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なんで僕が!?  作者: へたれ度100%
25/79

平和

※最初、ドンパチがあります。

そういう系が苦手な方はある程度とばすことをオススメします。


またこれは本編とはあまり関係のない話となっています。

「VS生徒会編」で終わりにする予定なのですが・・・

もし、続きをするのであれば、本編に関係しているものもあります。

中東・・・

ここでは、朝昼晩問わず、兵士たちはドンパチを繰り返している。


何度も轟音が響き、銃声が轟く。

明るい光につつまれたと思えば、瞬間に周囲は消し飛ぶ。


「第45駆逐戦隊と連絡がとれません!!」

「チッ・・・司令本部からの命令は!?」

「直ちに攻撃を開始せよとのことです。」



ここは、戦場の最前線から少しはなれた前線司令部。

先ほど先遣した部隊と連絡がとれなくなっているらしい。


反国家組織は、その組織の驚異であり・・・

それらの国々と同盟を結んだ列強国家が力押しで、その力を抑圧する。

平和という名のもとに、「国連」の承諾を得て、多国籍軍として、反国家組織と対立する。


反国家組織は同じ意見を持っているいくつかの組織と協力し、対多国籍軍組織となる。


が・・・

やはり対多国籍軍組織といえど、多国籍軍の最新鋭の装備に比べたら、軟弱であり・・・

マシンガンはあるものの、戦車や戦闘機まではもっていない。


しかし・・・

ここ最近、対多国籍軍組織の装備はより強力となっていき・・・

いつしか、多国籍軍と同レベルの兵装をもつようになった。

数で押す対多国籍軍組織の兵装の強化により、多国籍軍は苦戦を強いられていく・・・


それにより、多国籍軍も、より強力な兵器・・・

そしてより多くの人員を送り込んでいる。


この急激な対多国籍軍組織の兵装強化は、組織同士でさらに協力している・・・

裏に協力している国家がある・・・

大企業が協力している・・・

など多くの説があるわけだが・・・

もちろん、どれも証拠はなく、立証されていない。



すると・・・

ホントに一瞬の出来事だった・・・

この司令部に待機させておいた、対戦車ヘリコプター・・・

通称「AH-64 アパッチ」が火を噴いた。



「何事だ!?」

「き・奇襲です!!」



対戦車ヘリコプターが火を噴いたあと、まるでドミノ崩しのように・・・連鎖爆発のように・・・

とめてあった車両・ヘリが火を噴き・・・

兵たちが休息しているテントを吹き飛ばす。



「総員総員配備!!敵の攻撃はおそらく迫撃砲だ!発射位置を見つけ出し、敵を殲滅せよ!!」


しかしながら、多国籍軍は訓練された兵士たちの集まり。

さすがに動きは良い。



「おい、レーダーはなにをしていた!?」

「レーダーには何もうつりませんでした・・・」

「・・・歩兵のみの構成か・・・」



レーダーにうつるのは、車両や航空機である。

よって、うつらなかったということは、歩兵のみの構成。

中東対多国籍軍組織のお得意なゲリラ夜襲攻撃である。



「司令!!レーダーにこちらに迫る高速の反応あり!!」

「なに!?」


その迫ってきているもの・・・

それは紛れもない・・・

対多国籍軍組織が所有する戦闘機である。




そう・・・

中東ではこうして幾千・幾万もの命が失われてきた。

そして・・・これからも増えていくだろう・・・





ニューヨーク・・・

高層ビルがいくつも並ぶ大都市。

そして・・・

ここは卯月コーポレーション本社。


卯月コーポレーションはここ最近に非常に発展した会社で、今はトップになっている大企業である。


「社長。」

「どうした?」


卯月コーポレーション第3代社長である「卯月龍善」は秘書からの報告に、少し渋い顔をする。 



「それは良い知らせかね?それとも悪い知らせかね?」

「・・・悪い知らせです。」


そういうと、龍善はより渋い顔をする。



「報告しろ。」

「今月のわが社の利益は、先月に比べて格段に落ちています。」

「・・・ここ最近、やけに利益が落ちているな・・・」


そう・・・

この会社は表向きにはだしていないが・・・

ここ最近、少しずつだが、また利益が減り始めていたのである。



「・・・紅蓮社には、たしか1人息子がいたな?」

「はい。」



紅蓮社とは、業界No,2を誇る大企業で、安定している企業である。

