貴方の傍で
あなたの横で眠りたい
私の手はあなたとつないだまま
何にも怯えることなく
不安を感じることもなく
起きたら横にあなたが座っていて
…あなたに守られながら眠ってみたいの
いつのまにかあなたが
隣で眠っていたのなら
なおいっそう…
そしてもし眠れなかったら
そっとあなたの顔を見てみるの
もちろんあなたに秘密、で
そして気づかれないように…
聞こえてくる音は
目覚めの小鳥のさえずり
そして目を開けて
視界に入ってくるものは
朝の青い陽の光を
少し遮るあなたの姿で。
綺麗な世界は、ここにあるみたいね
私が、まだまだ知らないところも
たくさんあるだろうけれど
あなたが見せてくれる、この世界。
あなたが世界のイロを教えてくれた
あなたはそのことに気づいてはいないけれど
「何もできない」と嘆いていたけれど
そうじゃないんだよ
あなたはたくさん見せてくれたの
…今この声が届くのかは分からないけれど
自らの手を伸ばして、
そこに何かがあったとき
…いえ、違う
そこにあなたが居たとき
私はどうするんだろう
何かを求めたって
その先に何もない方がいいと言いながら
私はいったい何を思っているのだろう
こんなの、自分じゃないよ、
でも…これが実は本当の自分?
求めたいんじゃない
ただ…ただ、呟くだけなの。
それ以上の何かなんて求めない、
あなたのことを傍で見ていたいの
それだけなの…
何で呟きさえ言いたくなっちゃうんだろう
呟かない方が
辛くない、はずなの
自分の中で隠しておけば
何も重いことなんて感じることはなかったのに
眼から涙があふれるばかり
だって…こうやって想うけれど
私に…貴方が近づいてはいけないのだろうから
そして私も同じ、
貴方に近づいてはいけないの
小さく、小さく…
2008年9月に作り上げた作品。
高校の文化祭のときに発表した作品です。
どこかに保存しておきたくて今回記載。