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第一話

 時は春、入学式、場所は最寄り駅のホーム、、ではなく少し上の駅の歩道橋。自転車を押して歩く高校生が一人。彼の名は紅葉クレハ ユウ。眼下では、他校の生徒が電車を待ちながら談笑している。くっ、、なぜあんなにも眩しいのだ。登校時間が惜しくて家から近い神啓高校を受験したのが少し悔やまれる。


(今なにを考えても無駄か、、まぁ自転車で風を切るのも嫌いじゃない)


 エレベーターを降り駅を出たところに見えたのは、目の覚めるような青のカバン。見慣れた友が見慣れない制服を着ていることが、少し不思議に思える。それは、お互い同じだったようで、友の視線が僕の体全体へと巡る。


紅葉「おはー。おぉー意外と学ランに合うな、しゃけ。」


宵酒「よっ。お前の方はサイズ間違えてないか?ぶっかぶかにも程があるだろ。」


紅葉「これくらいがちょうどいいんだよ。三年になってピチピチで着るよりマシでしょ。」


 彼は中学の頃からの友、宵酒夕雅ヨイザケ ユウガだ。酒寄からしゃけというあだ名が付いている。しゃけとは元小は違く、家も離れている上に、部活も違い一回しか同じクラスになったことがない。なのに気づけば一緒にいる。これを親友というのだろうか。まぁ、しゃけが激しく否定してくるため口には出さない。つまるところ、しゃけは恥ずかしがっているのだ。


紅葉「そえばしゃけ〜。歩道走るのと、並走、信号無視、それぞれに罰金かかるんだってー」


宵酒「まじ?なんか自転車の規制厳しくなったって聞いたけどがちか。罰金ってなんぼ?」


紅葉「ふふふ、聞いて驚くんだな。スリーサウザンドォ!!!と、それ以上。」


宵酒「なんで得意げなんだよ、、つか取られた罰金ってどこいくんかな。」


紅葉「それはね〜、、いやしらんよ。知ってたら怖いだろ。」


 それから少し自転車を走らせると、僕達は長い一本坂の前まで来た。神啓高校はこの長い坂の上にある。ここからは自転車を押して歩くしかない。幸い天気は快晴、木漏れ日が心地よい。


紅葉「しゃけー、普通こうゆうときって『クラスどうかな』『可愛い子いるかな』とかで盛り上がるものじゃない?」


宵酒「あのな、お前しらないのか?理数科は八組確定で俺とは同じクラスになれないだろ。」


紅葉「あーたしかに、え??じゃもしかして、三年間クラス替えなし!?おもんな!」


宵酒「(こいつガチで言っているのか、、。)お前に追い打ちをかけてやろう。理数科って女の子少ないらしいぞ。日常的に美人な女子眺められないとか、おつ〜。」


紅葉「まじで!?俺推薦で受験してないから受験者の男女の比率とかよくわからんかった、、」


宵酒「いや入試以前に調べたら出てくるわそんなん。お前適当に高校選びすぎだろ。」


紅葉「く、、だが、同じ階にはそれなりの数女子もいるはず!!」


宵酒「まぁ理数科は勉強も大変だろうから恋愛してる暇なんてないだろうな。」


紅葉「え〜、そんなぁ。」


 そうこうている間に校門についた。受験日や下見の緊張で堅苦しく重い雰囲気を感じた校舎も、新生活の期待からかやけに親近感が湧いて、僕は思わず笑みをこぼしていた。これから、僕らの高校生活が始まるのか。


宵酒「今日は遅刻せずにすんで良かったな。(笑)」


紅葉「うるさい。あれはアラームのならなかったスマホが悪いんだよ。」


 そう、僕は入学説明会で一度遅刻している。初登校で遅刻したため先生方も驚いていた。

そうだ、あの日。僕と同じように遅刻していた女子が一人いたような気がしたが、、。それに、、そういえばあの子の雰囲気、やけに親しみ感じたんだよな、、。まぁなんでもいいか。なんか焼き芋食べくなってきたー。


こんにちは!作者の紅葉 悠です!!あれ?主人公と作者が同じ名前!?これはもしや、、、。と思った方も多いかと思います。しかし実話ではなく、紅葉 悠も物語も作り物です。いやー恋愛小説を書きたいと思ったのですが、紅葉悠。クレハ ユウ。名前が気に入りすぎて物語にまで使っちゃいました笑。今回初めて小説を書くので、技術が足りないところもあると思いますが、暖かく読んでいただけると嬉しいです!!!


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