紅蓮社は、ゲームを中心に商売をしている。

仮に、「卯月コーポレーション」のように、利益が落ちてきたとしても・・・

紅蓮社には切り札がある。

それは、中国の鉱山と湾岸諸国の石油資源である。

中国の鉱山は、宝石がでる。

湾岸諸国の石油資源からは、膨大な量の石油を産出できる。

紅蓮社は、中国と湾岸諸国と仲が良いため、潰れることはまずない、とまでいわれている企業である。



「・・・そろそろ・・・咲良にも結婚を考えさせる時期・・・か。」







そして日本・・・

中東の情勢の悪さとは逆に、日本は平和である。

そして・・・

その平和な国には今、朝がきていた。



「・・・!!」

「よぅ、今日は遅かったじゃねぇか・・・咲良。」



朝は小鳥が飛ぶ。

昼間に比べると、冷たい風がふく。



「なんだ・・・今日はやけに早いじゃないか・・・」



それもそのはずである・・・

僕は今日、親父にいつもの30分も前に起こされたのである・・・



「まぁ・・・な。」

「そうか、わかったぞ・・・」



どうせこいつのことだ・・・

あまり良いことではないだろう。



「そんなにこの私にあいたかったのか・・・」


違ぇ~よ・・・


しかしながら・・・

早くきても、置いていかなかったという点では、僕は彼女に「あいたかった」のかもしれない。


いや、待て、僕!!

今の結論はおかしいだろ!!

僕がこいつをおいていかないのは・・・

前においていって、散々な目にあったからだ。



「違ぇ~よ・・・お前に殺されるだろうが・・・」

「星矢、「殺される」というのはずいぶんと殺戮的な言い回しじゃないか・・・」



だってホントにお前の場合、人を殺しそうだし・・・


しかし、人を殺してしまいそう・・・

という言い回しは、日本ならではなのではないか?

中東では、常に人を殺さないと生きていけないのである・・・




「・・・中東の戦火・・・拡大してるみたいだな。」

「話をかえるな・・・まぁ、いいが。その点では私は得意な分野だな。」



そりゃそうだろうよ・・・

なんたって、この高校は文型高校だ。

得意じゃなければ入れない。



「中東では対多国籍軍組織の兵たちの兵装が最近になり著しく発展し、その点では多くの説が上がっている。」



知ってるよ・・・そんなこと。

というか・・・今では超有名じゃないか。

基本、誰もが知ってることだと思うが・・・



「その説というのは、組織同士での協力、裏で大企業が協力、発展国家をよく思わない国家が協力などが・・・」



まったく、誰もが知っている常識をよくもまぁ、ペラペラとしゃべる女だ・・・

もう少し知らない情報が欲しいぜ・・・



「その大企業の協力・・・実は卯月コーポレーションだったりしてな?」

「な!貴様、そんなわけがあるか!!」


まぁ、当然こういう反応だろう。

実際、卯月コーポレーションは基本は「家具」「電化製品」などを主に商売をしている。

最近では一番発展している会社ということもあり、どんなものでも必ず「卯月コーポレーション」のものがあるがな。

たしか、戦車とか戦闘機、武器も作り上げているらしい。

・・・と、前に隣で知っていることをペラペラとしゃべる女がいっていた気がする。

まぁ、もちろん多国籍軍側だが。



「まぁ、多国籍軍も大変だよな・・・毎日ご苦労様ってところだな。」


あくまで他人事である。



「アメリカなんてもう痺れをきらしているらしいぞ・・・」

「え?」

「何しろ、第3艦隊をつぎ込むとか・・・」


・・・そんなのあったっけ?

毎回中東紛争のことはチェックしているが・・・

そんなのはなかったぞ・・・



「・・・んなのあったか?」

「あ、そうか・・・まだ表には公表されてなかったっけ・・・」


じゃぁ、お前はどこからその情報をつかんだんだ!?



「いや、父上がいうには、そうらしいぞ。」

「第3艦隊・・・ねぇ・・・」



実際そんなことがありえるのかねぇ・・・

いくらなんでも中東紛争は陸上での戦闘であり・・・

船の出番はないだろう・・・


まぁ、空母からの艦載機発進で、航空支援か・・・

艦砲射撃という手が残っているが・・・




しかしながら・・・

第3艦隊ということは、太平洋艦隊のうちの1つである。

もう1つは第7艦隊で、日本・横須賀によく来る艦隊だ。


まぁ、太平洋にいる艦隊のうちの1つを動かすってのは結構致命的なんじゃないか?

