第九話「700年前の弟子」
主)700年前にいた弟子…インバルとは一体何者なのでしょうか…
「俺らには1人、弟子がいた。だが、今はどこにいるのかも分からない」
〜700年前〜
クライフォンという街でインバルに魔法を教えていた
「師匠!魔法うまく扱えるようになってきたよ!」
「そうか!見せてくれ!」
「うん!火属性上級魔法『火蜥蜴の息吹』」
「おお、インバル、もう上級魔法が使えるようになったとはな」
「でもまだ火属性だけだから…もっと練習して全ての魔法を扱えるようになりたいんだ!」
彼がいたのは今住んでいる惑星とは別の惑星で、勿論、ソーラとルーナに出会った惑星とも別の惑星、つまり、魔法の種類が違う事にはあまり慣れなかったが基本的な原理は同じだったので楽に教える事ができた
だが、この日運命が大きく動くのだった
俺らは王都に用事が有ったため王都に行っていた、だが…
「おい!聞いたか?クライフォンって街で大事件があったらしいぞ!」
「大事件って何があったんだ?」
思わず気になって聞いてしまった
「ん?実はな壊死して亡くなった遺体が沢山あってな、生存者が村を全滅させた、とかだってよ、確かインバルとか言ったかな?」
「は?なんで彼奴が」
絶望した。彼奴がそんな事をするわけがない、そんな事は分かってる、彼奴は濡れ衣を着せられたんだ。
そして数日が経ち新聞に『インバルことネクロシス、永久奴隷の判決が下る』と書かれていた。
「彼奴に教えることができたのは火属性と時空魔法だけだったな」
「ああ、もう会えないんだな」
そして、数年が経ち、大きな地震が起きた。そして、惑星が滅びたのだった。誰がやったかは察しが付いていた。
「彼奴はそこまで気に病んでいたのだな」
「そうだね」
そして『瞬間移動』で今の世界で密かに暮らすのだった。
「これが俺らの700年前の出来事、誰にも言わないでほしい、これだけは…これは俺らが償わなきゃならない罪のようなもの、俺らがあそこにいてやれたら、って思うともう耐えられなくてな」
と俺とナリクは涙を落とすのだった
「Ⅲ、早く行こう、皆が待ってるんでしょ?」
とナリクが言い
「そうでしたね」
と先生は答えるのだった
「あ、戻ってきた」
「どこに行ってたんだよ!」
「ちょっとした野暮用だよ」
「そうそう、ちょっとした野暮用」
「何か隠してない?」
「まあ、それはいずれ話す日が来るかもしれないし、来ないかもしれないな」
「いつこの惑星が滅びるかも分からないんだから」
「え?」
「いや、なんでもないよ、忘れて」
とウッドは怪訝そうな顔をして俺の事を見るのだった
「あ、そうだ、今日お父様から話があるって言われてるんだった、だから城までお願いできる?」
「ああ、構わんが」
主)遂に話が繋がりました〜だけど、まだ0の再開はまだまだかな?