表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編とかその他

利用される冒険者たち

作者: リィズ・ブランディシュカ



 とある冒険者1


 ホワイトスライム狩りに行こうぜ。


 冒険者の俺は、ある日そんな誘いを友人から受けた。


 なんでも最近、この近くの平原でホワイトスライムが大量発生しているらしい。


 ホワイトスライムは倒すと経験値が多くもらえるから、うまい敵だ。


 はやくいかないと、ほかの人に狩りつくされてしまうかもしれないな。


 俺は早速、装備を整えることにした。





 けれど、急いで支度して出発した俺は、友人とともにがっかりしていた。


 向かった先では驚きの光景。


 なぜか、ホワイトじゃなくてブラックスライムが大量発生していたからだ。


「なんか、間違った噂が広まったらしいぜ」


 現地にいた、ほかのがっかりしていた冒険者が、そう教えてくれる。


 くそ、わざわざここまできたのに、無駄あしかよ!


 色が濃いスライムは、経験値が低いんだよな。


 パステルとかホワイトじゃないと、雑魚モンスターであるスライムなんてわざわざ、準備してまで狩らない。


 いったい誰がこんな迷惑な噂を流したんだよ。






 とある冒険者2


 くっくっく。


 間違った噂を流しておいてよかったぜ。


 ホワイトスライムが大量発生していたから、全部ひとりじめしたかったんだ。


 だからわざと噂を流してほかの冒険者を遠くに追いやったってわけだ。


 冒険者ってのは、まったく間抜けな奴らだな。


 はーっはっはっは!


 笑いが止まらないぜ!






 とある冒険者3


 ひっひっひ。


 まんまと罠にはまったな上級冒険者め。


 モンスターを狩ってちまちま活動するより、初めから人間を襲ったほうが手っ取り早いじゃねーか。


 だって、素材を売ったり交渉したり、装備を手入れするのは面倒くさい。


 それなら、すでにお金を持っている連中や、装備の整っている連中を狙ったほうがいい。


 今なら隙だらけだから、うまくチャンスをいかさないとな。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