対策
遅くなってしまってごめんなさい。
テスト終ったので更新できそうです。
とはいってもまたすぐテストですが……。
「カルボナーラ二つと、ミートスバゲティ二つでお願い」
取り敢えず話は注文をしてからということで。
店員さんが仕切りの向こう側に行くのを見届けるとローラが声を潜めて言った。
「あのね、さっきのはぐれ龍から何も感じなかったの。あたしは龍神だから龍の考えてることや思ってることを感じ取ることができるの。数百年前に、龍がその時の龍神を殺そうとしたの。その時に龍神の心を読ませないようにするための薬が開発されたのよ。だから、その……」
「ローラやライラを殺そうとしている奴がいるかもしれないってことか?」
「もちろん、殺すわけじゃないかもしれないわ。それに、薬だって今は売られていないし、まだあたしがしっかりしていないだけかもしれないわ」
「でも、対策を考えておいて損はないだろう。もしあの店員がお前らを殺そうとしているなら買ったドレスの裏に毒を塗ったりするかもしれないな」
「ローラ様、ライラ。必ず私がお守りします。取り敢えず買った服に呪いや毒がないかどうか確かめること。それと、単独行動はしないこと。全員まとまって動いたほうがいいですから」
「そうだな。……寝るときはどうなるんだ?」
「……」
「……」
「……あ。……えと、一緒に寝たほうがいいんじゃないかな。よくわかんないけど、私とローラが狙われるんなら一緒にいるロルフとフェルも狙われるんじゃない?だから一緒に寝たほうがいいと思う」
「まぁ、ライラがいいならあたしはいいわよ」
「そうだけど……。ルディはむっつりスケベだし」
「誰がむっつりだ。大丈夫、着替え中は目隠しをして布団にくるまっとくし、寝ているところを襲ったりもしないから」
「お待たせしました。カルボナーラ二つとスパゲティ二つです。ごゆっくりお過ごしください」
店員が料理を運んできたところで会話は一時中断。
みんな黙々と料理を食べています。
「カルボナーラは最高に美味しいわ。ライラも好きなの?」
「うん、大好き。ロルフとフェルはミートスバゲティが大好きだから比較的よく食べるのはミートスバゲティだけど」
和気あいあい。
「ごちそうさま」
料理を食べ終わって宿に戻った。足が疲れたのだ。
「結局俺は一緒の部屋で寝るのか?」
「んー。許可する」
「どうもありがとうございます、パートナー様様」
部屋に仕切りを作って、ロルフはそれを超えてはいけない、というルールが決められた。
ローラに押されてライラがおとなしくなっている気がするようなしないような。