同盟
一昨日に僕たちが喧嘩をしてしまったわけで・・・
よくわからないが、生徒会に「引き裂き」を発動され・・・
しかも、仲直りしたのに、解除してもらえないという状況になっている。
「そういえば・・・お前、卯月ちゃんと正式に付き合うことにしたの?」
桶狭間・・・
お前・・・さっき校長室に連行されたよな?
で、帰ってきて一番最初にいう台詞がそれなのか!?
そんなことでいいのか、桶狭間!!
「いや・・・」
「はぁ!?お前・・・」
「なんだよ・・・」
悪いが僕はお前とは違う。
女性と付き合うと、金も減るし、時間も減る。
僕にとって、大切なものベスト5を述べると・・・
1位が命。2位が友達。3位が楽しい時間。4位が自由な時間。5位が金となる。
隣にいるやつと付き合うと、過労死までしそうだ・・・
となると、ベスト5で少なくても、1位と4位、5位の3つはなくなるわけだ。
てか、命がなくなったら、全部なくなるか・・・
「いいの・・・」
「え?」
卯月はにこやかに微笑ながらこたえた。
「これから、私が彼を惚れさせるから。」
・・・こいつ・・・
ここでも堂々宣言してやがる・・・
こいつらの前で、んなこといったら、後々面倒なことになりそうで怖いものである。
「うらやましいぞ、このこの!!」
・・・桶狭間・・・
お前、明らかに僕を馬鹿にしてるだろ?
こっちの気もしらないで・・・
結構大変なんだぞ・・・
しかし・・・実際に隣にいる卯月は、ほとんど僕のとなりにいるわけだし・・・
ある程度は「彼女」といってもいいレベルなのかもしれない。
東方には「U.N.オーエンは彼女なのか?」という曲がある。
僕の場合でいうならば、「U.N.卯月は彼女なのか?」といったところである・・・
ちなみに「U.N」というのは「UNKNOWN」の略称で、「不明の、未知の」という意味の英語である(←間違っています
実際、卯月は何を考えているかわからない不明・未知なところが多々あるわけで・・・
まさにこの名前はピッタリだろう。
とここまで熱く語っておきながら悪いが・・・
もし、これと同じことを僕以外の誰かにいわれたら・・・
僕は断固否定するだろう。
なにしろ、僕は彼女が「彼女」だとは認めていないからだ。
「バカップル登場が楽しみだっぺ。」
・・・関ヶ原・・・
最近のお前はやけに桶狭間と協同で攻めてくるじゃないか・・・
まぁ、それならそれでいい!!
飛んで火にいる夏の虫だ!!
僕が無双風味にチョチョイのチョイで片付けてやる。
・・・「無双OROCHI 魔王再臨」は、そういえば時津風に借りたゲームで唯一の当たりだった気がするぜ・・・
「まずなる予定はない!!」
なんていうが・・・
昨日、調子にのって「僕を惚れさせてみろ!」
みたいなことを言っちまったからな・・・
まぁ、この場さえしのげればそれでいいのだがな・・・
「あら?昨日、私に「この僕を惚れさせてみろ!」とかどうとか言ってなかったかしら?」
・・・鬼だ・・・
この馬鹿野郎が・・・
「そ・そんなことはいってないぜ?」
「あれぇ~?そうだったかしら?」
このやり取りをみて、後ろの連中・・・
具体的にいうと、五月雨・桶狭間・関ヶ原・長篠は笑いをこらえている。
「嘘をつけないってつらいね?」
「うっ・・・」
ダメだこりゃぁ・・・
完璧に遊ばれてる・・・
はぁ・・・僕もそろそろ嘘をつく練習でもしようかな・・・
うん、カラオケで気晴らしに、ハガレンのEDである「嘘」を歌ってこよう!!
その後に練習をしたらはかどること間違いなしだろう!!
「おいおい、イチャついてる暇があったら、「引き裂き」の対処の方法でも考えようぜ・・・」
なんて五月雨が言う。
・・・お前、僕の親友だよな?
