶ月だけだそうだ」
「わ〜い!ルー姉ありがと〜、冒険者ギルドに行こう!」
「待つのだ主人!また迷子になってしまうぞ!」
「楽しみだな〜!」
ギルは冒険者ギルドのある街に向け走り出した。




