反逆者たち
この間初めて感想をいただいて、感動で感動で思わず涙が……。
読んでくださっている方、これからも頑張りますので、これからもぜひよろしくお願いします。
僕の部屋の中で龍神の反逆者が集まっている。僕はこの国の王位を手に入れるために。そして、彼らは金のために。彼らはパートナーがすでに死んでいるはぐれ龍だ。金のためならどんな犯罪だってするやつらを集めた。
「街に龍神とそのパートナーが来たらしいぞ」
「へぇ、どんなやつらだ?」
「龍神もそのパートナーも女だ。そばに狼人と大自然の龍がいたぞ」
「多分その狼人が保護者だ」
「今生きている狼人はロドルフ・フォスターだけだろう?」
「あぁ。あの共食いやろうか」
「確かあいつには子供がいないだろう?」
「いや、捨てられていた子供を拾ったそうだ」
「じゃあ、そいつが」
「あぁ。産まれたときに気付いてればよかった。そしたらすぐに殺せたのに」
捨て子だと聞いてマゴメダリが悔しそうな顔をする。
「どうせ捨て子だろ。礼儀も作法も知らないんだ。王宮に入って恥ずかしくて自分から辞退するだろうよ」
逆に俺は安心して馬鹿にした。
「おい、知らないのか? フォスター家は元王族で礼儀や作法に一番厳しいんだぞ? フォスター家で育てられたんだ。礼儀や作法は今の国王、王妃よりもしっかりしているだろうな」
馬鹿にするようにそう言われて俺は赤くなった。
「まぁ、落ち着け。まだ10歳で何も教わっていないんだ。経済や王家の歴史について学ぶのは14歳からだ。まだ知らないのも無理ないだろう。ところで、どうするんだ?」
「王宮に行くための服などを買いに街に出ているようだ。そこを襲おう」
「買った服に毒でも塗るか? あぁ。それはいいな。どこの宿に泊まっているんだ?」
「いや、それはまだわからない。もう少し探ってみよう」
「わかった。今日は解散だ」
取り敢えず今後のことを決めて今日は解散した。
「それにしても捨てた親は可哀想だな。龍神に復讐されるぜ」
「でも、龍神も仕留めるんだろ? その親が復讐される前に殺せばきっと僕たち感謝されるよ」
「そうだな……。生みの親が誰か、調べてみるか」
ちなみにライラ達は香水しか買えずに宿に泊まってぐーすか寝てます。