異世界召喚
今日2回目の投稿です!
楽しんでいただけたらさいわいです。
「ん、ここは、、、?」
目を開けて周りを見渡してみると、石造りの部屋で、部屋の奥の方には角のある執事っぽい人と、フードを被った人が2人いた。角はないと思う。そして、目の前には角のある美女がいた。
「勇者様、ようこそおこしくださいました。どうか私たち魔族を救ってください!お願いします。
」
「ちょっと待ってくれ。ここはどこなんだ?そしてあんたは誰なんだ?それとなぜ俺が勇者なんですか?そして、なぜ救うのが魔族なんだ?」
「お待ちください勇者。そんなに1度に質問されましても。しっかりお教えしますので」
「悪かった。じゃあ、初めにここはどこなんだ?」
「ここは暗闇大陸の首都にある我々魔族の城です」
「つまり俺は異世界に召喚されてしまったということか?」
「はい」
異世界召喚か、、、。確かにラノベやアニメは少しかじる程度だが、好きではあった。だから少しは憧れたことはある。しかしまさか自分が本当にされてしまうなんて。しかも、あのときはクラスに他の人もいた。優奈や麗佳、大牙はどうなったのだろうか?
「わかった。次にあんた誰なんだ?」
「これは失礼しました。私はクロムゥエル王国の第一王女レミア・クロムゥエルです。そして、ほかの種族からは魔王と呼ばれています。よろしくお願いします。よろしければ、勇者様のお名前をお教え願えますか?」
「俺の名前は柏田 悠人。よろしく」
「悠人様ですね。わかりました」
「ごめん、その悠人様っていうのどうにかならないか?なんだかむず痒くて」
「わかりました。では悠人さん、と呼ばせていただきますね」
「それでたのむ。あとは、なぜ俺が勇者なの?俺に特別な力はないよ」
「それは私たちにもわかりません。私たちは召喚の儀式にそって悠人を召喚したのですから。しかし、異世界から召喚された勇者様、つまり悠人さんには特別な力が備わっているはずです。」
「つまり俺である理由はわからないと?」
「はい、そのとおりです。すいません。」
「まあ、それはしょうがないか。じゃあ、最後になぜ救うのが魔族なんだ?」
「それはですね、この世界の支配者が、人族だからです。」
「ん?人が種族の頂点ならなにも問題はないんじゃないのか?」
「説明がたりていませんでしたね。確かに以前までは問題はありませんでした。しかし、皇帝が変わってからすべてが変わりました。皇帝はまず初めにエルフやドワーフなどの亜人族を我々魔族と同じ悪の化身だと言い張り、亜人族と魔族に宣戦布告をしてきました。そして、人族は攻撃してきました。抵抗するものは殺し、女やエルフ等の容姿が良かったり、希少な種族などは捕まって奴隷にされてしまいました。目的は様々で、女やエルフ等は慰みものにしたり、男や力のある種族は使い捨ての労働力にされたりしました。たまたま、大陸が違っていた我々魔族はあまり被害を受けずにすみましたが、他の種族は壊滅的はダメージを受けました。そして、数少ない生き残り達はこの大陸にきました。しかし、人族はこの大陸を攻めるために勇者召喚をしました。」
「つまり、この世界は人族が悪で、魔族は被害者で、とくになにもしてないと。そして、俺は人族の勇者に対抗するために召喚されたと」
「はい。そのとおりです。どうか我々魔族を救ってくれませんか?」
んー。正直これは信じていいのかわからない。まだ召喚されたばかりでなにもわからないしなぁ。ただこの子の目は嘘を言ってるようには見えないんだよな。よし、信じてみるか。嘘だったら後でどうにかすればいいしね。
「わかった。やれるだけやってみるよ」
「ほんとですか!ありがとうございます!」
そう言って、彼女は頭をさげた。
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