・・・だよな?
なんだか・・・よくわかんなくなってきたぞ・・・
「そうね。じゃないと下手にイチャつけないわ。」
卯月!!
そうじゃないだろうが!!!
「・・・もう知らん。」
諦めた。
この流れをとめるのは無理というものがある。
スルーの方向でいこう。
攻撃を華麗に流すのだ!!
「グレちゃった?・・・もう、星矢ったら・・・」
無視だ、無視しろ、僕!!
耐えるんだ!!
「照れちゃって・・・」
た・耐えろ、僕!!
そのうち、こいつのほうが飽きて、何も言わなくなるだろう・・・
「フフッ・・・可愛いよ、星矢ハァト。」
・・・もう無理だ。
限界突破グレンラガン?
あ、これは天元突破か・・・
「何が「はぁと」だ!!自分でいうな!てか、なぜ僕が照れなきゃならない!!」
「・・・あれ?スルーしないの?」
こいつ・・・
わかってやがったな・・・
こうも見破られてると、さすがに悔しいものだ・・・
「しねぇよ・・・諦めた。」
「そう。残念ね。」
「お前のせいだろ!!」
やれやれである・・・
これだから疲れる。
そして・・・何がしたいのかわからん・・・
「お~い、もういいか?」
「・・・いいよ。」
てか、もっと早くにそれをいって、僕に助け舟を出せよ、将軍!!
将軍・・・お前、わざとこのタイミングに声をかけただろう・・・
こいつら・・・みんな、よってたかって・・・
僕、うつ病になっちゃうぞ?
「しかしよぉ・・・こうも人が多いところで堂々話すのはまずくないか?」
「そう?」
卯月・・・
お前・・・無神経すぎるぞ・・・
「だって、このクラスには副生徒会長もいるわけだし・・・しくじっただけで今回はすぐに校長室行きだぜ。」
「まぁ、ミスったら、また桶狭間に全部かぶせればいいんだけどな。」
「な!?なんで俺なんだよ!?」
よし、標的が桶狭間にかわった!!
五月雨、やっぱお前は僕の親友だ!
これで僕が攻撃される心配はない!
いやぁ・・・よかった。
なんて安心している僕がいる。
桶狭間・・・頑張れ!!
「なに、安心してるのよ?」
こいつ・・・
確信犯だ・・・絶対に。
「してねぇよ。」
「嘘ね。」
「あぁ、嘘だよ、どうせ僕は嘘が苦手ですよ。」
「それもあるけど・・・」
そういうと、卯月は久々に猫かぶりモードを発動させるようだ。
上目使いになり、少し頬を赤く染めた。
・・・こいつ、演技力は半端ないな。
「だって・・・私、ずっと星矢を見てるから・・・わかるよ、全部全部。」
「・・・」
なに!?
なんでしらけるの!?
「プッ・・・」
「ククク・・・」
後ろ、笑いをこらえてるんじゃない!!
てか・・・こいつの演技に気づけ!!
「アハハハハ!!」
ついに我慢できなくなったようだ・・・
しかし・・・
僕からしてみれば、まったく面白くない。
「お前、ホント、幸せモンだな!!」
「いやぁ~、マジでうらやましいっぺ。」
「こいつは・・・なかなか面白いもんを見させてもらった。」
「我が親友ながらにくいぞ、このこの!!」
・・・こいつら・・・
どいつもこいつも、卯月洗脳演技に見事にだまされてやがる・・・
だがな、卯月!!
たとえ周りは洗脳できても、この僕だけは絶対に洗脳されんぞ!!
僕が洗脳されない限り、僕に負けという二文字は存在しないのだ!!←ヤケくそ
「お・おい・・・話をもとにもどせ・・・」
ったく・・・
なんで僕が・・・
「そ・そうだな・・・ククク・・・」
「いつまでも笑ってるんじゃねぇ、変態野郎が・・・」
「って、誰が変態だよ!?」
てか、なんで僕が逆ギレされなきゃならんのだ・・・
「で?堂々話すのがまずいんだろ?・・・どうするんだ?」
「もちろん放課後だろ。」
「大丈夫か、放課後で?」
ん?なんだ?