とか思ったりしている。



「まぁ、3日もすれば公表されるだろう。」



彼女の予告どおり、3日後に米国は中東沿岸部に艦隊を展開させると公表した。

が、その艦隊は第3艦隊ではなく、特殊に編成された中東紛争のための特殊艦隊らしい。

おそらく予定がかわったのだろう。


なんでも、いろんな艦隊から船を集めるとか・・・

これで米国中東艦隊の出来上がりである・・・



・・・彼女はやはり大企業の娘なんだなぁ・・・

と自覚した瞬間であった。



「話はかわるが・・・前にお前に襲われかけたことがあるだろう?」

「お前・・・そろそろしつこいぞ?」

「だって、ホントのことじゃない。」

「・・・」


だから何度もいうが、あれは事故であり、僕は襲おうなんて気はない。

ただ・・・命を救っただけだというのに、この対応・・・

ひどすぎるぜ・・・



「あのとき、パトカーに追われていた車・・・うちの霧雨が使っている車と一緒でな・・・」

「偶然だろ?」

「・・・だよね?・・・心配でさ。」


少し彼女が不安気な顔をする。


「実はここ最近、夜中に霧雨の1個小隊が、「連絡」とかいって、家をあけることがあるの・・・」

「連絡?」

「えぇ、「霧雨」は本社のボディーガードチームだから、近くのうちの会社のオフィスに連絡にいくらしいの。」


妙な話だな・・・

夜中にわざわざ連絡しになんていくものなのだろうか?



「なんでも会社の機密事項だから、夜に報告しないといけないって・・・」


そんなに荒いことでもやっているのだろうか・・・



「お前、一回確認しておいたほうがいいぞ。」

「うん・・・でも、「霧雨」は疑うことはできない。」

「え?」

「信頼度が高いのよ・・・父上からも・・・私からも。」


つまり・・・

こいつも「霧雨」を信頼してるってことか。


「「霧雨」は本社に雇われて、もう50年近くになる。」

「そりゃぁ、長い歴史だな・・・」

「「霧雨」隊長も、本社につくすっていってるし・・・」



まぁ、本社からできたのなら、当たり前だな。



「それに第一、「霧雨」には本社から莫大な給料がでてる。仮に最近多い強盗だとしても・・・強盗する理由がない。」


なるほどな・・・

よし、結論がでたぜ。

つまり・・・


「じゃぁ、お前の考えすぎだな・・・」

「だよね!」


実際、動機もなければ、本社にもつくしているチームだ。

そんなことするなんてありえんしな。



「あぁ、大丈夫だろう。」

「いやぁ~、一人で考え込むと結構しんどくてね・・・あえて相談させてもらった。」


・・・そんなに真剣に悩むことじゃないだろう・・・


「あと・・・ね。」

「ん?」

「最近、「火龍」の動きも変なの・・・」

「火龍?」


始めてきく名前だな・・・



「え~と、これもボディーガードチームの1つ。基本は「霧雨」と一緒。」


・・・1ついいか?

お前の家ってボディーガード、どんだけいるんだ!?



「ただ最近火龍の人達に私・・・見張られてる感じがして・・・」

「見張られてる?まぁ、ボディーガードだし、当たり前なんじゃ・・・」

「そうじゃないの・・・そうじゃなくて、でも、見張られている感じがするの・・・」


・・・いつしかのストーカーを思い出す。

見張られてるってのが、どれだけいやなのかは一応わかってるつもりだ。

それに・・・守るための視線と、見張られるための視線は、少し違うかもしれないな・・・



「なら、「霧雨」に少し探らせたら?」

「・・・そうね。」


なんて、珍しく不安げである。



「なぁに、何かあったら、僕が助けてあげるから。」


なんて格好良いことをいうが・・・

実際、ボディーガードチームに勝てるわけがない。



「あなたじゃ無理よ・・・」


知ってるよ・・・

念を押すなよ・・・

そこは「ありがと」の一言ぐらい言えよ・・・

なんて素直じゃないやつ。



「でも・・・もしなにかあったら守ってね。」

「・・・おうよ!!」



・・・ホントに素直じゃないやつだが・・・

まぁ、頼まれちまったら仕方がない。

だが、1つ断言できる!!

その「もしなにかあったら」というのは、多分なにもない!!

つまり、僕の出番はない、ということだ!

