表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんで僕が!?  作者: へたれ度100%
3/79

親友

さて、体育館裏からずっと走ってきた。


で・・・

ここ(図書室)にいる。


今は「昼休み」というものであり・・・

図書室には多数の生徒がいる。


それもこの高校・・・

「霧島第3高校」ならではである。


この高校はわが国ではトップレベルの文型専門高校である。

そんな高校にお世辞でも「頭がいい」とはいえない僕がなんでこの高校にこれたか?


それは中学のときに、ふざけ半分で作文を書き、コンクールにだした。

その頃から僕はパソコンで2chやら掲示板やらに没頭していた。

そこでいろいろなことをネット上で語っていくうちに、社会についてもいろいろ考えるようになった。


そして、そのなかで、「資本主義の矛盾」についてを書いた作文を出したら、見事に金賞に輝いてしまったのである・・・

これはまさに奇跡である。

そのコンクールは作文コンクールとして最も大きいコンクールだった。

そんなコンクールで金賞をとってしまったのである。


そしたら、中学3年で推薦として、「霧島第3高校」が指定してくれた。

いや、文型高校は多くは僕を推薦してくれた。

その中で一番レベルが高いのがこの高校だった。


推薦ということなので、軽く面接をして、合格できた。


この成果に親や親戚たちは驚きを隠せないようだったし、最大限に喜んでくれた。

だが僕としては複雑だった。


この高校よりいきたい高校があった。

「青凛高校」。


この高校に僕は本当はいきたかった。

が、この高校はレベルが低いという理由のみで、親と中学担任の先生が無理に「霧島第3高校」へ僕をいかせたのである。


しかしながら、この高校では面白い奴もたくさんいるし、いい奴ばかりだったので悪い気はしない。

そして・・・

何より親友の「五月雨」がいる。



「・・・なぁ、さっきは何をしていたんだ?」



この高校一頼れる奴からの質問。

中学からの親友からの質問。


これには嘘はつけないし、ごまかしもきかない。


「・・・ってわけなんだよ・・・」

「・・・」


五月雨は目を丸くしていた。


「・・・お前、意外とモテるんだな。」


何気に失礼じゃね?

とか思いつつも・・・

一番それを思ってるのは僕自身だよ!!

と心の中で叫んでいる自分がいる。


「で、返事は?」

「断った。」

「え!?なんで!?」

「なんでって・・・」

「お前・・・あんな美人からの告白をどうして断ったんだ?」



そう、あの女性、卯月咲良はかなりの美人である。

・・・僕から見れば、あるアニメのキャラのほうが可愛いのだが・・・

皆が言うには、ものすごく可愛いらしい。


なんでも、この高校一なんじゃないか?

といわれているほどである。


しかも、親は今、急速にのびている大企業「卯月コーポレーション」の社長だそうだ。

いわば「お金持ち」ということになる。


正直そんなこと興味ないが・・・

友達は皆、なぜか女性の話とエロい話で異常に盛り上がる。

そうなると自然に耳に入ってくるものである。


「・・・はぁ・・・お前ってやつは・・・」


五月雨もつくづく呆れている様子だ。


「お前、これは一生にあるかないかの大チャンスだぞ?」

「僕は別にいいよ。」

「・・・だが、逆玉の輿も狙えるんだぜ?」



と横からある男子が入ってきた。

彼の名前は「桶狭間おけはざま 真吾しんご

この高校で一番最初に友達になった奴だ。


彼も僕と同じく大馬鹿らしい。

入学式で教室に入って静かな空気のなか、「よぅよぅ(ry」といっていたのはまさしく彼である。



「あのなぁ・・・誰かと一緒にするなよ・・・」

「誰かって誰だよ?」

「・・・自覚のない奴ってのは哀れだッぺね・・・」


そこにもう一人男子が入ってきた。

彼の名前は「関ヶせきがはら 光義みつよし

桶狭間とは中学からの付き合いらしい。


「うるせぇな。で?お前、どうするんだ?」


桶狭間の一言に皆が僕のほうへ向く。


「あんな美人からの告白を断る・・・なんて男じゃねぇよなぁ?」


桶狭間は地味に攻めてくる。


「そうダッペ。んだぁことはとうにきめとっちゃるだろう?」


関ヶ原はよくわからないしゃべり方をよくする。

彼のトレードマークとでもいっておこうか。


「・・・そのわかりにくい日本語をどうにかしろ。」


五月雨は呆れ様子でいう。


「んなぁことは気にせんでえぇ。」

「・・・うぜぇ~・・・」

「うぜぇ~のはボケ狭間、お前だよ!」

「なにッ!?」


その関ヶ原も桶狭間としゃべるとき・・・

いや、このじゃれあいのときのみは普通のしゃべり方になる。


「てめぇ・・・喧嘩売ってるのか?」

「それはボケ狭間の考え次第じゃない?」

「だからボケ狭間っていうなぁ~!!!」


・・・こんな大声をだせばまわりの冷たい視線は桶狭間へと向かう。


「あ・・・あはは・・・皆さんはどうぞ、本に集中して!これはこっちの話だから。」

「・・・フッ。」

「だぁ~!!!関ヶ原、鼻で笑ってるんじゃねぇ~!!」


成長しないというのはまさにこのことだ。



「・・・で、実際どうするんだよ?」


またもや五月雨の一言で原点へと戻る。



「まぁ・・・断っておいたし・・・多分大丈夫でしょう。」


と苦笑するも、あの様子だとまた追いかけられそうなんだよなぁ・・・

とか少し心配の僕がいる。


「・・・わかった。それがお前の意思ならそれでいいんじゃないか。」

「・・・だな。ったく、もったいねぇけど、いいと思うぜ。」

「困ったことがあれば、相談にのっちゃるけどのぅ。」

「ハハ・・・ありがとう。」


これでとりあえず片付いた。


だがそう思っていたのは実は僕だけだったらしい。

なぜなら、これから僕は幾度となく、「彼女」に追い掛け回されるのだから・・・



                        「親友」  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