表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/97

【5-1】管理者を殺して得た物

予告通り話が全く進まないであろう閑章になります。

また、GWは休みがとれそうなため1日2回行動を計画しております。

みなさまはごゆっくりお読みください。

「っ!?」


疲れ切っているからそれに任せてまどろんでずっと寝続けていられる…そのような甘い事を考えていた事もありました。

ですが現実としてはふと目を覚ましてしまうと…全身をむしばむ体の痛みが走り、耐えきれずうめき声をあげてしまい、そのまま目をつぶって寝直すなんて事はできそうにもありません。

仕方なく上半身を起こして…ここまでは大丈夫ですが足を動かすとやはり電気が走るように痛みが全身へと走ります。


「ウヴぐぐぐ…」


それでも何とか姿勢を変えてベッドから足を降ろしますが、これは満足には動けそうには無さそうです。

少なくとも何日かは安静にして筋肉痛をどうにかしないとどうしようもありません。


…まさか殴られたケガよりも筋肉痛の方が行動に支障が出るとは思いもしませんでしたけれど、まあ今の所すぐに動かなければいけないという状況では無い事が救いでしょうか?


さて、すぐに寝てしまったのでできなかったことが色々とあります。

まずは外へ出る前に…昨日手に入れた物を確認してみましょう。

…決して痛いので体を動かしたくないという事では無いですよ?


まずは支配領域…「管理者の本」で確認しますがどうやら本当に全部の土地が私の支配領域に移っているようですね。

もっともあの男が全然行動していなかったせいか拠点の周囲にしか獲得できていません。

元気があるのだからもっと動き回ってくれていればよかったのにと思うのですけど死んだ人に文句を言っても仕方が無いでしょう。

それよりも…本当に「何も無い荒地」しかないですね。

土地の生産面ではあまり役には立たないかもしれませんが、それでも領域が増えた事により侵入者の検知がしやすくなったと考えれば益はあったでしょう。


次にマナですね。

昨日あの男を殺す前の時点での私のマナは「【火】3【水】3【風】1【土】7【闇】0」でした。

そして今日確認した所「【火】3【水】6【風】1【土】8【闇】0」となっています。

【水】のマナが3点と【土】のマナが1点…これが男から奪ったマナの総量という事です。

これは素直に私の選択肢が増えるのでありがたく活用させてもらいます。


ですが何故汎用性の高い【土】のマナよりも【水】のマナを多く持っていたのでしょうか?

その答えは男が持っていた神の奇跡カードにありました。


------------------------------------------------------------------------------------------


☆ダブルウォーターサークル


神の御業により水属性の魔法陣を出現させる

管理者が魔法陣の中で【眷属召喚】または【土地進化】または【道具作成】を行った場合、

水のマナは2倍の効果で発動できる


魔法陣は【眷属召喚】または【土地進化】または【道具作成】のいずれか1回を行った際に消滅する


------------------------------------------------------------------------------------------


「管理者の本」で確認した水の五芒星が描かれたカードですが…これは扱いが難しいですね。

有効的に使おうとすると大量の【水】のマナが必要になります。

その分我慢が必要になり…その期間は行動が制限がされてしまいデメリットにもつながります。

ではすぐに使ってしまえばいいかと言うとそれはあまりにも勿体ないでしょう。


そしてもう一点、それだけ大量に【水】のマナを使用してしまうと…手に負えないものができあがってしまう可能性が高いです。

…あの男は恐らく使った後の事は全然考えてはいなかった気がしますが、例えば【水】のマナを今手持ちの6点を使って12点分の眷属を召喚するとしますと…ドラゴンには及ばないですがかつて「管理者ネット」で見たサイクロプスに近いものが呼び出せると思います。


…その維持コストをどうやって捻出しろというのでしょうか?


逆にこれを土地の進化に使用するとすれば…どんな土地になってしまうのでしょうか?

