24話 地球上の片隅にある細やかなユートピア兼デストピア
「ほんとは技術的特異点に望んでたのに
資本主義者と家族に宥められていけなかった懐古人類者はどこにいるか」
それはとあるドームの中 それが彼らの逃げ場だった
そこは核シェルター代わりにもなるような戦争によって繰り返し地形と建物の造形を粉々にして
自然体で作られたであるかつてドームだった施設
それが地下施設となっていた
「このドームはアミューズメント施設だった」
そしてそこではMMOが流行っていた
まだ懐古人類が新人類の旅立ちと合わせて資本主義で何とかしようとした時に
家族に宥められていた若者に対してのせめてもの慰めでありビジネススキームだった
そしてそのスキームに対して若者は心底はまり込んだ
「しかしそれと同時に資本主義への反論」
また宇宙に存在している衛星カメラで確認された新人類の進化していく情報に
どんどんとその反論は巻き返していった
そして宥められていた若者たちはMMOに浸かった
そしてMMO内で皆が集まっては討論を繰り返していた
「そんな中で資本主義の戦争が始まった」
どうしようもない経営状況に陥った資本主義国は
戦争によって金儲けをして国を立て直そうと考えた
そしてその真実をカラクリを知っているのも若者だった
少なくともMMO内で若者はリークをしあっていた
そのMMOは若者たちで作られたコミュニティ内のMMOだった
狭い世界のMMOだったが、討論する為にはもってこいのMMOだった
そしてリークし合った結果、戦争が続き続ける事を思案した
そして若者はその時の為の安全地帯を確保しようと考えた
「それがここなんだろうな 偶然作られたであろう安全的な地帯
そして夢を見続けられる夢の施設 そいつがこれだ」
「あなたは一体何者なんですか?」
ドームで精神アップロードされたままの住人へと聞いていた
辛うじて息のある人間だけが口にしていた
「あえて言うなら、俺は何者かになりたくて
そして俺は何者にも成れなかった男です
何者にも成れなかった男はやがてその身を研究に預ける事にした
そして今この時こそその男が見たかった幻想なのです」
そして男がMMOを作った
その裏でクローズコミュニティ用のパスコード付きのMMOが入っている事を知らずに
ビジネススキーム型のMMOは若者では無くて大人や資本主義教徒が使った
「そしてクローズコミュニティのサーバーも用意しているので
面白いくらいにそこで交わされた情報は若者たちにとって兵器となっていった」
情報共有型MMOとして作った
革はビジネススキームMMOが情報を拡大していった
そしてドーム内のMMOで討論した結果
「資本主義教徒は戦争は終わらせるつもりがない」事だった
ビジネススキームの一つだと それが帝王学だと
腐った果実を頬張り続けるそのエゴイズムの資本主義に対して若者は怒りをあらわにした
情報統制し続ける為、
そんな若者のストレス緩和剤であるアイドルも作った
アイドルは一人に一体ずつオリジナルアイドルアバターを提案した
しかしそれを裏切りリアルで体現しようともくろむグループも出て来ていた
「こいつらの考えは古い そういう統制で出来上がった新党だ
その新党は潰される事になる 資本主義教徒のおっさん達にだ」
「資本主義教徒のおっさんは何者かの情報統制が成されていると思っていた
若者たちが素直すぎる事が原因だ」
そう考えていた 精神アップロードのまま生きながらえているその男は
若者たちの総意見をそのようにまとめ上げていた
そもそも戦争がある土地で
その続いていく世界であれだけ素直に言う事を聞く若者などいないと罵る
「私達の世界を反逆して乗っ取るつもりじゃろう」
「安心せい そんな事は私達はゆるぎない確信と見えない証拠予想を持ってして考えておる」
そこで老人たちが目を付けたのがドローン監視だった
ドローン監視による情報統制によって若者は素直になっていたと考える
そしてその隙にいつも置かれていたのは眠ったひと時だ
そう、このひと時こそが老人たちによってわずかの裏切りの為の時間だと考えた
それは当たっていた
眠ると起動するチップを体の一部へと埋め込んでいた
アレストは思い出していた
記憶の欠如からわずかなパズルを埋めるように