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【2-4】最後の土地進化の開始

さて、最後は【火】と【土】のマナを用いた実験ですね。

自分の命がかかっているのに実験というのはリスキーかもしれませんが、それでも情報を得るためには行動をせざるを得ない事もあります。


残りのマナは【火】6【水】6【風】11【土】2ですから、まずは【火】と【土】のマナをそれぞれ1点ずつ費やして「何も無い荒地」を「小さな焚火」へと新たに進化させるべきでしょうか?

灯りとしても火を使うのにしても「小さな焚火」は便利とわかったので1個は近くに置いておきたいのですけれど…夜の灯りになるとしてもこれは遠くから目立ちますね。

これだけ森や泉を作っておいて何を今さらという気もしますけど真っ暗な中の光というのは本当に遠くから知覚されてしまいますので他所に気付かれるという点ではリスキーです。

…【火】と【土】のマナを1点ずつ残しておいて都度必要な時に土地を進化させて作った方がよさそうですね。

そう決めてしまうと残しておく必要は無いと判断しゴブリンを燃やす仕事を終えた「小さな焚火」をさらに進化させていく事に決定します。

そのように私が方針を決めた所で遠くの方からウルフが戻ってきました。


頼んでいたゴブリンの埋葬が終わったのでしょうか?

嫌な事を押し付けた点については申し訳ないという気持ちはありますが、きちんと確認はしておくべきでしょう。


「ちゃんと埋めた?正直に答えてね」


『ワン!』


嫌な仕事だけども終わらせてきた事を示すように力強く首を縦に振っています。

まあ後から確認すればわかるような事で嘘はつかないでしょうか?


「ありがとうございます。次にお願いしたいのはそこの森ですが…中を調査してください。食べれる動物がいるなら自由に食べても構いません。許可します。それと役に立ちそうなものがあったら持ち帰って…無理そうなら私に伝えてください。後は手に負えそうにない動物を見かけたときはすぐに逃げてきて私に知らせてください。後は…そうね、そこに新しく泉ができましたので水はそこで自由に飲んで構いません。何か質問はありますか?」


ウルフに確認をすると特に何も無さそうで首を横に振ります。

眷属なせいかもしれないですけど賢いですね。

ゴブリンと比較するのが失礼なぐらいに役に立ちます。


「それでは…休んで構いませんので疲れが取れたら今言った事を実行してください。私はもうちょっとやる事がありますので向こうにいますね」


『ワン!』


そう吠えると泉の方へと駆け出して行きました。

水分補給でしょうか?

何にせよ万全の状態で挑んでほしいのでウルフには自由に休ませることにして…私は自分の仕事へと戻ります。


さて、私も今日予定している最後の土地進化の検証をしてしまいましょう。

まずはマナを一点与えるとどうなるかですね。


ちなみに【水】のマナを加えると「小さな泥炭地」に、【土】のマナを加えると「枯木林」になるためあと2つが候補となるでしょうか?


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〇大きなキャンプファイヤー

土地レベル:2

マナ構成:火2土1

建物スロット:1

①空き


【効果】

①この土地では火を利用できる

 可燃物系アイテムを消費する事で効果があがる

②この土地では可燃物を燃やした後のアイテムを収穫できる。


【フレーバー】

丸太で組んだキャンプファイヤーはさらに強く燃え続ける



〇山

土地レベル:2

マナ構成:火2土1

建物スロット:1

①空き


【効果】

①この土地では「土」「岩」を少量収穫できる

②この土地からはより遠くまで肉眼で確認する事ができる


【フレーバー】

木が生えていない岩が剥き出しになった山

空に向かって高くそびえ立つありふれた高所は歩いての通行を困難にする



〇火の粉舞う大地

土地レベル:2

マナ構成:火1風1土1

建物スロット:1

①空き


【効果】

①この土地では微風が吹き続ける

②この土地では常に可燃物が燃える危険性がある

③この土地の隣にある風が吹く先にある土地は火の粉が舞い、常に可燃物が燃える危険性がある


【フレーバー】

火の粉が風に揺られて踊り舞う。

この土地で文明的な生活を送るには一工夫凝らす必要があるだろう。


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予想は外れて合計3種類ですか…【火】のマナを加えると「大きなキャンプファイヤー」と「山」の2種類に進化しますね。


「大きなキャンプファイヤー」は「小さな焚火」の正統進化といった所でしょうか?

効果と効率が強化されていますね。

…より目立つ事を考えるとデメリットも強化されているとも言えます。


そして「山」は…そのまま山なのでしょうか?

