勝ち組と負け組
「環!。ご飯行こ。」
昼になり亜久津がやって来る。……
「お前が女だったら良かったのに。」
なんで俺は野郎とばっかり飯を食わんとならんのだ。
「や、やめろよ。」
顔を赤くする亜久津。こっちのセリフだよ勘違いすんなゴミクズ野郎。
『ざわざわ…やっぱり環君と亜久津君はガチ⁉︎。』
しかもそんな反応を見て一部の腐の方々が反応している。俺は女の子が大好きです!。
「今日の日替わりはカツ丼だって。」
あーあの…うちのカツ丼、肉がペラペラ過ぎる。ハンペンなんじゃないかと俺は疑っている。
「そうか、俺はスペシャル定食にするわ。」
説明しよう。スペシャル定食とは食堂のババァと仲良くなった者だけが知る定食である。その実態は焼飯なのだが余った食材の切れ端がたくさん入ってるので中々美味い。
「ちょ、俺にもそれを食わしてくれよ。今学校でそれ頼めるの3人しかいないんだよ。」
「甘えるんじゃねぇ!。人生は勝ち組と負け組に分かれるんだ。お前は…負け組だったって事だ。お前はペラペラのカツ丼でも食ってろ。」
「…ねぇやっぱり俺の事友達と思ってないよね。」
さてババァ渾身の焼飯を食いにいくか。
今日の焼飯にハンペンが混入していた。やっぱりカツ丼の中身ハンペンだろ。