桜ノ宮学園へ
桜が舞う春の午後。
辺りを見回しながら三浦紗彩は友達の市川詩織と会話を楽しんでいた。
「そんで、お母さんにティッシュ取ってって言おうとしたらリモコン取ってって言っちゃって大爆笑でさぁ」
詩織は自分の失敗談を紗彩に聞かせていた。
「あるある。私なんて携帯取って言おうとしたら名前出なくって」
「わかる~」
何気ない会話をしていた。
二人は今日から桜ノ宮学園へ入学することになっていた。
「着いたね」
「豪華ッ」
予想をはるかに超えた大きさに二人ともびっくりしていた。
「クラス一緒かな?」
「一緒じゃなきゃ迷うよ、ココ」
クラス表を見に行く。
紗彩はA組詩織はE組だった。
「泣きそう」
そんなことを言う紗彩を一生懸命詩織は慰めた。
「あっ翼様と祐樹様。後、信明様まで」
「?」
詩織は人が多いところを指さした。
そこにはすごい量の女子と3人の男子がいた。
「紗彩はいいなぁ。2人も桜ノ宮学園イケメンコンテスト候補者と同じクラスで」
「何?その桜ノ宮なんちゃらなんちゃら」
「桜ノ宮学園イケメンコンテスト!そんなことも知らないでここに来たの?」
「うん。知らない」
紗彩は詩織にすごく驚かれた。
松山翼、下北祐樹、市村信明は今年入ってくる生徒で、桜ノ宮学園で毎年文化祭で行われているイケメンコンテストの最有力者と言われている。
その中でも翼はあまり女は好きではないという噂まであるらしい。
「なんで知ってるの?」
「もちろん、調べたの」
詩織は興味のあるものはとことん調べ尽くす。
「ちょっといいかな?」
男の声がする。
紗彩がぱっと振り向くと松山翼がいた。
「つ、翼様。なんでしょう?」
詩織は目がハートになっていた。
「ちょっとこの子借りていい?」
紗彩の方を指さして言う。
「もちろんいいですよ。楽しんでください」
…ってえ~~~~~~~!!!!!!
「ありがと」
「ちょっと詩織助けてぇ~」
助けを呼ぶも助けてくれる気配なし。
まず笑っている。
抵抗するが相手は男だ。かなうわけがない。
(入学そうそう最悪や…)
そう思った紗彩だった。
この先も更新は遅いと思いますが読んでください。
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