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短編集

自己防衛

作者: 峠 凪

そっと目を開け俯いたから顔をあげた。

白い空間が広がっている。

いや、床はともかく壁や天井があるのか分からないから空間って言葉は正しくないかもしれない。とりあえず、右手方向へ歩いてみよう。


☆ ☆ ☆


どこまでも白。立ち止まって下を見ると足元に小さな影が。そして、裸足で歩いていた事に気づいた。・・・肌色を認識出来ているってことはどこかに光源があるのだろう。人の目は物体に反射した光を感知し色を認識しているのだから。


・・・じゃあ、光源はどこだ?


この疑問に行き着いたが、どこも白くて分からない。どうしようかと迷った時、ふっと来た方向に戻ればいいんじゃないかと思い引き返した。



☆ ☆ ☆


来た方向に戻って行くと少しずつ淡い色が見えだした。最初は暖色系がメインだったが、次第に寒色系になり黒が混ざり出して立ち止まった。


振り返ると淡い色はどこにもなくただただ黒い。


ドン...


何の音?


視線の先から聞こえたような気がした。しかし、黒いため音をたてた原因となり得るものを見つけられなかった。


不気味に思いそっと音がした方向と真逆の方向に走り出した。


☆ ☆ ☆


はぁはぁ・・・


自分の息遣いが荒くうるさい。


どこまで行けばいいのだろう?


未だ黒から逃れられない。


1度立ち止まり振り返って何かあるか確認してみよう。あれから全く音がしていないから。


・・・・・・白くなっていた。


進行方向も白くなっていた。


☆ ☆ ☆


狐に化かされたようだ。


さきほどまで黒い空間だったのに白くなっているのだから。


不意に何か忘れているような気がした。


大切な記憶だったような、楽しい記憶だったような、・・・辛い記憶だったような。




☆ ☆ ☆




ピピピ、ピピピ、ピピピ・・・


うるさいなぁ。


目覚まし時計どこ?


ピピッカチッ・・・


よし、2度寝しよう。


・・・あれ?私何処にいるんだっけ?


バッ・・・


いつもの部屋・・・白い空間にいた気がしたんだけど・・・夢?


・・・あれ?私昨日、何かあったのかな?涙が乾いて頬が少し引き攣る。


思い出せない。・・・それでも良いか。どうせ、忘れた方が良いことだったと思うから。


今回は自己防衛をテーマに書きました。前々回の「自分とは?」と同じく私の自己防衛、現実逃避を書きました。実際とはほんの少し違いますが、私は忘れたいこと全てを楽しかったこととかも含め忘れています。実際、私は小学生の時の記憶はほぼありません。年齢で忘れているのでは無く記憶していないのです。卒業アルバム見てもほぼ心当たりが無く他人のアルバムを見ている感覚です。

結構、自分について書きましたが、理解して貰わなくても良いです。結局自己満足の為に書いているので。それでも、少しでもなにかのきっかけになればと思っています。


この作品もリハビリの為に書きました。連載中の2作品の最新話はもうしばらくお待ちください。

無理なく書く為にまたこのような短編物をあげます。



ここまで読んで下さりありがとうございました。皆様に幸多くありますように

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