何か不安でもあるのだろうか?
「どうしたんだ?」
「あ、そうたっぺなぁ・・・お前はいなかったもんにゃ~・・・」
どうでもいいが・・・
最後の「にゃ~」ってなんだ?
猫語か?
僕は、猫耳をつけていないと認めないぞ!!
・・・じゃなくて、いくらお前でも「にゃ~」はまずいだろ!
「・・・」
なんか・・・
卯月の視線が痛いのだが・・・
まさか「猫耳(以下省略」のことをよまれたか?
「・・・最低ね。」
なぜ僕が最低呼ばわりされなきゃならんのだ・・・
「で?何があったんだよ?」
「いや、前に川中と川口に俺たちの会話をきかれたんだよ・・・」
え?
それって思いっきりダメじゃん!!
「まぁ、今回は徹底するし・・・大丈夫だろ・・・」
なんだ、そのテキトーな考えは・・・
いかにも、桶狭間・・・お前らしいぞ。
「で?今日、残るか?」
「今日は・・・ちょっと俺、きついっぺ・・・」
「全員そろわないと意味ねぇからな・・・」
そのとおりだ、将軍!!
全員一丸となって、作戦を考えてこそ、意味がある!
「じゃぁ・・・明日は?」
「明日は大丈夫だっぺ。」
「他に明日、ダメなやつはいるか?」
・・・またもしらけ。
これは誰もいないということだろ・・・
気づけば、今回のことは桶狭間が先頭にたっている。
やはり・・・朝にもいってたが、自分自身で納得できないのだろう・・・
自分を責めているのだろう・・・
ホントに悪い気がしてならない。
「じゃぁ、明日の放課後にこの話の続きをしよう!!」
そういって解散となった。
その後、普通に授業をうけ、皆は普通に下校した。
帰り道・・・
「・・・なんか、あいつらに悪いよな・・・」
「えぇ・・・」
なんて2人して静かに言う。
「でも・・・うれしい。」
「え?」
それは卯月の口から始めて、喜びを感じさせる言葉だったような気がする。
そういえば僕・・・
こいつ=侮辱王
という公式ができてるからな・・・
そろそろ改める必要があるだろう・・・
「彼らが・・・関係ないのに、あんなに私たちのことで真剣になってくれるなんて・・・」
てか、俺らが巻き込んだんだろ・・・
「まぁ・・・そうだな。」
まぁ、ここは肯定しておこう。
じゃないとまた何か言われそうだ。
「・・・」
「なに?」
気づけば、卯月が僕のことをにらんでいる。
なにかまずいことでもいったか?
「そうだなってそれだけ?・・・ホント、つまらない男ね・・・」
先ほどの改めるという話は前言撤回としよう!!
やはり、あの公式は必要だ。
僕が仮にテストを作るなら、まず一番最初にいれる問題だろう。
「どうせ僕はつらまない男ですよ。」
「・・・」
なんでそんなににらむんだ?
まぁ・・・こいつらしいが。
「てか・・・なんであんたは私に惚れないのよ!!」
んな・・・無理難題をいわれてもな・・・
てか、惚れないことに理由などあるのだろうか?
といいたいところだが・・・
それをいえば、話がこんがらがるだけである。
「そりゃぁ、アニメのほうが・・・」
って、よくよく考えてみればこっちのほうがまずいじゃないか!!
寸止めだ、寸止め!!
