第三話「平穏と思ったら…」
主)第三話です。一気に上げてます。
「はー、おはよー」
「おはよう」
「あれ?今日って合否発表の日だっけ?」
「そうだけど」
「一応見に行ってこようかな?」
「俺には他に友人がいないからな」
「まあ、付いてくるだけでいいからさ」
「一応“護衛”だしな」
「そうだったね」
〜合否結果場所〜
当然俺らの番号は有った
ウッドは第八王子だから当然友人も多い
「ウッドー、同じクラスだったぜ」
「俺らもだ」
「おぉ、良かったな」
俺とウッドはSクラスに入学することになっていた
「護衛さんも同じクラス?」
「ああ、まぁな、それとナルクって名前があるんだが」
「スマンスマン」
ニシシと笑っていた
「俺はクラン=フォン=シルラーだ、よろしくな」
「ああ、よろしく」
と挨拶を交わしていると
「グギャァァァァァァ」
と鳴き声が聞こえ、鳴き声の方向を見るとグリーンドラゴンがいた
「グリーンドラゴンか」
「「グ、グリーンドラゴン」」
「グリーンドラゴンって一国を滅ぼしたことがあるというあの?」
「グリーンドラゴンってそんなに威力あったか?」
「知らないのは田舎者くらいだぜ」
「ふむ、まあ、適当に殺ればいいだろ」
「「「え?」」」
「第十二階級時空魔法『時間停止』、第七階級火属性魔法『火棘』」
と2つの魔法を発動させ
「第六階級雷属性魔法『雷束』、第七階級氷属性魔法『氷棘』」
更に2つの魔法陣を発動させ、時間を再生する
するとグリーンドラゴンは束縛され、ドラゴンの腹を貫いた
「ふぅ、雑魚だな」
と後ろを振り返ると皆の顔が青ざめていた
「ん?大丈夫か?」
「あれ?夢でも見ていたのかな?」
「さっきのってワイバーンだった?」
「いや、ドラゴンだったよ」
「ドラゴンを一瞬で…」
「なあ、ウッド、お前の護衛って何者だ?」
「さ、さあ?」
「皆さん、大丈夫ですか?ってなんですか?これは!」
「ドラゴンを落とした」
「そうですか、ドラゴンを…ってドラゴンですか?!確かにドラゴンですね、それにしてもあなたはそれほどの力が…」
「ああ、一応これでもSランクだ」
と冒険者ギルドの会員証(旧)を見せる
「そ、そうですか…は、はぁ」
「お前、Sランクだったのか?」
「ああ、一応な」
「羨ましいな〜、Sランクって事は人外って呼ばれる事があるくらいの強さだからな」
「その歳でSランクか、だから王子の護衛なのか」
「まあ、そういう事だな」
「寮に戻るか」
「そうだな」
と寮の中に戻るのだった。
「ナルクって強いんだな」
「強くなければ護衛は務まらんよ」
「俺は強いと思ってた、だけど違ったんだと思った、もっと上がいるんだって改めて思った。だから、俺を強くしてくれ!」
「ああ、勿論」
「ありがとう」
「Sランク冒険者ナルクとして鍛えてやるよ」
「お願いします!」
「さてと、まずは『鑑定』」
スキル『記憶操作』だと?つまりこれはⅦの後継者になるべきかな?
「ふむふむ、なるほど、『記憶消去』とは珍しいな」
「そうなのか?」
「ああ、かなり珍しいぞ」
「『記憶操作』って何か良いことあるの?」
「まあ、秘密を知られた時とかには役立つかな?」
「なるほど、なんか裏社会の人が欲しそうですね」
「まあ、そうだな、そろそろ風呂に入って寝るか」
「そうだね」
その時ウッドは
ナルクって何者なんだろう、左目をやけに隠そうとするし、何かしら隠している事が多そう
そして2人で浴室に向かうのだった
〜更衣室〜
「あれ?今日は取るのか?」
「ん?ああ、たまには洗わなきゃだしな」
そしてナルクが眼帯を外し、俺は左目を見て驚いてしまった。なぜなら糸で塞がれているからだった
「醜いだろ?」
「いや、全然、むしろかっこいいよ」
「そうか…」
とナルクは少し考え込むようしてから更衣室から浴槽の中に入っていくのだった
そういえばナルクってSランクの割には傷が全然無い
「Sランクの人って傷が多いかと思ってた」
「無駄な動きを省いていたからな」
「そ、そうなのか?」
「今度模擬戦でもやるか?」
「え?いや、いい」
「そうか」
とナルクは気づいたら浴槽の中で眠ってしまっていた。
「え?そこで寝ちゃうの?」
そしてナルクは寝言で
「Ⅹ、あんたの息子は良いやつだな」
とウッドにも聞こえない声で言った
「ん?なんか言ったのかな?」
まあいっか、そう俺は思ったのだった
「ナルク、起きてよ!」
「ん?ああ、寝てた」
「こういう所もあるんだね」
とちょっとからかってみた
「どんなに強い人でも弱点や相性はあるもんだよ」
「まあ、そうだな」
と少し意味深な言葉を発していたので少し戸惑った
もう寝よ、そうウッドは思うのだ
そういえばなんて言ってたのだろう
side:ナルク
ギルドマスターへ
今のところ目立った敵は無いかと思われます。それと、彼に訓練を付ける際にスキルを覗かせてもらいましたが『記憶操作』がありました。Ⅶと同じ能力を持つという事です。とりあえず、このスキルが判明した以上、この情報が漏れないよう、手紙の頻度を減らしたく思います。勝手なお願いを承知ですが、どうか護衛として危機を未然に防ぎたいと思いますので、ご了承のほど宜しくおねがいします。
Ⅴより
行っておいでとフクロウを飛ばす
さて、寝るか、と布団の中に入っていく…
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