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5-2 広告

妻の目が鋭かった。何かの番組で見た、よく紹介されるような切れるナイフよりも鋭そうだ。

多分、今日命日だ。お父さん、お母さんお元気で—


「今、何を見た」

おっと、これはまずい。目と目が合って…しまった。

「どこから見た!!」

ひぃぃ。おっかねぇ。

怒気のこもった声が俺を逃がしてはくれなかった。どうやら、あの世にも行かせてくれないらしい。こういう時は、白状する以外、火に油を注ぐだけだ。

俺はしぶしぶ、ではなくぱっと見は心から謝ってそうな感じで口を開けた。

「すみません、何かの広告を眺めていると思い、そしたらその…あまり良からぬ広告を見てはあまり画面を変えずに眺めていたところを見ていました。すいませんでした。」


沈黙が流れる。いつも怒っているときの沈黙はこわいんだよなぁ。まあ今回は明らかに俺が悪いから何も言えないんだけど。


「それで…」

彼女が口を開け始める。

「それで、なぜあなたは最後画面を暗くしたときににやにやしていたの!!」


え、まじ?そんなに笑ってたつもりはないんだけど。どうしよう。いや、俺おちつけ、その時の状況を整理しよう。


一つ、彼女のスマホ画面は良からぬ画面になっていた。

二つ、俺がにやにやしていた。

三つ、彼女はそこを見ていた。


あ、終わった?

でも理由…りゆう…

あれ?無いな。


俺の考えている間にいつの間にか長い沈黙があったらしい。

お読みいただきありがとうございます。


想像以上に、妻が怒っててびっくりです。

常に怒ってる人はあまり怖くないと聞きますが、そんなこともない気もします。たぶん、その人は優しいのではないかと。

その人がいると、もしかしたら実は幸せだったりするような、しないような。いや、しない気がします。


あとがきまでお読み頂きありがとうございました!

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