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第1話 ギルはお宝を見つけた?

ネコ好きの人生がなぜ?を執筆中ですが、考えていた作品を投稿する事にしました(・ω・*)

昔から憧れていた物語の様な冒険をする為に、僕は冒険の旅に出る。


主人(あるじ)よ、勝手に外に出ると父君と母君にわらわが怒られてしまうのだ…」


「ルー姉〜、旅に出たらダメ〜?」


「む、むぅ…少しだけじゃぞ、それから父君と母君にはわらわから伝える」


「!ありがとう〜、ルー姉!」


「まったく、主人は…」


ルー姉こと、ルシファーと主人ことギルは初めての冒険に出掛けるのであった。


「よ〜し!困ってる人を助けるぞ〜」


「はぁ、主人よ。あまり本の物語の様な事は、期待しすぎない方が…」


「仲間と一緒に、悪いドラゴンを退治するんだ〜!」


「う、うむ。あると良いな…」


こうして短い旅に向かうのであった。



少し遡る事、2年前…それがギルとルー姉ことルシファーとの出会いだった。


当時8歳のギルには、よくわからないスキルが現れていた。それが武器正常化である。


「ギルは、将来何になりたいのかな?」


「え〜っとねぇ〜、ものがたりに、でてくるようなぼうけんをして[ゆうしゃ]になるの〜!」


「ははは、それは私も楽しみだ」


「とうさまにいっぱい、おはなしするんだ〜!」


「あらあら、私には聞かせてくれないの?ギル」


「おかあさまにもいっぱい、おはなしする〜!」


「ふふふ、ありがとうギル♪」


ギルは、勇者に憧れる普通の少年であった。


この世界では10歳になると祝福を受け自分のスキルを見る事が出来る。なぜ10歳なのかは、スキルに縛られ親が子供に無理な事をさせる事が昔多かったのだ、ただ英雄などはその頃に多かった事は文献にも出ている為裏で受けさせる者も例外としている。



そんなある日、ギルはとある場所に来ていた。そこは昔から神を祀っている古代の遺跡である。


この世界ではこの様な遺跡が各地に多く存在する。中にはダンジョンという神と魔神が代理戦争をしていた頃に作られた場所もあり、英雄や勇者が修行や武具を手に入れるという話は絵本などで描かれていた。


「きょうは〜…こっち〜!」


ギルは、この遺跡の探検が日々の遊び場であった。


「おぉ〜、これはおたから?」


「こっちは〜、でんせつのえりくさーのざいりょう!」


ギルは遺跡にある物を物語に出て来る様な伝説のアイテムの様にキノコや薬草、綺麗な石を集めて過ごしていた。


しかし、この日を境にギルの人生は変わる事になるとは、彼自身も思わなかったであろう。


「う〜ん、いきどまり〜」


「こっち…」


「なんだろう?」


「こっちにおいで…」


「う〜ん、ここから?」


「早くおいで…」


ギルは、声をする方に向かうと壁しか無かった。


「なんにもないよ?」


「そこにハマっている石を外して…」


「いし〜?…これかな?」


「ふふふ、いい子ですね」


ギルが壁に埋まっている石を外すと、壁が動き、道が出来た。


「おぉ〜、ぼうけんのにおい!」


「待っていますよ…」


「は〜い!」


「………これで」


「な〜に?」


「なんでもありませんよ」


ギルは、その道を進む、そして不思議青い炎で照らされた部屋はとても綺麗だった。


「わ〜、きれい…」


「ふふふ、いらっしゃい坊や」


「えっと、だ〜れ?」


「私はルシフェル…」


「ふ〜ん、ぼくはギルだよ。8さい!ゆうしゃになるんだ!」


「あらあら…ねぇギル、それなら私を使ってみる?」


「つかう?るしふえりゅ」


「ルシでいいわよ、ギル」


「じゃあ、るし!つかうって?」


姿の見えないルシフェルという人をギルは探すが見当たらない。


「私は聖剣、主人を待っていたの…あなたなら使いこなせるかもね」


「え〜!ほんとう!ぼくゆめだったの!」


「じゃあ、そこに刺さっている剣を抜いてみて…そしたら」


「わかった!」


ギルは、そこに刺さった剣を抜こうとしたその時、


「ふふふ、ははははぁ…人間って愚かよねギル、あなたは私の野望の為の器になって貰うわ」


「………?るし、どうしたの?」


「えっ……えぇ〜!なんで平気なの!?」


「?よくわかんないけど、なんともないよ?」


「そんな!私は大罪武器[傲慢]のルシファーなのよ!」


「…るしふぁ〜?それってわるいこだよ?」


「ふふふ、子供ねギル。私は神と魔神様が戦争している頃からいるのよ?悪い子じゃすまないわよぉ、クスクス」


「むぅ!わるいこはダメなんだよ〜!」


ギルが柄頭を叩くと剣から強烈に光った。


「わ〜!きれい!」


「なっ!?何ですかこれは!」


柄は黒であった物が白く、剣身は紫に血管の様な赤黒い文様が白に青白い不可思議な文様へと変わったのだ。


「わぁ〜!せいけんみたいになった〜!」


「な、な、なんで!私はルシファーなのよ!こんなお子様に所有されるだけじゃなくて、本来の属性まで変えられるなんて!?…ま、まさか神の使いなのか?!」


「おとうさまも、おかあさまも、かみさまじゃなくてちゃんといるよ?」


「だってあり得ないもの!これは新たに私を創造する事に等しいのよ!」


「う〜ん、よくわかんない!おうちにかえろうね」


「ちょ、ちょっと待ちなさい!」


ギルは手に入れた剣を引きずりながら家に戻った。


「引きずらないでよ!」


「だって…おもい」


「失礼ね!レディに向かって重いとは!」


「じゃあ、軽くなれない?」


「そんな事、私にとっては寝るより簡単な事ね」


「すごい〜!ぼくでももてる!」


「ふふふ、すごいってわかったかしら」


「うん!るしは、すごいね!」


こうして、ギルはルシファーと出会うのであった。

この作品は2週間に1話程度のペースで投稿予定ですが、執筆ペースでもう少し頻度を上げたいと思います(・ω・*)

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