既に水や火の5点のマナの一つ先ですら物騒…手に負えなさそうな土地に進化してしまうのにその先を数段飛ばしで一気に行くのは怖くてとてもでは無いですが気軽には使えません。


では消去法で【道具作成】?

…それはそれでとんでもない物が作り出されるでしょうし、しかも強力な装備ができたとしても私は使えないと思います。

これは慎重に考える必要がありますので保留ですね。


そう言えば…他にも確か本拠点の付随設備がレベルアップと書かれていましたね。

少し見てみましょうか。


------------------------------------------------------------------------------------------


〇小さな丸太小屋

土地レベル:2


設置物スロット:6

①奇跡の箱Lv2:この土地の管理者は19日に1回だけ神の奇跡の効果を持つカードを引くことができる(本拠点にのみ設置可能)

②マナの箱Lv2:この土地の管理者は1日に1回だけ【火】【水】【風】【土】【闇】のいずれかのマナを選択して1点得る、または10パーセントの確立で2点得る(本拠点にのみ設置可能)

③資材管理箱Lv2:この土地の管理者は自分の支配すると土地から収穫できるアイテムを箱に格納できる

       箱の中では自動的に分類・区別されるので安心されたし

また、設置した資材分箱と中身を共有する事ができる

       (本拠点にのみ設置可能)

④魔法の大水瓶

⑤空:未設置

⑥空:未設置


【フレーバー】

神様から特別に施されたありがたい土地であり管理者の本拠点

丈夫な丸太組みの小屋であり外から冷たい風が入って来る事は防げる

神から下賜された奇跡の箱、マナの箱はこの土地にしか存在できない

この土地を失う事は全ての終わりである


------------------------------------------------------------------------------------------


こちらは随分と変わって…いや、これだいぶまずい内容ですよ?

私は読み間違いが無いように一度目をこすって再び「管理者の本」の上から目を通していきます。


まずは土地の名称が変わっていますね。

掘っ立て小屋から丸太小屋に…そう言えば寝る前は暗くて気付きませんでしたけれど、明るくなった今では随分とがっしりとした造りに変わっています…少なくとも風が隙間から入って来る事は無くなるでしょう。

これでベッドも上質なものに変わっていればよかったのですけどそんな事は無いようです。


次に土地のレベルがさりげなく2に上がっていますし、それに伴い設置物のスロットが1つ増えていますね。


…スロットが増えるってどういう事?

と思って見回すと若干小屋が大きくなっているような気がします。

大きくなったからそのスペースに設置しろと言う事でしょうか?


まあそこは追々考えていきましょう。

次に「奇跡の箱」と「マナの箱」と「資材管理箱」ですがこちら名称は単純にレベル2にあがっていますけれど、内容は看過できるものではありません。

「奇跡の箱」は単純に神の奇跡カードがのクールタイムが1日短縮されていますし、「マナの箱」に至っては運が良ければ1日に2倍のマナが手に入ります。

長期的に見たら有利過ぎる内容ですし…これが発覚したら管理者同士の殺し合いは加速していくでしょう。

そしてレベルアップで小屋の見た目が変わるという事は、相手の本拠点を見たらどれだけ他の管理者を殺したのかわかってさらに疑心暗鬼と人間不信を煽ってしまうと…本当にあの女達に見世物にされているようで嫌な気分になります。


…話がそれてしまいました。

「資材管理箱」については直接便利になったという事は無いですが新たに「資材分箱」という単語が出てきました。

こちらは後程検証が必要になるでしょう、使う使わないはともかく知っておくのは大事ですから。


他にも魔法の水瓶が大きくなっていますでしょうか?

確認した所、許容量と溜まる水量が増えたようです。

少し便利になったという事で引き続きありがたく使わせていただきます。


さて、確認すべきはこれぐらいでしょうか?

色々と一気にに目を通して疲れましたが、これも必要な事…と思っていると扉をノックする音が聞こえてきました。


---------------------------------------------------------------------------------------


現在の地図です。

そろそろ無くてもいいでしょうか?


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