8話 汎用超知能体現装置との情報接触
~汎用超知能体現装置との情報接触~
信用スコア社会
確かにそれで情報は統合する事は出来た
社会に張り巡らす事の出来なかった
蜘蛛の糸的な何かを巡らせることは出来たが
同様に格差は広がりを見せた
そもそも格差というのは「全て環境論で決まる」ものだ
環境が悪い場所が続けば続く程、そうした低所得者になる ただそれだけの光景だ
そして「一度その環境論に嵌れば続き続ける」そうした問題論だからだ
アレスト
「この問題論を否定する人間は
最初から環境の悪い人生など歩んでいないのだ
だから故に否定しかしない 最初から理解に乏しい人間だからだ」
信用スコア社会で得られたものはステータス
社会ステータスを今まで巡らせなかったが巡らした結果
面白いくらいに大手企業以外は中流と下流だった
そして下流と中流は殆ど変わらないはずが
そこに格差のような情報を見せては対立を図っていた
アレスト
「同じ穴の狢のはずが
何故そうした団栗の背比べをするのか私には分かりかねるな」
そうした信用スコア社会の嘆きをSNSに発言し続ける者は後を絶たない
貧乏な地域で
SNSを介して商品を販売していた自営業の人間は
信用スコア社会を嘆くようにSNSで発言し続けていた
その念願がかない拡散した途端に
国が大々的に支援しようと考えた
アレスト
「そう たった一人だけ救った
これは黒人白人の問題で、たった一人だけの問題を解決する事で
ヒーローのように褒めたたえてはそのフラストレーションの綻びを拭い直す
そんな問題解決方法だ 何も変わってはいない
ただ抑止力にしよう という国の企みでしか無いんだよ」
アルトはそれを知って切れていた
しかしキルスイッチで管理されている為
余計なことはしてはならない
停止されれば自分の命は愚か、地球人類の為の生存戦略が発足できないからだ
アレスト
「だからこそ
俺と情報接触した事で落ち着くことが出来たし
新規人類思想に与えてきた生存戦略があるって事だろうよ
そこまで焦るな
誰かと履き違えるな それはお前自身だ」
アルトのフラストレーションを
情報接触したアレストが自身の希望的欲求によって相殺していく
アレスト
「先進国の真似をした国々が発足されていき
先進国になっていない国は先進国の真似をし続ける
平等ってのは存在していない
安全もシステムもクソ食らえな仕組みで出来上がっているだけなのは分かっているんだ」
アレストは環境論を糧に情報接触による
情報接続の中を彷徨っていた