それに最悪「霧雨」が防ぐだろう・・・


こいつのまわりは頼りになるやつらが多い。

大丈夫だろう。




ん?もうこんな場所か・・・


「あ、少しコンビニによるぞ。」

「さっき私を待っているときに買って来ればよかったものを・・・」

「あの辺にはコンビニなんてねぇじゃねぇか!」


実際、集合場所はあまり良いところとはいえない。

その点もあって、いつものメンツ・・・

今では「絆」同盟と呼ぶべきか。

その同盟との集合場所は変更された。

のに!!

なぜか僕とこいつとの集合場所はかわっていないのである・・・




とりあえず店に入った。

買うものは、飲み物と飯。

いつも購買部のはさすがに飽きるのである。


「・・・これでいいか。」

「お前・・・それ、カロリーが高いぞ・・・」



意外と気にしているんだな・・・

ん?今、失礼なことを思ったか?

別にいいか、こいつだし。

・・・こう思うこと自体が失礼である。



「まぁ、僕はどちらかというとたくさん食べないとダメな人だから・・・」


実際僕は痩せっぽちである。

別に貧乏だから、とかそういう理由ではない。



「・・・可哀想に、貧困状態なのね・・・」

「・・・」


そう思っているそばからこいつは・・・



「悪いが、貧乏だからじゃない。食べても太らないんだ・・・」

「・・・うらやましい。」



うらやましいって実際、こいつも痩せているほうじゃないか・・・

というか、スマート?

・・・こう見ると、意外といってはなんだか、こいつはなかなかスタイルがいい。

というか、そのことに僕が着目していないだけだが・・・


まぁ、どこかの人に隣の女のことを説明しろといわれたら・・・

体長は、160ぐらいだろうか・・・

まぁ、高くも低くもない、標準レベルである。

性格は、いつもは侮辱王だが、実際結構優しいところがある。素直じゃない。

・・・・ツンデレ?


スマートで、こうみると、脚が結構長い。

髪の毛は、黒で、長い。


服装は、まぁ・・・今は制服。

ピアスはしていない。

ネックレスは・・・多分していない。

まぁ、「チャラい」とはかけ離れていそうである。


スタイルに関しては・・・

なんと表現しようか・・・

くびれはしっかりとキュッとしまっていそうで、胸は標準レベルか少し大きめかぐらい。


・・・ちょっと待て。

最後のスタイルに関しては僕、なんか、今、最低な変態男になっていなかったか?



「・・・何見てるのよ?」


・・・うっ・・・

そんなににらまないでくれ・・・

これじゃぁ、僕がまるで変態みたいじゃないか!!



「いや・・・スタイルいいなぁ、と思ってな・・・」

「ほぅ?やっとこの私の美貌に気づいたか・・・」


いや、美貌ではなく、スタイルの話をしているのだが・・・



「髪長いな・・・」

「今は「美人モード」にしているだけだ。髪をショートにすれば「可愛いモード」になる。」

「・・・」


自分で「美人」とか「可愛い」とかいうな・・・

てか、なんでモードわけなんだよ・・・


まぁ、よく桶狭間も「美人」と「可愛い」は種族が違う、とか謎なことをほざいていたな・・・

どちらにせよ、僕には同じ意味としかきこえないんだが・・・



「・・・お前は・・・ショートとロング、どっちのほうがいいと思う?」

「え?」



んなこと急にきかれてもなぁ・・・

実際ロングも似合っていると思うわけだが・・・

ショートのところは見たことないし・・・



「まぁ、ロングでいいんじゃないか。」

「なにそれ!?」



はぁ?

何が気に食わなかったんだ?



「人がせっかくお前の好みを「わざわざ」きいてやっているというのに、なぜそうもテキトーな返事をする!」



だって、人の髪型なんて実際どうでもいいし・・・



「まぁ、ロングなんだから、今度ポニーテールとか、ツインテールとか、いろいろしてみたら?」


髪が長いといろいろと変化させられるのが、長所であるが・・・

長いので、頭を洗うときとか大変そうだ・・・

まぁ、僕は長くしたことないから、よくわかんないが・・・



「なぜしないといけない?なぜお前に指図されなければならない?」


・・・お前、さっき僕にきいて、テキトーに返事したら怒ったよな?



「まぁ・・・似合うかもしんねぇ~し。」

「・・・そ・そうか?」

「・・・何、赤くなってるんだよ?」

「べ・別に意味はない。そうか、なら今度、髪を変化させてみるか・・・」



・・・まぁ、あくまで似合う「かも」の話・・・

仮定なんだけどねぇ・・・



さて、飯は確保。

次は飲み物!!


