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豊かな国の作り方  作者: 羽月
土作りから始めましょう
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 ちゃんとしたものを育てるには、苗や種だけでは全く不十分なんです。


 まずは土を作りました。痩せて乾燥した土地を改良するために費やした手間は、植え付けした後よりもよほどかかりましたよ。有機質に富んだ、保水力があって水はけもよい、ふわふわのいい土を目指して。何度も耕して、朝から夜まで土だらけになって、泥のように眠りました。


 まず一区画。そこが済んだら次の区画。また次の区画。農地として貴方たちが用意した土地は広大で、ひとりで全てを管理するとなると、いくら時間があっても終わらなくって。


 人手がほしいと言ったら、いつの間にか私の農場は、まるで刑務作業場のようになってしまいましたね。何をしたのかわかりませんが、皆さん屈強で怖そうな顔のひとばかりで。でも、そんなひとたちでも、数日農場で働いた後には必ずこう言ってくれましたよ、農業っていうのは何てキツイものなんだ、って。


 ねえ、六年以上、私頑張りました。貴方たちが「役目を果たしたら還してやる」って言ったから。労働に対する賃金もなければ、休みすらなくて、でも私は一心不乱に頑張りましたよ。尽くしたんです、貴方たちを信じて。還してくれるって、そう言ったから。




 ……なのに!




「還す方法を知らないって……どういう、ことなんですか」


 絶望すら凌駕する怒りを、私はその日初めて知った。

この話にご興味を持ってくださいましてまことにありがとうございます。

ろくに見直しもせず勢いで書いております。誤字脱字ありましたらご一報頂ければ嬉しいです。

あと、メインの話題は農作業です。でもそんなに知識豊富なわけではありませんので、おかしなところはスルーか、そっと指摘してくだされば幸いです。

よろしくお願いいたします。では。

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