「へぇ~・・・私よりアニメのほうが大切っていうんだぁ~?」
あ~・・・
寸止めの意味ねぇ~・・・
「あなたが望めば、わざと襲われてあげてもいいのに・・・」
お前・・・まだ前のことを根に持ってやがるな・・・
いい加減、あれは忘れてくれ。
あれは事故だ。
てか、僕は救った立場なのに・・・
「私を抱かしてあげてもいいのに・・・」
はぁ・・・
こいつはどうしてこうも、そういう下ネタ的ものを堂々といえるのだろうか・・・
その神経を見習うぜ。
「嘘。誰があんたなんかに抱かれるもんですか!ヤダヤダ・・・」
「・・・」
「少しは期待した?」
してねぇ~よ・・・
「してない!」
完全否定!
「・・・したでしょ?」
「してない!!」
即答・完全否定!
「・・・しろ!!」
「・・・なんで?」
「いいから。」
あれ?この流れ・・・
前にもあったような・・・
てか・・・なんで「したでしょ?」っていう確認から、強制になってるんだよ・・・
まず!!
なぜ僕がそんなことを期待しなければならないのだ!!
「なんならしっかり子供を産んでやってもいいのだぞ。」
どうしてこいつはこうもプラス思考に考えることができるのだろうか・・・
そのプラス思考・・・
うらやましいぜ。
「はぁ・・・じゃぁ、期待するよ・・・(棒読み」
こういっておけば、こいつも満足するだろう・・・
正直若干敗北感があるのだが・・・
疲れるので、わざと負けるというのも一手だ。
「はぁ!?なぜお前にそんなことを期待されなければならない!?この変態!!最低!!」
・・・はぁ?
はこっちの台詞だ!!
ったく・・・こいつは何がしたいんだか・・・
「・・・あのなぁ・・・お前が期待しろといったんだろうが・・・」
「そんなの、記憶にないな。」
・・・相変わらず汚ねぇ野郎だぜ・・・
「あ~あ~、そうですかい・・・ったく・・・」
「というか・・・そんな期待されるぐらいなら死んだほうがマシだ。」
・・・なんて侮辱の連続だ・・・
こいつから言い出しておいて・・・
「もしかして妄想とかふくらませてるのか?最低すぎるな!!キモいのレベルじゃすまないぞ!!」
「・・・」
んな妄想誰もしてねぇ~っつ~の・・・
てか・・・
仮にこいつを抱いたとして・・・
その日、僕は生きて帰れるのだろうか?
命が心配である。
「そんな妄想してねぇよ。まず興味ない。それにそんなことをしたらお前の殺されるだろうが・・・」
「お前・・・お前のなかの私の人物像というのはどうなっているのだ?」
う~ん・・・
いってみれば・・・
ゴジラがこいつで・・・
必死に攻撃してあっさりやられる自衛隊が僕・・・
というところだろうか。
「そうだなぁ・・・鬼だな。」
なんていっておく。
単純かつ簡潔。
シンプルイズザベスト、とはよくいったものだ。
「鬼・・・だと?天使じゃなくて?」
「誰が鬼を天使と間違えるんだよ・・・」
「貴様・・・」
はぁ・・・
もうどうとでもなれ。
怒られるのは目に見えてるぜ・・・
が・・・
そんなものではすまされなかった・・・
不意に背中に手をかけられる・・・
「おわっ!?」
抱きつかれた・・・
気づけば、抱き合っているというこの状況・・・
いや、僕は彼女の背中に手をまわしてないから・・・
抱き「合って」はいない。
・・・やはり、抱きつかれたという表現が一番的確だろう。
・・・って、はいぃぃぃぃぃぃ!?
なに、このシチュエーション!?
「どうしてだよ・・・」
「え?」
どうしてはこっちの台詞だ・・・
てか、道のど真ん中で抱き合ってるなんて・・・(僕は望んでいないが)
バカップルがすることだぞ・・・
「どうして・・・私を女として見れくれない・・・」
いやいや、そこまでいってないし・・・
それに一応・・・
うん、「一応」女性として見ている。
「大丈夫、女性としては見てるから。」
あんまフォローになってねぇ~・・・
といってから気づいたりする。
てか・・・よく考えてみれば、この状況は超マジな状況じゃねぇか・・・
これはもしやガチで答えたほうがいいという状況なのか?