「え~と・・・これでいいか。」


手に取ったのは、オレンジ味のソーダ。



「お前・・・それは炭酸というものか?」

「あぁ、そうだけど?」

「・・・NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)か・・・」


まぁ・・・間違っちゃいないが・・・

一応重炭酸ソーダっていわれているし・・・



「つまり、その液体にフェノールフタレイン溶液をいれると、アルカリ性とわかるわけだな?」


・・・まぁ・・・そうなんじゃないか?



「ということは、焼成することで炭酸ナトリウムの原料となるわけだ。」



・・・実際、この液体には「炭酸水素ナトリウム」以外にもいろいろ入ってるからねぇ・・・

そこに気づいてないのだろうか?




「・・・ところで・・・ここに無果汁とかいてあるが・・・なぜこんなにオレンジ色なのだ?」

「・・・」



まさかとは思うが・・・

こいつ、着色料というものを知らないのか?



「なぁ?きいてるのか?」

「・・・着色料だよ・・・」

「ちゃくしょくりょー?・・・あぁ、きいたことがあるな・・・なんでも人体に入ると悪いとか・・・」



なぜそう、マイナスなことを思い出す!!



「ふむ・・・なるほど、この色はちゃくしょくりょーというもので色を出すわけだな!!」



あぁ・・・そうだよ・・・

さっきからそういってるだろうが・・・



「しかし・・・炭酸とやらは、歯と骨をとかすというぞ?」

「・・・」



だから、なんでこいつはマイナスなことばかり思い出すのだ!?



「飲めるのか?」

「飲めなきゃおいてないだろうが・・・」

「そうかそうか・・・世の中の人は丈夫なんだな・・・」


なんか・・・こいつ、勘違いしてないか?



「じゃぁ、お前は塩酸も飲めるわけだな!!」


・・・無理だ。

こいつの「とける」というのは、塩酸のように、ものすご~く早くとけることを想像したのか?



「あのなぁ・・・塩酸みたいにドンととけるわけじゃない。」

「そうなのか?」


いや、そんな真顔で聞き返されても・・・



「てか、めちゃくちゃのめばとけるというわけで、一口や二口なんて数に入らない。」

「そうなのか!?そんなによく弱めたな、効力を・・・」



とかすこと前提で作ってるわけじゃないからな・・・

そりゃぁ、そうだろ・・・




「・・・というかお前・・・何気にいろいろ知ってるじゃないか。物知りじゃないか!少し関心したぞ。」



・・・こんなことで関心されていいのか?

普通、誰もが知っていることじゃないのか?




「よし、サクッと買って来い!」


言われなくても買ってくるよ・・・



「はいはい・・・」




それから買い物を終了させ、外にでた。



「遅いじゃないか!!」

「・・・あのねぇ・・・それはレジの人にいってくれ・・・」



レジの人がとてもゆっくりやっていたせいで、こんなに遅くなっちまった・・・

安心しろ、卯月!お前だけじゃない。

レジの前で待たされているこっちも暇だったんだ!!



それから購入した、オレンジソーダを一口飲んだ。


「ふぅ~・・・生き返るぜ!!」


まったく・・・

こいつといると疲れるったらありゃしない・・・



「うまいものなのか?」

「まぁ、うまいかな・・・飲むか?」

「じゃぁ少しもらうとしよう。」


と、彼女はペットボトルを持って、ふたをあけた。

が、なぜかそこでフリーズしたかのようにとまった。



「お前・・・」

「・・・なんだよ?」



今度は何が気に食わないんだ?



「これじゃぁ、間接キスじゃないか!!」

「・・・」



もう呆れて何もいえん・・・

たしかに間接キスかもしれんが・・・

なら、口をつけずに飲めばいいだろうが・・・



「じゃぁ、口をつけずに飲めば?」

「なぜそんな下品な飲み方をしなくちゃならない!?」



なんてわがままな奴だ!!



「じゃぁ、いいよ・・・ほら、返せよ・・・」

「いや・・・もう少し考えさせろ。」


なんでこんなことに時間を使ってるんだか・・・


いや、よく考えろ!!

こいつ視点でいくと、これが間接キスということになるのであれば・・・

僕はすでに桶狭間や関ヶ原や五月雨、将軍たちと、何十回も間接キスをしているという計算になるじゃないか!!

