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龍姫乱舞  作者: 月見草
第1章 龍神誕生
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龍神の目覚め~ロドルフ~

ロドルフ視点です。

いきなり俺の名前を呼んだかと思うと国の説明をするように命令された。フェリシアに目を向けると逆らうなとテレパシーで送られてきた。


「この国、フォーミリアン王国は龍と人が共生する国だ。もちろん、他の精霊や聖獣が住んでいないわけではないが、最も多いのが龍と人だ。昔の王家と昔の龍神とある契約が交わされた。この国に龍の加護をもたらせるため、同じ日、同じ時刻に産まれた人間の子供と龍の子供がペアになること。そして、龍神とそのパートナーは国の王になること。そして、龍神がこの世界にいないときは王になった子孫が地位を継ぐこと。王家になった一族は黒髪になる。初代国王はドナルド・フォーミン。次の王家はフォールス家。その次が、フォスター家」


「えっ。フォスターって……」


フォスターは俺の姓だ。ライらが驚くのは当たり前。


「まぁ、黙って聞いとけよ。ちゃんと説明するから。フォスター家の次がフォーサイス家。フォスター家からフォーサイス家に変わったのは異例のことだった。フォーサイス家の二世代目。つまり、俺の祖父が就任式の時に、狼人に噛まれたんだ。それで王家を追放された。次の国王はビクトル・フォーサイス。元国王の右腕で、王宮の管理人。狼人を招き入れたのもそいつだ。そして今の国王がルーファス・フォーサイス。次期国王がお前の双子の兄、ハンフリー・フォーサイスだ」


「待った待った。次期国王は、ライラ・フォスターよ。いや、産まれたときの名前で言おうか。ダイアナ・フォーサイス、あなたが次期国王よ」


「……へ?」


ライラがぼーっとしている。いや、混乱している。


「話し続けるぞ。この国には二つの伝説がある。一つ、双子は禍の証。片方は捨てるか殺される。もう一つ、オッドアイを持つ人は幸福を呼ぶ」


「えっ、あ、待って待って。ちょっと待って。えっと、つまり、私の本当の名前はダイアナ・フォーサイスで、双子に産まれたせいで、この森に捨てられてて、えっとえっと……」


「お前はオッドアイだろう。金と紺色の。幸福を呼ぶ存在でありながら、禍の片割れ」


「やめてよ、禍はあっちよ。あの、大罪の塊よ。傲慢、嫉妬、強欲。醜いったらありゃしないわ」


「へ?あ?え?えっ、どういうこと……?」


「もう、あたしが言うわ。あなたはこの国の王女様で、次期国王。現国王が愚かなせいで、あなたはこの森に捨てられたの。運よく殺されずに済んだのは、龍神であるあたしのおかげと、あなたの持つオッドアイの幸福を呼ぶ力のおかげ。フォスター家に拾われたのもね。そして、あなたの双子のお兄さんは、傲慢、嫉妬、強欲を司る龍のパートナー。絶対に国王になったらいけないの。あんな奴が国王になったらこの国が滅びるわ。ということで、あなたは時期国王にならなくちゃいけないの」


ようやくダイアナもわかってきたようだ。


「まぁ、今日は疲れたからこの家に泊まらせてもらうわ。準備ができたら王宮に行きましょう。その間おじゃまするわね。それじゃあ、おやすみなさい」


勝手に今後の予定を決めた龍神さんは、二階に眠りに行った。


「なぁ、フェリシア。龍神っていうのはみんなあんなのなのか?」


「さぁ、知りませんよ。それじゃあ、あたいも寝るから」


「あぁ、おやすみ」


「あっ、じゃあ私も。脳みそ休ませないと頭がどうにかなりそう。おやすみ、ロルフ、フェル」


あれだね、ものすごい自己中心キャラが誕生しちゃった。

こんなはずじゃ……。

作者もローラに振り回されそうです。

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