プロローグ
初投稿ということで、いろいろといたらない点があると思いますが、暖かい目で読んでいただけるとさいわいです。
「お兄ちゃん!起きてー!」
「んー、あと5分、、、」
「もう。そんなこと言ってるとキスしちゃうよ!」
「そういうことは、好きな人ができるまでとっておけ」
そう言って俺は妹にデコピンした。
「あうっ。もうっ!私はお兄ちゃんが大好きなのに!」
「はいはい。そんなことより、朝ごはんができたから起こしに来てくれたんだろ?」
「そうだった!早く下りてきてよね!」
そう言って妹は1階に下りていった。
こんな感じでいつも元気(うるさい?)のは俺と同じ年の妹、柏田 優奈。俺が4月、妹が3月に生まれたから同じ年だ。俺と同じ私立山岡高校に通っている高校2年生だ。優奈は成績優秀、スポーツ万能で、家事もできる完璧な妹だ。しかも、可愛くてクラス、いや、学校のアイドル的な存在である。
そんな妹がなぜ俺みたいなやつにこんなにかまってくれるかと言うと、正直よくわからない。高校だってもっと上のところに行けたにもかかわらず、俺がここにすると言ってから、「私も!」と言って同じ学校に決めていた。確かに、小さい頃はよくいろいろしてやったりしたが、最近は自分で何でもできるようになって、俺なんかいらないんじゃないかって思うけど、この事を前に言ったら、「私はお兄ちゃんがいないとダメなんだよ!」って言われ、すごく起こられた。なんでたろう。
まあ、そんなこんなで妹と学校に行き、教室のドアを開けると、大牙が挨拶してきた。
「おはよう!」
「おはよう、、、」
「おはよう!牙君!」
「なんだよ、元気ねぇな。少しは優奈ちゃんを見習えよ」
「しょうがないだろ。お前みたいに朝からテンションが上がらないからな」
こいつの名前は綺場 大牙。俺の幼馴染みの1人。ただ家が隣だったからという理由でよく遊んでいた。一応、サッカー部のエースストライカーだ。いつも元気で、俺はこいつが疲れているところを見たことがない。ようは体力バカだ。そして、勉強は全くできない。ただ、とても友達思いのすごくいいやつだ。ちなみに妹はこいつを牙君と呼んでいる。
「それじゃあ、私、教室に鞄置いてくるね。」
「ああ」
一旦妹と分かれ、自分の席に行って席についてぼーっとしていると、俺のもう1人の幼馴染みが声をかけてきた。
「おはよう、悠人」
「ん?麗佳か。おはよう」
「あいかわらず元気がないわね。キスでもして元気にしてあげましょうか?」
「大丈夫です。間に合ってます。それと、そんなことをみんなの前で言わんでくれ。勘違いされたらお前も困るだろ?」
(男子たちに勘違いされたら、俺の命が危ない。今だって周りからの殺気がやばいのに、、、)
「あら。わたしは別に勘違いされてもいいのだけど?」
そう言って妖艶に微笑んでくる。
そう言ってくるのは俺のもう1人の幼馴染みの大和田 麗佳。大企業の大和田コーポレーションの社長令嬢だ。成績優秀、スポーツ万能でなんでもできる。しかも、可愛い、いや、綺麗ときたもんだから、告白をしに来る生徒はあとをたたない。しかし全部断っているらしい。しかも、妹と同じように俺がこの高校に決めたら麗佳もここにした。麗佳も妹と同じようにもっと上のところに行けただろうに。なんでたろう?
妹がはや歩きできて、俺と麗佳の間に立った。
「おはようございます、麗佳さん」
「おはよう、優奈ちゃん」
「お兄ちゃんは渡しませんからね。」
「ふふ。それはどうかしら?」
なにを言ってるんだこいつらは?
鐘が鳴った。
「ほら、鐘が鳴ったぞ。麗佳ははやく席につけ。優奈ははやく自分の教室に戻れよ。」
「しょうがないわね。また後でね。」
「はーい。お兄ちゃん、また後でね!」
そう言って妹が教室を出ようとした時、教室の床がまぶしい光を放ち、俺の視界は真っ白になった。
どうだったでしょうか?
誤字脱字があれば、感想のほうで教えてください。お願いします。