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不老不死者の双子が世界を気まぐれに旅をする  作者: ゆーさちゃむ
数字組織編
8/19

第八話「秒速のクラス対抗戦」

主)長かったり、短かったりと慌ただしくてすみません!

「「「「「これより、クラス対抗戦を始める。指定された場所に集合し、審判の指示で開始せよ。」」」」」


と実行委員の先生が拡声の魔導具を使って呼びかける


「えーと、俺らは確かEブロックだったな」


「そうなの?」


「ああ、第十階級までだからな…」


「まあ、余裕でしょ」


「そうだな、この2人がいれば怖いものはないぜ」


「って言っても最初の方はある程度戦ってもらうよ」


「分かってるって」


「俺らは温存させておきたいからな」


「おうよ」


「確か相手って3-Sクラスじゃなかったか?」


「そういえばそうだったね」


「お兄様がいるクラスだ」


「強いの?」


「勝ったことはない」


「なるほど、まあ、こっちもある程度はいけるだろ」


「フン、一年生の分際で粋がってんじゃないわよ」


「別に粋がってはないさ、事実を言ったんだから」


「何を言うのだ、私は第一六階級まで使えるのよ、所詮、一年には負けるはずがないわ」


「だから何?クラス対抗では第十階級までしか使えないんだろ?なら第十六階級など関係ない」


「なっ、生意気なガキね」


「おい、何一年に油売ってる。準備しろ!」


「分かってるわよ」


と女の生徒は去っていった


そして準備も完了し


「両者前へ」


と舞台に上がる


「では始め!」


「第六階級時空魔法『詠唱遅延』、第八階級時空魔法『行動遅延』、第二階級時空魔法『倍速』、第七階級時空魔法『範囲時間停止』」


すると実況が


「おっと、一年生が出だしに4つの魔法を繰り出した!相手は一切動けない!」


その実況を聞いた観客の歓声は大きくなる


「サンキュー、ナルク」


「両者そこまで、勝者1-S」


「「え?」」


「確かルールには相手が戦闘不能状態になったら勝ちと書いてあるな」


「なるほど」


と言いながら解除する


「おりゃーーーーー!」


あ、そうだ、試合が終わったことは分からないんだったな


と考えてると


ピーーーーーーーと音が鳴った


「もう試合は終わっている」


「え?」


「さっき始まったばかりだったよな?」


「一瞬で決着が付いたのだよ」


「なっ」


「これを見ろ、これは記録用の魔導具だ」


「なんだ、これは、一瞬で止まった?」


と記録用の魔導具を見てそうつぶやくのだった


「そうだ、この状態では戦闘不能扱いになる」


「そういう事か、負けを認めるしか無さそうだな」


「そうだね、時を止めた…か」



〜第二回戦〜


「次は2-Aだね」


「2-Aって強いクラスなのか?」


「3年を倒してるから強いクラスなんじゃないのか?」


「今度はナリク頼んだぜ」


「おうよ!」




「では両者舞台へ」


と舞台に上がり


「始め!」


「第十階級時空魔法『空間掌握』」


「時を止める必要は無いってか?舐められたもんだぜ、第十階級火属性魔法『獄炎玉』」


「“魔法よ、発動者へ攻撃せよ”」


と『獄炎玉』は発動者に向かう


「なんだ、なぜ操れない?!」


「当然だ、今、この空間は俺が掌握している、“素直に降参を認めろ”」


「「「「「「「「降参します!!!!!!」」」」」」」


「両者そこまで勝者1-S」


と観客たちは「今年の1-Sは時間も空間も操れるのか」や「今年は1-Sが優勝かな?」とつぶやく人が多かった


「さてと、次が準決勝か」


「確か相手は3−Dだね」


「ああ、3−Dは結構強いって聞いたけど、でもSクラスまではいかないんじゃない?」


「そうだね、結構当たりが良かったらしいし」


「確か一年生と二年生のグループに当たったんだっけ?」


「まあ、ドラゴンに比べりゃぁ楽勝やろ」


「なんで比較対象がドラゴンなの…」


彼奴にこの景色を見せてやりたかったな…


「どうかした?」


「いや、なんでも無いよ」


「そうか」


「さてと、準決勝も余裕で勝つか」


「では、続いて準決勝だー!相手を一瞬でリタイアさせてしまう1−S、対するは3年生の3−Dだー!」


と実況が声を上げるが


「おっと?3−Dの姿が見えないぞ?」


あれ?来てないの?


