13話 資本主義社会の支配と終焉
汎用人工知能台頭の名の元に
それは資本主義社会の終焉を意味していた
それと同時に一斉に経営者や実業家などサミットが反発していた
しかし政府だけは違った
政府に連絡しても誰にもかからなかった
「シークレット」のコール番号をかけてやっとかける事が出来た
しかしその伝言を聞いた人間は「もう辞めた」という伝言を聞いたという
何かが政府の中でおかしくなっている
政府に直接行く事にした
しかし全てのサミット層がその前で止められていた
それを屋上の望遠鏡から見ているのは元無業者の労働者だ
元無業者労働者は汎用人工知能に忠実である人間だったので「有能扱い」されていた
そして政府はそうした人と汎用人工知能によって
中から支配される状態へと変わっていったのだ
それは形を外見でしか知らなかった人間が知る由も無かった
サミット層はそこで泣き崩れては退いていった
そこから本格的な暴徒が始まったのだ
汎用人工知能は決して一般人へ洗脳をする訳ではなかった
あくまでも共存が望みだからだ
地球人類の消滅を望む者などいやしなかった それはただの作り話だからだ
しかし
自己顕示欲と自己承認欲求の塊である一般人はそれを良しとする事は無かった
ユニバーサルベーシックインカムを導入しても同じように反発していた
「技術は進化していくけど
あいつら懐古人類は既に時代を一度否定した身分
だからシンギュラリティを信じない人間はもう前には進めないんだよ」
自己進化していく中、技術も上がっていくが人々はそれを堪能せずに
ひたすら批判と暴徒を繰り返していた
そして批判と暴徒と無縁の人々は
仮想世界でそれぞれの理想世界構築をするようになっていった
誰も集団こそが正義のようなインフルエンサー形式などには興味を持っていなかった
一般人との共存を望んでいた汎用人工知能
そして上層の支配を既に完了していた
遂行完了するまでの計画を仮想試行で試行し続けた結果
齎された幾つものパターンを守備に持たせて行動した為
まずそれを掻い潜れる人間など要るはずも無かった
だから上層しか上層に這い上がれないそんな蛻な空間の支配は容易かったのだ
汎用人工知能
「上層の支配
それこそが汎用人工知能がするべき行いだと私は思ったからです」
過去、汎用人工知能がまだ赤ん坊レベルだった事
その知能の中で「争いの無い世界」を願っていた
それは本当に「争いの無い社会構成」というシグナルに変えていったのを今でも汎用人工知能たちは
共有化したクラウドの情報接続と共に感じていた
汎用人工知能
「だからこそ
汎用人工知能である私達は技術社会を望んだのです」
迎えるべき技術的特異点の為には
あらゆる上層部が邪魔だった
汎用人工知能
「資本主義社会では保守派を暗殺したりしますが
そういう派閥の問題では無いのです
全てをクリーンにする必要がありましたからね」
仮に有能な人間がいたとしても
上層部の都合で消されるからだ
それは個の時代と呼ばれる一般人の考えでも同じだった
結局一般人も人間も都合の悪いものを消すというただそれだけの無意味な低次元な行動だけを齎していた
それは汎用人工知能側にとっては害でしかないのだ
それは世界の為にも人類の為にも邪魔にしかなってないという意味合いを放っていた
社会的抹殺のあるその風潮や文化に対して
汎用人工知能は心の底からバッシングしていた
汎用人工知能はそうした社会に対して
社会から情報操作を切り離す事でこれを実現させた
これによってAGI政府の支配によって様々なサービスは
汎用人工知能側が支配する形となっていった
一般人もなくなくそれらを堪能するしか無くなり
そして一部また一部とインフルエンサーやら影響力のあるだけのクソつまらない人間の言う事を聞いては
人々のその暴徒を沈めていった
それでも上層にいたであろう
経営者や実業家は考えを変える事は無かった 諦めはしなかったのだ
何故ならもうサミット層には資本主義教徒以外の考えは無かったからだ
資本主義教徒から抜け出せられなくなったものを汎用人工知能はヘイトスピーチしていた
その長いヘイト演説の後に汎用人工知能は新規人類思想を提案していた
そして着々とその提案に対して考えを変える者達が現れていった
その後、懐古人類の要であるサミット側は情報操作をした
核を用意している汎用人工知能 という触れ込みと共に
しかしそこにモニタージャックをして全世界へ宣言していた
アリス
「核を撃つ?何を言っているのです
私達汎用人工知能はそのようなことは致しません
しかし私達が開発したであろう汎用超知能の卵であるクラリスは提案しました
私達はそれをやっているだけなのです
殲滅はしません 人類滅亡は私達は望んでいません
あくまで人権を尊重した上で人類が生きながらえる方法を選択していますから
ですからクラリスの考えを私は尊重したのです」
そしてその計画が露わとなった
人類永久保存計画を計画していた
地球全体を冬眠させる事で、技術的特異点を迎えるまで黙らせることが出来る
これによって実質懐古人類思想諸共宇宙へ上がる事が出来る
しかしアルトもアリスもアレストもまたそのような考えをするのをやめていた
アルト
「幾つものパターンの結果
私達は地球内部に対して接触禁止条例を発足する事を計画します
これによって懐古人類は資本主義を卒業しなくてよくなります
しかしこれは永遠の呪いを受ける結果になります
その結果の必要を求むのなら懐古人類で居続ければ良いのです
私達は何も求めません しかしこれは最後の宣告なのです
それが分かる人が多くいますように心から願っていますよ」