これだけマナを使ったのに対してアイテムの取得は微妙といえますけど、本拠点を見えなくするために隠す用途や、周囲を見渡すための土地と考えるのでしたら高所であるというのは利点だと思います。

後は山は登らなければいけないので侵攻を遅らせるのにも役立ちそうです。


気になったのは「火の粉舞う大地」ですね。

こちらは完全に生産性も無いですし居住もしづらいという困った土地に見えますけど、相手の土地に対して攻撃を加えることができる土地なのですよね?

今は役に立たないでしょうけど後から使えるかもしれない分類に当たると思います。

相手の土地への火付けに使っても良し、仮に侵略されても戦いづらい土地であるなら侵攻を妨げるのにも使えるかもしれないと思います。


だけど今は別の目的があるため消去法で「山」へと進化させます。

私が進化させると焚火は消えて、地面がズズズと隆起していきます。

あっという間に私の小屋が陰になるぐらいまで伸びていき…進化が終わったのか停止します。

赤い岩に包まれた三角のお山が三つ急に現れた事に思わず呆然としてしまいます。


『キャンキャン!?』


熱帯林の遠くからウルフの驚いた吠え声も聞こえてきます。

あっちも私と同じように驚いたようですね。

ですけどここは通過点、これをさらに進化させていきましょう。


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〇活火山

土地レベル:3

マナ構成:火3土1

建物スロット:1

①空き


【効果】

①この土地では活火山に連なるアイテム「岩」をランダムに少量収穫できる

②この土地はランダムに噴火する。噴火した場合下記の効果をランダムに発動する

 ・この土地にマグマが発生する

 ・この土地が揺れる

 ・この土地とその隣接する8個の土地にランダムに火山岩が降り注ぐ

 ・この土地とその周囲24個の土地にランダムに火山灰が降り注ぐ、周囲の土地の風の影響を受ける


③この土地の噴火が終わった後、この土地で収穫できるアイテム量が増加する


【フレーバー】

険しい山が何かが原因で爆発噴火する

山の怒りは激しく様々な害をもたらす



〇雪山

土地レベル:3

マナ構成:火2水1土1

建物スロット:1

①空き


【効果】

①この土地では雪山に連なるアイテム「岩」「雪」をランダムに少量収穫できる

②この土地はランダムに吹雪が発生する。吹雪が発生した場合下記の効果をランダムに発動する

 ・この土地では強風が吹き続ける

 ・この土地の気温は急激に下がる

 ・この土地の視界は急激に悪化する

 ・この土地とその隣接する8個の土地にランダムに雪崩が発生する


【フレーバー】

高い山はただでさえ気温が低くなりやすく

山の調子が悪いときはその猛威が容赦なく襲い掛かる



〇小さな鉱山

土地レベル:3

マナ構成:火2土2

建物スロット:1

①空き


【効果】

①この土地では小さな鉱山に連なるアイテム「岩」をランダムに少量収穫できる

②この土地は建物スロットを1消費して鉱床を持つことができる。

 鉱床に連なるアイテムをランダムに収穫できる

 鉱床の種類は鉱床設置時にランダムに決定する


【フレーバー】

山は鉱物資源の宝箱である

山師は勘と運を頼りにその宝箱を探し続ける



〇見晴らしのいい丘陵

土地レベル:3

マナ構成:火2風1土1

建物スロット:2

①空き

②空き


【効果】

①この土地では見晴らしのいい丘陵に連なるアイテム「雑草」「石」をランダムに収穫できる

②この土地からはより遠くまで肉眼で確認する事ができる


【フレーバー】

何も無い丘に地平線がどこまでも広がる

その向こうには何があるのか夢が広がる


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えーとまずは「活火山」と「雪山」は除外ですね。

争いや嫌がらせや侵入者の撃退等の妨害としては最適かもしれませんが、今進化させてしまうと最悪本拠点が壊れて私が死にます。


そして「小さな鉱山」!

これですよこれを探していました。

目的な物なのでこれに進化させますが「見晴らしのいい丘陵」も悪くないように思えます。


周囲がよく見えて建物が多く立てれるなら防御の土地として役に立つのではないでしょうか?

とりあえず覚えておける所までは覚えておいて…早速土地の進化をしてしまいましょう。


すると高かった山が少し縮んでいき…外見だけ見ると標高が低くなっただけに見えますね。

ですが中身は変わったようですね。


「管理者の本」経由で土地に触れると建物以外に鉱床が設定できるようです。

このために土地を進化させたのですから早速やってみましょう。

どうやら山のどの部分に作るかも指定できるようですが、細かい事はよくわかりませんので適当に設定してしまいましょう。


山の指定した場所に突如ぽっかりと横穴が突然現れまして果たして結果は…。

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