「3…2…1…0…3−Dが現れない為、不戦勝とさせていただきます」


え?嘘…


「不戦勝だって…」


「まあ、あれじゃあな…」


アハハ、と笑いながらもハー、とため息をつくのだった


〜2日後〜


「さて、遂にやってきました、決勝戦、1−S対3−Aだ!」


ウォォォォと歓声が上がる


「両者前に」


と審判が指示し


「ちょっとは俺らも活躍させてよ」



「ああ、分かってるって」


「では、始めます」


と試合開始の合図が鳴った


「第五階級時空魔法『詠唱倍速』、第七階級時空魔法『行動倍速』」


「第十階級時空魔法『空間掌握』」


「第三階級火属性魔法『火弾』」


「第三階級雷属性魔法『雷弾』」


「第三階級風属性魔法『空気弾』」


「第三階級水属性魔法『水弾』」


「第七階級時空魔法『複製』、第八階級時空魔法『設置』」


とナリクが全ての魔法を複製し設置する。そして、


「第九階級時空魔法『魔法操作』」


と皆の魔法を操作する


「第五階級時空魔法『分裂』」


更に分裂させ相手の避けるスペースを無くし集中砲火する


そして相手は戦闘不能となった


「両者そこまで、勝者1−S」


「今年の優勝クラスは1−Sだー!」


と実況がアナウンスした


「「「「「よっしゃーーーーー!!!!!」」」」」


「ナルク、ナリク、ありがとな」


「良いって」


彼奴がいたらどんな顔をしているんだろうな…


と思いながら会場を後にした


「あれ?ナルクとナリクは?」


「確かにいつの間にかいなくなってる」


「先生、ナルクとナリクがどこに行ったか知ってますか?」


「いや、知らないな、一応探しに行ってくるとしよう」


「お願いします」




「ナリク、今日で700年だな」


「ああ、あの惑星が消えてから700年が経った」


「彼奴、生きてるかな?」


「生きてるさ、俺らの弟子だからな」


「そうだな、インバル、お前は今、どこにいるんだ…」


「ねぇ、誰かに聞かれてる」


side:クリーラン


「先生、ナルクとナリクがどこに行ったか知ってますか?」


「いや、知らないな、一応探しに行ってくるとしよう」


「お願いします」


とナルクとナリクを探す事になった


彼奴等、何者なんだ?と考えているうちに広場でナルクとナリクが話をしているのを見つけた。声をかけようとしたが話の内容に違和感を持つのだった。


「ナリク、今日で700年だな」


700年?何か家族の記念日なのか?


「ああ、あの惑星が消えてから700年が経った」


惑星が消えてから700年だと?どういう事だ


「彼奴、生きてるかな?」


彼奴って誰だ?そもそも700年も生きていられる人間などいるはずがない


「生きてるさ、俺らの弟子だからな」


弟子?だと?まさか700年も生きているというのか?!


「そうだな、インバル、お前は今、どこにいるんだ…」


インバル、それが彼らの弟子なのか?


「ねぇ、誰かに聞かれてる」


バレたか?


「先生、盗み聞きは良くないですよ」


「盗み聞きをするつもりではなかったんだがな」


「でも聞かれてしまった以上、全てを話すしか無いだろうな、今から話す事はこの世にいる全ての人に伝える事を禁じる。これは第二位特権だ!」


第二位、つまり『数字組織』の中でⅤ番の人を意味する


「まさか」


「ああ、改めて、『数字組織』のⅤナルクと」


「Ⅵのナリクだよ」


深入りしすぎてしまった


主)インバルという名前に聞き覚えがある方もいたりして…。感づいた人は察しが良いですね〜。分からないって人は僕の作品である「0」を読んでみると分かるかも…。

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