「・・・もっと・・・女性として見てよ・・・」
「十分お前は女性っぽいよ。それに・・・全部が「鬼」なわけじゃねぇだろ?」
「・・・」
はぁ・・・僕も僕だ。
この軽く18禁・・・
いやいや、18はいきすぎか・・・
15ぐらいに訂正しておこう。・・・12でもいいか。
じゃぁ、12だ。
12禁になりそうな状況で、冷静でいられる。(てか、そもそも12禁ってあるのか?仮にあったとして、いうのか?
これはひとえに、アニメ好きだからとしか言いようがない。
「前にもいったけど・・・お前は優しいやつじゃねぇかよ・・・な?」
すると彼女は僕から離れた。
・・・ったく、何事かと思ったぜ・・・
「・・・プッ・・・」
あぁ?
なんで吹くんだよ?
「アハハ!!やっぱ星矢はこういうの弱いね!!」
「・・・」
はぁ・・・どこまでも素直じゃねぇやつ。
冗談で、人に抱きつくやつなんて、あんまりいねぇだろ・・・
まして、あの声はマジだったからな・・・
「そうだな・・・どうせこういうのは弱ぇよ。」
「見事に戦略にハマったな・・・ダサすぎるよ、フフフ。」
ここは負けたってことにしておいてやるよ。
今回は僕が悪かったみたいだし。
「まったく・・・で?私に抱きつかれてうれしかったか?」
「・・・はぁ?」
でたよ・・・
お決まり、下ネタシリーズ。
「うれしかったろ?」
「うれしくねぇよ・・・何事かと思ったぜ・・・」
実際そうなんだから仕方がない。
普通の男性ならうれしいのだろうか?
・・・だったら、そいつとかわってやりたいぐらいだ。
「そう・・・まぁ、あなたが望めば、猫耳をつけて、水着で、料理してあげてもいいのに・・・」
ってその地味にマニアックな発想はどこからでてきたんだ!?
・・・まぁ、猫耳はおそらく、先ほどの関ヶ原の「にゃ~」だろうが・・・
なぜ水着なんだ!?
それじゃぁ僕がまるで超変態スケベじじいみたいじゃないか!!
そういえば前に親父も、そんなことをいっていたな・・・
僕ってそんなに、「超マニアックフェチの下心ありありの変態スケベ最低じじい」にみえるのだろうか・・・
・・・なんかショックだぜ・・・
てか・・・
もうだまされないぜ!!
僕も馬鹿じゃない!
どうせそれで「期待した?」ってくるのだろう?
が、そんなのは防いでやるぜ!!
お返しに160cm砲を打ち込んでやる!!
・・・ウォーシップガンナーⅡポータブルでは最強武器のうちの1つだったなぁ・・・160cm砲。
「頼むから・・・そのネタは桶狭間たちの前ではやるなよ・・・」
実際結構本心である。
今のを桶狭間たちの前でやられたら、何をいわれるかわからないからである。
「・・・どうしようかな?」
「・・・てか、お前・・・料理つくれるのか?」
「え!?」
フッ、やはりつくれないな・・・
まぁ、金持ちだから仕方ないだろう・・・
なにせ、毎回超一流のシェフに作ってもらってそうなのだから・・・
「そ・それは・・・」
「あれ?できないのぉ~?」
どうだ!この反撃は!!
見ているところ、かなり効果的である。
「で・できるに決まっているじゃないか!!」
・・・こりゃぁできないな・・・
ってこの流れも前にあった気がするぜ・・・
「じゃぁ、今度何か作ってくれよ。」
「うっ・・・」
「まぁ、頑張ってくれよ、期待してるからよ、卯月。」
なんて念を押す。
いやぁ~、我ながら最低な手口だぜ。
ん?
