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龍姫乱舞  作者: 月見草
第1章 龍神誕生
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話し合い

「あの店員は一体何なの? そいて、ロドルフ。あなたは一体なぜあたしを止めたの?」


宿について部屋に入るなりローラが怒ったようにロルフに言う。


「急に態度を変えるにはそれなりの理由があるだろう。あそこにはあいつ以外誰もいなかった。つまり、誰かに盗聴されてる可能性があるってことだよ。あそこでもし言い続けていたらあいつが危ない。罠のことを話してくれているんだ。少なくとも敵ではないだろう。そんなやつをむざむざ殺されるのはこっちにとって都合が悪い」


あぁ、なるほど。


「なるほど。そっか。そうだよね」


「それで、ライラの兄がライラを狙っているって言っていたけど……」


「兄って……双子の兄ってこと?」


「あの極悪人ね。今すぐ殺しに行きましょうか。龍共々」


顔色を変えて飛び出そうとしたローラを慌てて三人がかりで止める。


「あの大罪の塊をさっさと成敗してやらなきゃいけないの! あたしのライラによくも手を出しやがって」


怖い。でも、嬉しいかも。


「成敗するのはいいけど、まずは作戦を練ろう。じゃないとやり返されるぞ」


「あたしは龍神よ。やり返されるはずなんて」


「ローラ様は龍神です。しかし、目覚めたばかりで力の制御もできていない。ライラはこの通りです。今戦いを仕掛けても負けるだけです」


「……わかったわよ」


「この通りってどういうこと?」


「龍は単独でも本気で力を出して攻撃することはできます。でも、そこにパートナーが加わることで攻撃の質が高まり、種類も増えるんです」


「相性が合えば合うほどいいんだ。でも、今のお前らは出会ったばかりで、ライラはこういうこと、知らないだろう。王宮に行けば無理にでも習わされるけど」


「だから、早く王宮に行きましょう。さっさと準備するわよ」


あぁ、私って何も知らないな。早く王宮に行っていろいろ学べればいいけど。このままじゃあローラに迷惑をかけてしまう。頑張らないとな。


買ったものを整えて鞄に入れていく。


「ねぇ、ちょっと買いすぎたかもしれないわ。鞄に入りきらない」


「新しい鞄を用意しなくちゃなりませんね」


「作ればいいだろう。飛び切り綺麗でおしゃれなやつを」


「いいわね。フェル。宜しく頼んだわ」


「はい! って、え!? どうしてですか!?」


「流行に疎いのよ。とにかく任せたから。私はこの間に毒を消しとくわ」


「えっ……あー、じゃあライラ。手伝って」


「えっ、あ、うん。いいよ。どんなのにするの?」


「ライラの趣味で」


「えっ……森って感じ、がいいかな」


「了解」


パッと蔓で作られた鞄が出てきた。花がところところに差し込まれていてとても綺麗だ。


「これ、すごくいい」


「毒、抜けたよ」


そんなこんなで旅行の準備が終わったので、寝ます。おやすみなさい。

次はちょっと休憩で短編を織り込もうかと思います。

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