庭
揺れる深紅の薔薇の花びら
見守る大木
闇のような黒い影の下で生けるは
可憐なる桃色のマーガレット
僅かに離れた主のいない古城は哀れむことも無く
そしてまた、
蒼い風が吹き抜ける
舞い降りてきた大木の若い葉は
恋したマーガレットの呪いなのか
それを知るものはすでに遥か遠く天の上
ここに存在しているわけでもない
心から逢いたくとも、決して逢えない者への
儚く切ない、壊れそうなこの想い
あのマーガレットは分かってくれるだろうか
あの時のように慰めてくれるのだろうか
庭に咲いていたマーガレットの花を見て感じたことです。
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