なんか卯月がまた少し暗い感じになっている・・・
やべぇ・・・やりすぎたか・・・
「・・・よし、決めた!!」
何をだよ・・・
まったくなんでもかんでもいきなりで、迷惑なやつだ・・・
「一応きいてやる。・・・なにを決めたんだ?」
「前みたいに「咲良」と呼んでくれないと、返事をしないことにする!!」
そういえば・・・
前はたしかに少しだけの期間だったが「咲良」と呼んでいた気がする。
あ、そのときだ。
さっき・・・1回目に感じた「前にあったよな?」という感じ・・・
たしかあのときは「咲良」と「呼んでいい」から「呼べ!」と強制されたんだった・・・
一昨日のことなのに、異常に懐かしく感じるぜ。
そういえば、こいつ・・・
こいつは僕を呼ぶときは基本は「お前」か「貴様」だけど・・・
時々「星矢」と呼んできているな・・・
「さぁ、咲良と呼べ。」
今回は最初から強制ですかい・・・
まぁ・・・断ってもどうせ勝てないし・・・
諦めるか。
「・・・わかったよ・・・咲良。」
「うん、よろしい。」
なんて満足気な顔をする。
・・・まったく、やれやれだぜ・・・
ここまで修復できてよかったぜ・・・
そして次の日。
今日は楽な授業ばかりだったので、あっさりと6時間目まで終わった。
そしてホームルームをして、あっという間の放課後である。
1分たつにつれ、部屋の人口密度がだんだん小さくなっていく・・・
そして、15分後には僕たち以外誰もいなくなってしまった。
「んじゃぁ・・・始めるか・・・」
なんて桶狭間がいった瞬間・・・
「きゃぁ~!?変態!!なんで胸を触ってくるんですか!?やめてください!!」
廊下で叫ぶ声がきこえた。
「何事だ!?」
「これって犯罪だっぺ・・・」
なんていっている。
そうじゃねぇだろ!!
ここは男として助けにいくだろうが!!
とりあえず廊下にでるとそこには・・・
「どうも。」
中島がたっていた。
「・・・今のって、中島ちゃん?」
「えぇ、そうですよ?」
・・・何してるんだ、こいつ・・・・
「いやぁ・・・廊下に生徒会の人があなた方を見張っていましたから・・・多分、監視部ですね。」
「監視部!?」
やはり・・・つけられてたか?
「で?その監視部は?」
「叫んだら、あわてて逃げていきました。」
あ、なるほど・・・
そのために叫んだのか・・・
「で?大丈夫だったのか?その・・・痴漢?っていうのか?」
「え?されてませんよ。」
「・・・」
こいつ・・・オロオロしているけど、何気に腹黒いな・・・
女性であることを最大限に利用した戦法だ・・・
その監視部の生徒会生はお気の毒に・・・
「で・・・ですね・・・私も仲間にいれてもらえませんか?」
「え?」
意外な言葉がでてきた。
「・・・卯月さん、今回こそは味方になります。」
「・・・でも・・・」
意外な人登場とはこのことである。
「生徒会に俺たちは逆らうんだぜ?下手すれば退学だぞ?」
「そうだっぺ・・・巻き込むわけにはいかないっぺ・・・」
「いいんです・・・前に卯月さんに救われましたから。今度は私が・・・救うまではいけないかもしれませんが、せめて仲間になっておきたいんです。」
「・・・どうする?」
正直困った・・・
が・・・
「いいんじゃないの?表向きに出さなければ・・・」
「そうだな。だが・・・絶対安全って保障はないぜ?」
「わかってます・・・え~と・・・将軍さん。」
なんてちゃっかりとあだ名で呼んでいる。
「んじゃぁ、いつものメンツに新たに仲間が入ったわけだし・・・テンションあげていくかぁ~!!」
「おぅ!!」
正直困ったが・・・
理解者というか・・・
味方が現われてくれたのは、僕たちからみれば、うれしいこと限りない。