・・・考えるのをやめよう。




「・・・決まったか?」



呆れ呆れにいう。



「か・勘違いするなよ!!いいか、私はこの飲み物を飲んでみたいだけであって、お前と間接キスがしたいわけじゃない!」


んなこと、わかってるよ・・・

てか、そんなに嫌なら買ってこいよ・・・バ金持ち。



「あ~あ~、そうですかい・・・」

「仕方がなくだぞ!仕方がなく!!」



いいから、はよ飲めよ・・・



「よし、ではいただくとしよう・・・」


といって、飲んだ・・・



「・・・」

「・・・」



さて、反応はどうだろうか・・・



「ふぅ・・・」

「・・・」


彼女はとりあえず飲み込んだようだ・・・



「はぁ・・・こんなやつと間接キスをしてしまった・・・」


まだそこかよ・・・

てか、もう間接キスはどうだっていいんだよ!!

味はどうだったんだ?味は!!



「で?感想は?」

「話が違うじゃないか!!」

「はぁ?」


なんの話がだよ・・・

僕、なんかいったっけ?



「口のなかでシュワシュワとして・・・なんというか・・・のみにくいものだったじゃないか!!」



そりゃぁ、シュワシュワするだろうよ・・・

炭酸なんだから。



「貴様・・・炭酸というから、てっきりかわった味がするのかと思っていたぞ!!」

「・・・」


こいつ・・・

マジで炭酸を飲んだことないのか?




「なぁ・・・ひとつ質問なんだが・・・」

「どうした?」

「お前・・・いつも何を飲んでるんだ?」

「そりゃぁ、体のことも考えて・・・」



なんだ?

まさか「青汁」とかいうんじゃないだろうな・・・


まぁ、金持ちのこいつのことだ。

なんか特殊なもんでも飲んでいるのだろうか・・・



「果汁100%のジュースだろ。」

「・・・」



はぁ!?

・・・いやいや、これはマジの話なのか?



「ジュースって?」

「オレンジとか、ぶどうとか、そういうのに決まってるだろうが・・・」

「プッ・・・」

「な・なぜ吹きだす!?」



いやいや、これは爆笑物だろ・・・

意外にこいつも子供っぽいところがあるんだな・・・

可愛いじゃないか。

もちろん、精神的な意味でだが。




「いやいや、可愛いな、って思ってな・・・ハハハ。」

「お前・・・明らかに馬鹿にしているだろうが!!どこがおかしい!!」

「いや、別に、ククク・・・」



彼女は顔を真っ赤にして、下を向いてしまった・・・

・・・今日は僕の勝利のようだな!!


なんか・・・

そういうしぐさを見ていると、「可愛いな」と思ったりする。

再度いうが、精神的な意味で。



「さて、面白いこともきいたし、学校にいくか。」

「・・・」

「なにグレてんだよ・・・」

「知らない!!」



・・・まぁ、たまにはいいだろう。

隣が静かってのも。


少し皮肉をまぜるようだが・・・

中東ではドンパチやってるのに、僕たちは平和だなぁ、と思った。



「よぅ、みんな・・・待ったか?」

「あぁ・・・遅いぜ、お前ら。」

「悪ぃ悪ぃ、買い物してたんだ。」


彼らは今日も笑顔で迎えてくれた。

絆同盟のメンツはいいやつばかりである。


「おぅ、中島。お前も一緒にこれからいくのか?」

「はい!私も同盟参加者ですし!!」

「いやぁ~、女性2人目ということで、テンションあがるぜ!!」


・・・桶狭間・・・

明らかに下心が見え見えなのだが・・・


「うっしゃぁ!今日は説得の日だ!!気合いれていこうぜ!!」



今日も楽しい時間がある。

とても僕にとって大切な時間。


これからも、この時間を失わないようにしたいな、と、そう思った。



                            「平和」  完


今回は平和的な日常を書いてみました。

最近、結構ガチ会話が多く、今後も多くなりそうなので、今のうちに、ゆるいものを・・・

なんて思ったりして。


あとは前書きにも書きましたが、仮に続けるなら続ける要素を・・・

その要素はほとんどここで書いておきました。


あと、前に感想で、「咲良の容姿や服装についての描写が少ない」というのがあがっていたので、わずかながら、書いてみました。

まぁ、学校にいく途中の話なので「私服」に関しては書けませんでしたが・・・

また機会があれば・・・


読んでくれた方へ、ありがごうございます。

これからもよろしくしてもらえるとありがたいです。

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