「・・・咲良・・・お前、何気に中学でもいいことしてたんじゃねぇか・・・」
「当たり前だ。」
「・・・ってことは中学の頃から優しかったってことだな。」
「な!?な・なにを・・・」
なんてひそひそ話しをしていると・・・
「えぇ、そうですよ。卯月さんは中学のときからとても優しい人でした。」
「おわっ!?」
急に会話に入ってくるもんだからびっくりした。
意外に抜け目のない人なんだな・・・
「・・・で?まずどうする?」
「俺が思うに・・・川口が「引き裂き」を継続させるための報告をしたとしたら・・・やっぱ川中と時津風が怪しいと思うっぺ。」
やはり最初はそこか・・・
「実際に昨日・・・桶狭間ともめたとき・・・あいつは継続させるための報告をしただろう?と桶狭間がきいたら否定しなかったしな・・・」
そういわれてみればそうだ。
川口は昨日、否定しなかった。
それに・・・
川口がそのことを報告しにいったとき・・・
川中も時津風も教室にはいなかった。
とすれば、2人には、川口に指示可能。
しかも「川中」は川口に「姐さん」と慕われている。
となれば・・・
川中が命令すれば、川口はそう報告してもおかしくはない。
なにより、彼らは・・・
とくに川中と時津風は今までの行いからして・・・
卯月をあまり良いとは見ていない。
「というと・・・まず最初の攻略ポイントは・・・時津風と川中の2人か・・・」
五月雨は深刻そうな顔でいう。
「・・・あの2人はなかなか自分の考えを曲げそうにないからな・・・」
なんて将軍も苦笑いをする。
「けど・・・まだ相手が生徒会じゃないだけマシだぜ・・・」
おぉ・・・
桶狭間・・・お前にしてはまともなことをいった!!
「・・・決着は早いほうがいい。」
「ってことは明日だっぺね・・・」
明日か・・・
早いな・・・
「よし・・・明日のことを本格的に決めようじゃねぇか。」
「そうだっぺな。」
その後、明日のことを念入りに決めた。
「よし、明日の大体のことは決まったし・・・第1回はこれで終了でいいかな・・・」
「そうだっぺな・・・」
「すまねぇな、中島さん・・・巻き込んじまって・・・」
「いいえ、私が望んだことですから。」
今回の中島さんはかなり意思が強い。
・・・それほどの恩が卯月にあるのだろうか?
結構気になるものだ。
教室の鍵をしめて、階段を降りる。
「・・・なんか、「引き裂き解放同盟」結成って感じだよな・・・」
なんて桶狭間がいう。
「なんかそのまんますぎてつまらないっぺ・・・」
「じゃぁ・・・どんな名前にするんだよ?」
「そうだっぺねぇ・・・」
・・・どうでもいい。
名前なんて単なる格好だろう・・・
とかひねくれた考えをもっている人が一人・・・
・・・あ、僕だ。
「・・・「絆」同盟なんてどうだっぺ?」
絆・・・
絆同盟・・・
たしかに響きはいいもんだ。
「これから俺たちにはいろんな苦難があると思う・・・もちろん明日の川中と時津風説得だけじゃうまくいかないだろう・・・そんな苦難も全部、俺たちの友としての「絆」で乗り切る!!」
・・・いいじゃねぇか。
「この名前で異存がある者は?」
しらけ・・・
なぜしらけになるのだろうか・・・
まぁ、誰もいないとすぐわかっていいことなのだが・・・
「よっしゃ!絆同盟結成だぜ!!」
たった7人だけの同盟。
メンツは、僕・卯月・五月雨・桶狭間・関ヶ原・長篠・中島の7人。
だけど・・・
最高にいい同盟になりそうだ。
そう・・・僕は思った。
「同盟」 完
今更ですが、「U.N.オーエンは彼女なのか?」の主人公の考え方は間違ってます。
ホントは「U.N.オーエン」というのは小説「そして誰もいなくなる」の登場人物です。




